スプリングフィールドM1866
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スプリングフィールドM1866 | |
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種類 | 後装式ライフル銃 |
製造国 |
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設計・製造 |
アースキン・S・オーリン スプリングフィールド造兵廠 |
年代 | 19世紀中ごろ |
仕様 | |
種別 | 軍用小銃 |
口径 | 50/70口径(12.7mm) |
銃身長 | 36.6インチ(929.6mm) |
ライフリング | 3条 |
使用弾薬 | .50-70ガバメント弾 |
装弾数 | 1発 |
作動方式 | ヒンジ式、回転式尾栓 |
全長 | 1421mm |
重量 | 4082g |
発射速度 | 8~10発/分 |
歴史 | |
設計年 | 1866年 |
製造期間 | 1867年~1869年 |
配備期間 | 1867年 |
配備先 | アメリカ陸軍 |
関連戦争・紛争 | レッドクラウド戦争、インディアン戦争、米比戦争 |
バリエーション | M1866ショート、M1866カデットライフル |
製造数 | 約25000丁 |
スプリングフィールドM1866(英:Springfield Model 1866)はアースキン・オーリンがデザインした2番目の後装式トラップドア・ライフル。元々は、スプリングフィールドM1863前装式ライフルを後装式に改造したものであったが、アメリカ陸軍に採用された最初の標準装備後装式ライフルとなったスプリングフィールドM1873のベースモデルとなった。
概要
M1866は、プロトタイプとも言えるM1865で生じた問題、特に排莢機構の改良・単純化と、より高性能な50口径センターファイア弾(M1865はあまり弾道特性の良くない58口径リムファイア弾を使用していた)を使用可能にした。この強化された「トラップドア」後装ライフルは、スプリングフィールド造兵廠のアースキン・オーリンのデザインによるため、M1865の「ファースト・オーリン」に対して「セカンド・オーリン」と呼ばれる。
約25,000挺の58口径スプリングフィールドM1863前装ライフルがM1866に改造された。後装機構が追加され、銃身はライナーを使うことにより50口径に変更された。.50-70ガバメント弾(50口径(12.7 mm)、黒色火薬70グレイン(4.5g))が使用された。弾丸重量は450グレイン(29g)であった。前モデルであるM1865に比較すると、排莢機構が大きく改良されたが、それでも複雑であり、排莢用のバネが損傷しやすかった。しかし、排莢機構の故障により銃が使えなくなるというのは誤解である。1867年の政府が作成したユーザー用小冊子『Description and Rules for the Management of the Springfield Breech-Loading Rifle Musket, Model 1866』には以下の記載がある。「自動排莢機構は便利ではあるが必須ではないことを理解するべきである。もしそれが故障しても銃が使用不可能になるわけではない。薬莢は排莢フックで緩めた後、指で引きぬくことができる。」加えて、緊急の場合には槊杖を使用して、詰まった弾丸を効率的に除去できた。従って、時々言われるほどには、簡単に使用不可能とならないことは明らかである。
M1866は1867年に米陸軍に配備され、同年のワゴンボックスの戦い(Wagon Box Fight)及びヘイフィールドの戦い(Hayfield Fight)で大きな役割を果たした。スー族及びシャイアン族の部隊は、数カ月前にハンドレッド・スレインの戦いで前装式ライフルを装備していたフェッターマン大尉の部隊を全滅させていたが、ワゴンボックスとヘイフィールドでは、M1866の速射性能が数で下回る米軍の勝利に決定的な役割を果たした。
参考資料
- The Bozeman Trail: Historical Accounts of the Blazing of the Overland Routes, Volume II, by Grace Raymond Hebard, et al. digitized at https://books.google.co.jp/books?id=Jc8BAAAAMAAJ&redir_esc=y&hl=ja – participant reports for Wagon Box Fight and Hayfield Fight.
- "The .58 and .50 Caliber Rifles and Carbines of the Springfield Armory" by Richard A. Hosmer, Published by North Cape Publications, May 2006
関連項目
- スプリングフィールド造兵廠
- スプリングフィールドM1863 - 改造元の銃
- スプリングフィールドM1865
- スプリングフィールドM1868 - M1866の改良型
- 小銃・自動小銃等一覧
「Springfield Model 1866」の例文・使い方・用例・文例
- メアリー・ベイカー・エディが1866年に設立したプロテスタントの宗派
- 米国のヘビー級のボクシングのチャンピオン(1866年−1933年)
- 1866年にクリスチャン・サイエンスを設立(1821年−1910年)
- 英国の画家で美術批評家(1866年−1934年)
- 英国の医者で、最初にホジキン病を解説した(1798年−1866年)
- ロシア人の画家で、抽象芸術の先駆者(1866年−1944年)
- 英国の聖職者で、(ジョン・ヘンリー・ニューマンとエドワード・ピューシーとともに)オックスフォード運動の基礎を築いた(1792年−1866年)
- 英国のプリントされたキャラコ布の製作者で、マーセル加工を発明した(1791年−1866年)
- 米国の生物学者で、染色体遺伝の法則を発表した(1866年−1945年)
- 英国人の古典学者(オーストラリア生まれ)で、国際連盟と国際連合を提唱した(1866年−1957年)
- 非ユークリッド幾何学の先駆者(1826年−1866年)
- フランスの作曲家で、実験主義とロマン主義の否定で知られる(1866年−1925年)
- 米国の将軍で、1812年戦争の英雄であり、メキシコ戦争でサンタ・アナを破った(1786年−1866年)
- 米国のジャーナリストで、1906年の露出が醜聞暴露ジャーナリズムの時代を始めた(1866年−1936年)
- 米国の教育者で、ヘレン・ケラーの教師にして生涯の友であった(1866年−1936年)
- 中国の政治家で、1911年から1912年に国民党を組織し、満州王朝を打倒する革命を導いた(1866年−1925年)
- ドイツの美術史家(1866年−1929年)
- ドイツの細菌学者で、作品が梅毒に対する診断検査を開発した(1866年−1925年)
- 日本で初めてのパスポートは,海外渡航の禁制が解除された直後の1866年10月17日に発行された。
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