スマート・スピーカーとは? わかりやすく解説

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スマート‐スピーカー【smart speaker】


スマートスピーカー

【英】AIスピーカーr, Smart Speaker

スマートスピーカーとは、AI人工知能)を搭載した据え置き型スピーカー総称である。2010年代半ば以降家電製品カテゴリーとして定着しつつある。

一般的には、スマートスピーカーには音声アシスタント搭載されており、音声アシスタント通じて操作する方式採用されている。キー類や画面表示最低限もしくは全く取り払われており、もっぱら声だけで各種操作が行われる。音声だけで操作完結するため、本体に手を伸ばせる距離(位置)にいなくても、他の作業で手が塞がれていたり手が汚れていたりする状況でも操作できるAI命令柔軟に理解してくれるため会話と同じ自然な言葉操作できる

スマートスピーカーの本体360度全方位対象とするスピーカー組み込まれている。本体操作キー搭載しないため洗練された外観実現される音楽再生だけでなく、ニュース天気リマインダーといったサービス中継点としても使えるオンラインショップ商品購入できる製品もあれば、テレビ動画共有サイト映像表示させる機能搭載する製品もある。

スマートスピーカーの嚆矢2014年Amazon.com発表したAmazon Echo」であると言い得る。それから数年の間に各社が同カテゴリー製品発表している。たとえばGoogleは「Google Home」、Appleは「HomePod」、LINEは「WAVE」、Microsoft音響機器メーカーHarman Kardonは「Invoke発表している。2017年には日本でもAIスピーカー」がユーキャン新語流行語大賞候補語にノミネートされる程度注目集めている。

音楽のほかの用語一覧
スマートスピーカー:  Echo Spot  HomePod  Invoke  スマートスピーカー
技術・規格:  AIFF  DAT  dB

スマートスピーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/30 07:40 UTC 版)

スマートスピーカー

スマートスピーカー: Smart Speaker)とは、対話型の音声操作に対応したAIアシスタント機能を持つスピーカー。内蔵されているマイクで音声を認識し、情報の検索や連携家電の操作を行う。日本ではAIスピーカーとも呼ばれる。

概要 

スピーカーとしての発話や音楽再生などのほか、マイクを内蔵して音声認識による入力デバイスとして機能する。これにより、これまでPCスマートフォンなどの端末から行っていたキーやタッチによる入力操作を音声で補完することができる。したがって家庭内音声の「収音装置」としての側面も指摘されている。

スピーカーはWi-FiBluetooth等の無線通信を経由してスピーカーメーカが提供するAIアシスタントのサーバPeer to Peerネットワークを形成している。サーバ側では自然言語処理された音声認識結果をディープラーニングによって応答の最適解を常に機械学習しており、そのときの最適解をタスクの実行や発話で入力を行ったスピーカーから応答する。

実行するタスクには、サーバにインターネットで接続しているさまざまなプラットフォーム上のサービスが利用できるが、近年のAIアシスタントはGPGPUHBM、サーバ間の高速通信等の技術革新で多層ニューラルネットワークの学習効率向上がめざましく、より的確なサービスの選択が可能になった。特に、インターネットに接続された家電の操作や、無線リモコンの代替操作を音声で行うホームオートメーションや、自動車の車載機に搭載しての制御[1]などにも注目が集まっている。

歴史

2014年にAmazon.comが「Amazon Echo」を発売したのを皮切りに、複数の大手IT企業が自社の音声アシスタントを搭載した独自のスマートスピーカーの発売を発表するなど競争が激化していることもあり、一部ではスマートスピーカーは「スマートフォンの次」と目されていた[2][3]

日本では2017年秋頃から本格的に普及しはじめた。半年後の2018年の市場調査[4]では、スマートスピーカーの日本での普及率は1割弱に達している[5]。また、購入者はスマートスピーカーの利用頻度が高く単なるガジェット好きではないことや、購入者のスマートフォンの使用頻度は実際に低下していることなども示された[5]

当初は、スピーカータイプの商品が主流であったが、2017年6月に発売されたAmazonの「Echo Show」シリーズのような液晶モニター付きのタイプの商品が、ジワジワとシェアを広げている。

市場

2017年5月発表のeMarketerの調査によると、アメリカ合衆国でのスマートスピーカーの市場シェアはAmazonの「Amazon Echo」が全体の70.6%を占め首位に立ち、Googleの「Google Home」が23.8%で2位につけている。同調査ではまた、月に一度はスマートスピーカーを使用するアメリカ国民は、3560万人(前年比128.9%増)に上った[6]

主なスマートスピーカー

2017年11月現在のもの[7]

Amazon Echo
Amazon製。AIアシスタント は「Alexa」を使用。IFTTT連携可[8]
Google Home
Google製。AIアシスタントは「Google アシスタント」を使用。IFTTT連携可[8]
HomePod
Apple製。AIアシスタントは「Siri」を使用。
Clova WAVE
LINE製。AIアシスタント は「Clova」を使用。IFTTT連携可[8]
Invoke
Microsoft[10]。AIアシスタントは「Cortana」を使用。日本では未サービスイン。

脚注

  1. ^ パナソニック、車載機がAmazon AlexaとGoogle Assistant両対応へ…CES 2018”. Response. (2018年1月9日). 2018年4月4日閲覧。
  2. ^ 「スマホの次」の勝者は? 毎日新聞 (2017年10月6日)2017年10月6日閲覧
  3. ^ 「独走アマゾンにこう勝つ」グーグルの音声AI戦略 日本経済新聞(2017年3月24日)2017年12月30日閲覧
  4. ^ アクセンチュアが19か国で行った調査結果。
  5. ^ a b 上陸から半年「スマートスピーカ―」は日本市場に定着したのか”. ITmedia ビジネスオンライン (2018年4月3日). 2018年4月4日閲覧。
  6. ^ スマートスピーカーの市場シェア、Amazon Echo が 70%超 ASCII.jp(2017年5月11日)2017年12月30日閲覧
  7. ^ 「Google Home」や「Amazon Echo」はゲームでも使えるもの? ゲーマーも知っておきたい「スマートスピーカー」の今とこれから”. 4Gamer.net (2017年11月1日). 2018年3月22日閲覧。
  8. ^ a b c IFTTTアプレット連携サービス・スマートデバイス一覧”. MESHプロジェクト サポート. 2018年3月22日閲覧。
  9. ^ Microsoft Cortana搭載スマートスピーカー「Harman Kardon Invoke」10月22日より発売!”. ロボスタ (2017年10月21日). 2018年3月22日閲覧。
  10. ^ 製造はサムスン電子傘下のハーマン・カードン[9]

関連項目


スマートスピーカー(Amazon Alexa、Google アシスタントなど)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 17:22 UTC 版)

JCBAインターネットサイマルラジオ」の記事における「スマートスピーカー(Amazon AlexaGoogle アシスタントなど)」の解説

本体に「JCBAつないで」などと話しかけてスキル起動させ、指定ラジオ局の名称を話しかける

※この「スマートスピーカー(Amazon Alexa、Google アシスタントなど)」の解説は、「JCBAインターネットサイマルラジオ」の解説の一部です。
「スマートスピーカー(Amazon Alexa、Google アシスタントなど)」を含む「JCBAインターネットサイマルラジオ」の記事については、「JCBAインターネットサイマルラジオ」の概要を参照ください。

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