OmegaTの機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:59 UTC 版)
OmegaTは、他の主要な翻訳支援ツールと同等の機能を多く持っている。翻訳メモリの生成、その追加や出力、翻訳メモリに存在する参考訳文の参照、用語集の参照、参照ファイル中の一致検索機能などである。 OmegaTには、他の翻訳支援ツールが必ずしも持っていない機能もある。例えば: 異なる形式を持った複数のファイルを同時に翻訳したり、複数の翻訳メモリの参照や、用語集や辞書の参照が可能(コンピューターのメモリ容量が許す限り) 対応するファイル形式について、拡張子やファイルのエンコーディングのカスタマイズが可能。多種類に対応した文書の形式ごとに、どの要素を翻訳するかどうかをユーザーが選択可能。(例えば、OpenOffice.org Writerファイルの場合、ブックマークを翻訳対象とするかどうか。またMicrosoft Office 2007/2010ファイルの場合、脚注を翻訳するかどうか。HTMLファイルの場合、imgタグのALT属性の代替文字列を翻訳するかどうかなど)サードパーティの翻訳メモリで使用される標準でない要素を、どのように扱うかも選択が可能 OmegaTの分節化規則は正規表現に基づいている。分節化の設定は言語またはファイル形式ごとに行うことができ、逐次作成する分節化の設定の間で、設定内容を継承できる 編集ウィンドウでは、次の未翻訳の分節に直接移動できる。また、移動した分節履歴をさかのぼったり、くだったりすることができる。高機能なテキストエディタと同様、操作の取り消し、やり直し、文字列のコピーや貼り付け、大文字⇔小文字の変換も行える。すでに翻訳された分節について、原文をあわせて表示したままにしておくようにもできる。編集ウィンドウでは、Hunspellスペルチェック辞書によるインラインで綴り確認機能を使用したり、マウス操作によりその都度綴り確認を行うこともできる キーボードショートカットまたはマウス操作により、編集中の分節に参考訳文を挿入できる。参考訳文との一致率を色づけ表示ができ、それぞれの分節を翻訳した日時とユーザー名を表示できる。用語集ウィンドウに表示された内容は、マウス操作で編集ウィンドウに挿入できる。訳文入力行には、原文をコピーして入力するか、最も一致率の高い参考訳文を自動で挿入するかを選択できる 検索ウィンドウでは、検索対象として、現在のプロジェクトの原文、訳文に加え、他の翻訳メモリやファイルを選択できる。大文字と小文字の区別や、正規表現の使用も可能である。検索結果をダブルクリックするだけで、編集ウィンドウに直接その分節を表示できる 翻訳作業終了後に、ここには不用意なタグ編集の間違いを防ぐなどのため、タグ検証を実施できる。OmegaTは、翻訳開始前、または翻訳状況の確認用に、プロジェクトのファイルと翻訳メモリについての統計情報(翻訳済みまたは未翻訳の分節数、単語数など)を表示できる OmegaTはApertium、Belazar、Google Translate、Microsoft Translatorの機械翻訳結果を取得し、独立したウィンドウに表示できる OmegaTのユーザーインターフェースは、ウィンドウ構成をさまざまに設定できる。位置を動かしたり、各ウィンドウの最大化や最小化、タイル表示(重ならないよう並べて表示)、タブ表示が行える。OmegaTが起動すると「お手軽スタートガイド」と呼ばれる簡単なチュートリアルが表示される
※この「OmegaTの機能」の解説は、「OmegaT」の解説の一部です。
「OmegaTの機能」を含む「OmegaT」の記事については、「OmegaT」の概要を参照ください。
- OmegaTの機能のページへのリンク