JALによる広告掲出とは? わかりやすく解説

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JALによる広告掲出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 23:26 UTC 版)

清水エスパルス」の記事における「JALによる広告掲出」の解説

日本航空JAL)によるユニフォーム胸部分への広告掲出(ゼッケンスポンサー)は他のクラブ先駆けとなるものであった次のような逸話がある。 Jリーグ初年度参加10クラブ発表された頃、日本航空宣伝部にいた欧州サッカー通の社員次のようなことを考えた。 「欧州サッカーでは80年代からゼッケンスポンサーが始まった日本で始まるプロサッカー中に清水FCというクラブがある。他の9クラブ企業クラブだから胸に親企業社名商品名入れるだろう。清水どうするのか。ひょっとしたら空いているのかもしれない空いているんだったら買いに行けば面白いんじゃないか…」 1991年5月清水FC代表に了解取り付けクラブ営業担当面会したクラブ営業担当当初は「売りもしないのに勝手に日本航空が買いに来た」と面食らったが、「こういう商売もあったのか」と興味持ち水面下で話は進んでいった。 しかし1991年9月19日日刊スポーツ紙に「JAL 清水エスパルス援助」と大見出しですっぱ抜かれてしまう。直属の上司からは「どこから漏れたのかはわからないが、漏れるような話じゃダメだな。あきらめろ」と撤退勧告された。またこのスクープによって「ゼッケンスポンサー」という広告魅力気付いた大企業は各クラブとの交渉開始。 「日本初のゼッケンスポンサー」を考えた日航宣伝部員は「このままではアイディアを他企業横取りされてしまう」とノイローゼになり、退社をも考えたが、清水側の営業担当笑顔励まされた。 実は日刊スポーツ紙のスクープ以来清水エスパルスには日本航空以外の企業からの売り込みがあった。しかし清水側は最初にゼッケンスポンサーの話を持ちかけた日本航空とその担当者敬意表し、他企業からのゼッケンスポンサーの申し出断り続けていた。 1992年2月日航宣伝部員は再度上司B4判5にも上る企画書提出企画書には協賛主旨として企業利益社会還元継続的な露出などの他に「ライバル企業である全日空対策初年度参加チームAS横浜フリューゲルス親会社)としてJリーグにおける全日空イメージ独占阻止できる」「JALANAとして注目を集める中、清水FC全日空FC勝て可能性は非常に高いクラブ」「プロクラブ所有比較して十分の一以下の費用」、更には移籍可能性のある選手としてスーパースター・カズや北澤の名前を勝手に盛り込んだ数々障害はねのけ1992年5月16日清水エスパルス日本航空とのスポンサー契約結んだ日本航空機内ではエスパルス勇姿ビデオ映し出され機内誌には毎号選手紹介特集ページ組まれ空港には「頑張れエスパルス」のポスターが貼られ、各都市繁華街にある「JALプラザ」ではJAL・エスパルスグッズが販売されるようになった2010年1月19日JAL会社更生法を申請し、スポンサー継続することが困難となったが、チーム創設以来継続してスポンサードが行われてきた事に敬意表しそれ以降クラブ側がJAL対し無償広告スペースを提供。

※この「JALによる広告掲出」の解説は、「清水エスパルス」の解説の一部です。
「JALによる広告掲出」を含む「清水エスパルス」の記事については、「清水エスパルス」の概要を参照ください。

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