刀子とは? わかりやすく解説

とう‐し〔タウ‐〕【刀子】

読み方:とうし

⇒とうす(刀子)


とう‐す〔タウ‐〕【刀子】

読み方:とうす

《「す(子)」は唐音》小形の刀。古代から雑用に用いられ、しだいに装飾化されていった。後世の小刀(こがたな)。とうし。


刀子 (とうす)

長さ30cm以下の小さな刀のことです。


刀子

読み方:トウス(tousu)

細小の刀。


刀子(とうす)

平安時代初期以前に貴族が用いた、装飾的な要素が強い工作用の小刀。正倉院に遺されている刀子は、刃長が七分ほどから五寸を超えるものまで多々あり、柄はわずかに角度が付けられて穂身は片切刃、唐草文が金象嵌された例もある。柄と鞘は黒檀などの堅木や象牙などが用いられ、鞘口辺りと鞘尻に金具が付けられて細紐の下緒が付されている。また、複数の小刀が収められる形式の三合刀子や十合刀子、また、小刀以外にも鑢や錐などを収めた作があり、ここからも工具としての性格が明らかとなっている。近代では正倉院に遺されている刀子を現代刀匠の隅谷正峯師(人間国宝)が正確に写している。これは柄鞘共象牙地で、鞘の表面を紅色に染めて花鳥の文様を削り取って表わした撥鏤(ばちる)と呼ばれる装飾手法を用いており、奈良期の貴族の高雅な趣が充満する。

刀子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/15 13:32 UTC 版)

山口県柳井市の柳井茶臼山古墳から出土した鉄製刀子(上段)。下段は銅鏃。茶臼山古墳資料館展示資料。

刀子(とうす)は、ものを切る・削るなど加工の用途に用いられる刃物で工具の一種。現代の小刀(小型万能ナイフ)に通じる。長さ15センチメートルから30センチメートル程度。

概要

鉄製農工具は、農機具のほか加工に用いられる工具と鉄器生産に用いられる鉄器生産関連工具に分類されるが、刀子はいずれにも帰属しない万能工具に分類される。一般的には加工工具として用いられるが、厨房具や化粧道具、儀仗用や木簡の表面を削る書刀としての用途もあった。

中国大陸では殷代前期の二里頭文化から青銅製刀子がみられる。一般的には環頭形で、刃は真直なものから内湾するものまで様々で、墓の副葬品としても出土する。戦国時代には鉄製刀子が出現し、漢代には象嵌で装飾が施されたものや鞘口近くの環に紐を通したものも見られる。

大陸製の刀子は渡来品として日本列島や朝鮮半島でも見られる。

日本列島

山形県飽海郡遊佐町の三崎山遺跡では、縄文時代における大陸との交流によって舶来したとみられる約3000年前の青銅刀子が出土している[1]。縄文時代後・晩期には、通常石棒から発展した器物であるが、青銅製刀子の模倣とみられる形の石刀の出土が知られる[2]。

古墳時代には鉄器の普及が始まり、4世紀には刀子をふくめ古墳の副葬品として鉄器製品が出土する。特に京都府木津川市山城町の椿井大塚山古墳など、前期古墳からの出土例が多い。6世紀以降には一般においても使われるようになり、金銅で装飾が施されているものや、刀身に合わせた鞘に収められているもの、把手に文様をもつものなどが出現する。千葉県山武市にある6世紀末の築造と考えられる蕪木5号墳からは、金銅製鞘入刀子(金銅製の鞘に入った刀子)が出土している。

刀剣類は武人・武官を象徴するものというイメージが強いが[注釈 1]、古代の東洋においては刀子は文人・文官を象徴するものである。それは紙が貴重品で木簡・竹簡が広く使用されていた時代において、書き間違えた文字を削って修正するために必須のものだったからである。正倉院宝物に刀子が現存しているが、これは武器ではなく文房具に分類される。

脚注

注釈

  1. ^ 日本列島の律令時代では兵が装備するものの一つとして「刀子1つ」が定められており、兵装の一つとして認識されていた[3]。

出典

  1. ^ 横山ほか 2011, pp. 21–22.
  2. ^ 鎌木 1973, pp. 430–431.
  3. ^ 家永 1976.

参考文献

関連項目


刀子

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 08:41 UTC 版)

名詞

刀 子(とうす、とうし)

  1. 小形の刀。

発音(?)

と↘ーす
と↗ーし



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