Valveなどの反応
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上記の第2の訴訟の直後、Valveのエリック・ジョンソンは2016年7月13日のGamssutraへのレターにおいて、賭博を援助するためにSteamの機能性を利用するサードパーティのサイトに対し接続と使用方法がSteamの利用規定に違反するためそのような方法でのSteamの使用を中止するよう要求すると述べた。ジョンソンはまたValveはそれらのサイトとビジネス上の関係は無く、彼らがサービス規約違反を継続する場合法的措置を追求するとも述べた。2016年7月20日、Valveは同社のサービスを不適切に利用しているスキン賭博に関与しているとみなした23のサイトに対しいくつかの停止通告書を送付し、SteamworksのAPIの使用を中止するための10日間の猶予を与えた。1週間後、Valveは別の20のサイトに対しても同様の停止通告通知を出した。 同月にTwitch.tvはGlobal Offensiveの賭博サイトの描写または宣伝を行う配信はサードパーティのサービス規約に違反するコンテンツを描写する配信を禁じる同社のサービス規約に違反するとユーザーに警告した。結果としてTwitchは当時140万以上のフォロワーを抱えTwitchで最も視聴されていたGlobal OffensiveプレイヤーのJames Varga(「PhantomL0rd」としても知られる)をサービス規約に違反したとしてBANしたが、特定の理由から詳細について明確にしなかった。このbanはVargaのスキン賭博サイトとの繋がりが公開されたという未証明の主張の数日後に行われた。その直後、Vargaは彼のTwitch banと争うための法律顧問を得たと発表し、2018年2月にTwitchに対してbanによって自身の配信キャリアが影響を受けたことを理由とした金銭的損害賠償を求めた正式な訴訟を提起した。Twitchは2018年5月にVargaがサイトの利用規約に違反したと主張し、VargaがTwitchおよび同サイトのユーザーに生じさせた損害に対する補償的損害賠償を求めて対抗訴訟を提起した。 Valveの声明を受けて一部の賭博サイトは消失したり、アメリカ国民によるサイトの利用を出来なくしたりした他、CSGODoubleなど正式に閉鎖を発表した所もあった。Valveはそのようなサイトに転送したあらゆるスキンを自身のSteamインベントリに戻すべきであるとユーザーに警告し、影響を受けたいくつかのサイトは近い内にスキンを自動的に返却するとユーザーに約束した。サイトの「OPSkins」は声明の中で彼らは賭博サイトではなく、結果としてValveが彼らに対して行動を起こすことは予期していないと述べ、運営を継続している。「CSGO Lounge」は運営を行う予定の国々で法的な賭博ライセンスを取得する計画を発表し、それらのライセンスの国からのユーザーのアクセスを制限した。しかしながら、翌月にサイトは全ての仮想アイテム賭博を終了し、ユーザーに対しては彼らの仮想アイテムを回収する機会を提供する一方でEスポーツの総合エンターテイメントウェブサイトへと移行することを発表した。2017年1月までにValveからの連絡を受けたこれらのサイトの約半数しか閉鎖されず、その間に海外で設立されたサイトが増加していた。更に、新たなスキン賭博サイトは目立たないようにしていたことでスキン賭博は追跡がより困難な地下経済に更に移行することになった。ほぼ同じ時にValveはTeam Fortress 2のアイテムを利用した賭博に参加するサイトとアカウントをブロックするために同様の措置を取ると発表した。 2018年3月、ValveはSteamのストアポリシーであるトレードで新たに入手したアイテムの7日間のクーリングオフを拡大しGlobal Offensiveスキンにも適用した。これはプレイヤー同士での公正なトレードを邪魔すること無くアイテムトレードの即時性に依存するスキン賭博およびトレードサイトをターゲットにするために意図的に行われたものだった。これはプレイヤー、とりわけ合法のコミュニティトレードサイトの運営者や視聴者にスキンを提供する配信者からの批判に遭い、Valveがこの決定を見直すように求める請願書10万人以上の署名活動が始まっている。その後、OPSkinsは7日の期間を事実上回避するためにボットを用いてトレード機能の一部を自動化するサイト「ExpressTrade」を立ち上げた。ValveはOPSkinsに対してSteamのサービス規約に違反しているためExpressTradeを閉鎖するよう要求し、OPSkinが行動を怠った場合ExpressTradeが使っているボットのアカウントを停止するという趣旨の停止通告書を送付した 。Redditのユーザーはこの閉鎖により200万ドル以上のスキンが失われたと推定し、その中には『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(PUBG)のパブリッシャーのPUBG Corpが同作のスキンがスキン賭博に用いられているのを発見しスキン取引をロックした際の約100万ドルのスキンが含まれる。
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