キャンベラ (客船)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 05:44 UTC 版)
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基本情報 | |
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経歴 | |
起工 | 1957年9月23日 |
進水 | 1960年3月16日 |
処女航海 | 1961年6月6日 |
退役 | 1997年10月31日 |
その後 | スクラップとして解体 |
要目 | |
総トン数 | 45,270総トン(1961年) 45,733総トン(1962年) 44,807総トン(1968年) 49,073総トン(1994年) |
全長 | 249.9 m (818 ft) |
全幅 | 31.2 m (102 ft) |
喫水 | 9.97 m (32.7 ft) |
速力 | 公試時: 29.27ノット (54.3 km/h) 1961-1973: 27.5ノット (51 km/h) 1973-1997: 23.50ノット (43.5 km/h) |
旅客定員 | 1961–73: 548 First class, 1,690 Tourist class, 1973–97: 1,737 one class |
乗組員 | 1961-73, 900. 1973-97, 795 |
キャンベラ (SS Canberra) はP&Oによって1961年から1997年にかけて運航された客船である。当初は定期航路に使用され、後にはクルーズ客船として用いられた。
船歴
北アイルランドベルファストのハーランド・アンド・ウルフ造船所で1,700万ポンドかけて建造され1960年3月16日にパティ・メンジスによって進水した。1958年3月17日、オーストラリアの首都キャンベラに因んで命名され、1961年4月28日に就航、ベルファストからサウサンプトンに向かった。
P&Oは、キャンベラをイギリス~オーストラリア間の定期航路 (P&Oオリエント航路) で運用するために建造した。しかし、ジェット旅客機の登場を待つまでもなく、この航路の需要は減少していた。それは、オーストラリアへの移民の減少と、第二次中東戦争によるスエズ運河の封鎖のために、採算が低下したためである。しかしながら、キャンベラは1974年にはクルーズに適応するよう改装された。定期航路用に建造されたものの、その後大きな改装を受けることもなくクルーズ客船として長く就航することになる。
キャンベラの特筆すべき項目はターボ・エレクトリック推進を搭載していた事である。推進軸と機械的に結合された大型のモーターによって推進した。それまで客船向けに製造された蒸気タービンの中で最強の出力を出すものだった。42,500馬力を発揮した。電気推進を採用した事は経済的に優位に立つ事が出来た。やがて、運航開始から30年以上経ち、1990年代にはディーゼルとガスタービンにより発電する電気推進船が就航した。
1982年、フォークランド紛争勃発に伴いイギリス国防省に徴用され輸送船として用いられた。その時のニックネームは大きな白い鯨 (Great White Whale) であった。
戦後キャンベラはアルゼンチン軍の兵士を国に送還し、その後サウサンプトンに帰還した。長い修理の後、キャンベラは観光船として民間サービスに復帰した。フォークランド紛争における功績によりキャンベラはイギリス国民によって非常に人気のある船となった。キャンベラのチケットの売り上げは大きく増加した。
しかしながら、最新の船に比べて燃費が悪く、運用コストがかかることと船齢の増加により、1997年に引退することとなった。最後の航海は10月10日から31日にかけて行われた。引退後はスクラップとして売却され、翌月パキスタンのガダニ海岸に牽引された。
仕様
- Official No 302649: Entered P&O service 19th May 1961
- Cargo capacity 150,000 ft³ (4,200 m³)
- Fuel consumption; 250- 300 tonnes/day at sea (approx)
- Water consumption, engines; 200 tonnes/day
- Water consumption, domestic; 600 tonnes/day
- Water production capacity; 450 tonnes/day
出典
- "SS Canberra", Neil McCart, Patrick Stephens Ltd, 1983
外部リンク
「SS Canberra」の例文・使い方・用例・文例
- プレスリリースによれば、競合他社の新しいノートパソコンにはSSDが採用されているとのことだ。
- HDDをSSDに換装するサービスも承ります。
- 彼はESS(英語研究部)に入っています。
- USSコールがアデンに停泊する間、17人の船員がテロリスト攻撃の結果として死んだ
- 彼が権力を握る支援を行ったが、1943年以後SSにより失墜させられた1921年にヒトラーにより作られたナチ民兵
- 以前はヨーロッパ東部とアジア北部を占めるUSSRの中で最大のソビエト社会主義共和国
- ドイツのナチス党員で、SSとゲシュタポの署長であり、600万人のユダヤ人の大量虐殺を監督した(1900年−1945年)
- SS説という,学習を記号と記号対象の結び付きによって説明する理論
- NEISSという危害情報システム
- SS25という,移動式の大陸間弾道ミサイル
- SS20中距離弾道ミサイルという中距離ミサイル
- SSという,ソ連の中距離核ミサイル
- この映画は,地球の上空約400キロの軌道を時速2万8000キロで回りながらの国際宇宙ステーション(ISS)の組み立てについての3D映画だ。
- 16か国が,ISSを建設するために共に作業をしている。
- 映画では,宇宙遊泳のシーンや,宇宙飛行士がISSを組み立てるためにロボットアームを使うところが見られる。
- 東京の品川アイマックスシアターでのオープニングセレモニーでは,宇宙飛行士の若田光一さんが,スペースシャトルとISSのドッキングシーンをどうやって撮影したかを説明した。
- 若田さんは2000年10月にスペースシャトルに搭乗し,ISSの組み立てに携わった。
- 野口さんは国際宇宙ステーション(ISS)の全地球測位システム(GPS)のアンテナを交換した。
- 8月1日,野口さんはロビンソンさんとともに2回目の船外活動を行い,ISSの故障した姿勢制御ジャイロを新しいものと交換した。
- これらの品目は,国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込める飲食物のリストに追加される予定だ。
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