OmegaTのしくみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:59 UTC 版)
「OmegaT」の記事における「OmegaTのしくみ」の解説
OmegaTは、1つの翻訳作業ごとに、使用するファイル一式を含めたプロジェクトフォルダーを生成する。ユーザーは、未翻訳の原文文書をsourceフォルダーにコピーしておく。翻訳作業の最後には、翻訳されたファイルがtargetフォルダーに格納される。OmegaTは、原文文書にある翻訳可能な部分を、分節化した状態で、ユーザーが翻訳を入力する編集ウィンドウに表示する。 翻訳を開始する前に、既存の翻訳内容をtmフォルダーに、用語集をglossaryフォルダーに、StarDict形式の辞書をdictionaryフォルダーに置いておくこともできる。翻訳作業時に、OmegaTはこれらを自動的に参照する。 OmegaTは、いま翻訳している文章と、これまでの翻訳内容を自動的にチェックし、類似したものがあればそれを参考訳文ウィンドウに表示する。翻訳者はキーボードショートカットを使ってその内容を編集中の分節に挿入できる。あらかじめプロジェクトフォルダーに用語集と辞書ファイルを追加しておくと、OmegaTはその内容も参照する。Google Translateなどの機械翻訳の機能を有効にしておくと、随時、機械翻訳ウィンドウにその翻訳内容を表示する。 翻訳が終了すると、OmegaTがファイル一式の翻訳版を生成し、プロジェクト全体の現在の翻訳内容をTMXファイルに出力する。このファイルは今後の翻訳に流用が可能であり、また必要であればOmegaTや他の翻訳支援ツールを使用している他の翻訳者と交換できる。
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