iPS細胞の研究とは? わかりやすく解説

iPS細胞の研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:53 UTC 版)

山中伸弥」の記事における「iPS細胞の研究」の解説

すぐに新しいことをやりたくなる飽きやすい性格であるといい、整形外科仕事単調に感じてしまったこともあり、病院退職1989年平成元年)に大阪市立大学大学院入学山本研二郎教授務めていた薬理学教室で、三浦克之講師指導の下、研究開始当初はいずれ臨床医に戻るつもりだったという(実際に1991年途中から1992年途中までの約半年間、同大学の関連病院である田辺中央病院で週1回午前中外来午後に手術行っていた)。指導教官三浦は「非常に優秀ながら時間効率的に使い適当な時間になると研究切り上げ帰宅していた。誰にでも好かれるさわやかな性格だった。」と述懐する。1993年論文 "Putative Mechanism of Hypotensive Action of Platelet-Activating Factor in Dogs"(「麻酔イヌにおける血小板活性化因子降圧機序」)を提出し博士(医学)学位取得。しかし、学位取得後は、どうやったら人の3倍研究できるかを考えて研究従事。ほとんど寝ず研究を行うことも多くハードワークでは誰にも負けない自信があったという。 科学雑誌あらゆる公募応募し採用されカリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所博士研究員として留学。トーマス・イネラリティ教授指導の下、iPS細胞研究始める。 その後帰国して日本学術振興会特別研究員 (PD) を経たのち、日本医学界戻り岩尾教授の下、大阪市立大学薬理学教室助手就任。しかし、(就任直後当時の)研究環境米国との落差悪戦苦闘日々が始まるようになるアメリカ合衆国異なりネズミ管理担当者がおらず、ネズミ管理忙殺された。また当時としてはiPS細胞有用性医学研究世界において重視されておらず、すぐに役立つ研究をしなかったため、周囲理解得られずに批判される毎日続き半分うつ病状態になった本人当時のこの状態をPADPost America Depression=米国うつ状態)と呼ぶ。基礎研究諦め研究医より給料良い整形外科医戻ろう半ば決意した中、科学雑誌見つけた奈良先端科学技術大学院大学公募に「どうせだめだろうから、研究職辞めるきっかけのために。」と考え応募したところ、採用至りアメリカ時代似た研究環境の中で再び基礎研究再開した奈良先端大では毎朝構内ジョギングして、体調管理努めた2003年から科学技術振興機構支援を受け、5年間で3億円の研究費得て研究従事研究費支給審査面接をした岸本忠三は「うまくいくずがない思ったが、迫力感心した。」という。奈良先端科学技術大学院大学iPS細胞の開発成功し2004年平成16年)に京都大学移った2007年8月からはカリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所上級研究員兼務、同研究所構えた研究室日本を月に1度往復して研究を行う。

※この「iPS細胞の研究」の解説は、「山中伸弥」の解説の一部です。
「iPS細胞の研究」を含む「山中伸弥」の記事については、「山中伸弥」の概要を参照ください。

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