国際iPS細胞バンク
別名:国際iPS細胞バンク計画、国際iPSバンク、国際iPSバンク計画
英語:international iPS cell bank、international iPS cell library、international iPS cell registry、global iPS cell library、global iPS cell bank、global iPS cell registry
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を収集し、保管する国際的な施設、あるいはその構想。2014年1月に、日本・米国・イギリスなどの国が協力し、実現に向けた計画を進めることが発表された。
国際iPS細胞バンク設立の主な目的は、拒絶反応が起こりにくいiPS細胞をどのような患者に対しても提供できるように、様々なHLA(ヒト白血球型抗原)型のiPS細胞を統合的に管理することとされている。また、iPS細胞の中にはドナーが持つ特定の疾患を反映したものがあり、各疾患に対する治療薬の研究開発においても、様々な由来や性質を持つiPS細胞の蓄積が有用とされている。HLA型の中には稀な種類もあるが、国際的な連携はその確保にも繋がるとされている。
iPS細胞の利点の一つに、患者自身の細胞を使うため、拒絶反応が起こらないということが挙げられる。しかし、現実的には、個々の患者のiPS細胞をその都度作製することは、コスト面で困難であるため、国際iPS細胞バンクのような細胞バンクが必要とされている。
幹細胞の細胞バンクの設立に向けた取り組みは、2007年に開始した、国際幹細胞フォーラム(ISCF)の国際幹細胞バンキングイニシアティブ(ISCBI)によって既に進められているが、2014年1月の発表では、年内にも国際iPS細胞バンクの具体的な実現について検討する委員会の発足が予定されているとされた。
関連サイト:
Toward the Development of a Global Induced Pluripotent Stem Cell Library - Cell Stem Cell
「global iPS cell library」の例文・使い方・用例・文例
- 人工多能性幹細胞(iPS細胞)とは,体のあらゆる種類の組織に育つ可能性のある未熟な細胞だ。
- 山中教授と英国の科学者,ジョン・ガードン氏はiPS細胞の研究により同賞を共同受賞した。
- 山中教授はまた,「仮説と異なる実験結果のおかげでiPS細胞ができた。予想外の結果が出たら,失敗ではなく発見やブレイクスルーの良いチャンスだと思ってほしい。」と話した。
- 今年トップテン入りした言葉の1つは「iPS細胞」だった。
- この語は,京都大学の山中伸(しん)弥(や)教授がiPS細胞に関する研究でノーベル賞を受賞したときに注目を集めた。
- 山中教授はiPS細胞に関する研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した。
- 彼はiPS細胞の研究で,2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。
- STAP細胞は,京都大学の山中伸(しん)弥(や)教授が開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)などの他の万能細胞よりも短期間で簡単に作製することができる。
- iPS細胞由来組織を患者に初めて移植
- 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作成した組織が初めて人間に移植された。
- その組織は,患者本人の皮膚細胞から作製されたiPS細胞から作られた。
- 高橋さんは「手術がうまくいき,ほっとしています。iPS細胞を使った再生医療が近い将来に広く使われることを願って,私たちは研究を続けていきます。」と述べた。
- iPS細胞を作成する方法は京都大学の山中伸(しん)弥(や)教授によって確立された。
- 今回の手術を行った医師は「この手術は山中教授によるiPS細胞の研究がなければできなかっただろう。」と述べた。
- 『c』は『car』では『k』と発音されるが、『cell』では『s』と発音されるので多音字である
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