CompareInfo

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

CompareInfo クラス

カルチャごとに異なる文字列比較行うための一連のメソッドを実装します。

名前空間: System.Globalization
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

<SerializableAttribute> _
<ComVisibleAttribute(True)> _
Public Class CompareInfo
    Implements IDeserializationCallback

Visual Basic (使用法)

Dim instance As CompareInfo

C#

[SerializableAttribute] 
[ComVisibleAttribute(true)] 
public class CompareInfo : IDeserializationCallback

C++

[SerializableAttribute] 
[ComVisibleAttribute(true)] 
public ref class CompareInfo : IDeserializationCallback

J#

/** @attribute SerializableAttribute() */ 
/** @attribute ComVisibleAttribute(true) */ 
public class CompareInfo implements IDeserializationCallback

JScript

SerializableAttribute 
ComVisibleAttribute(true) 
public class CompareInfo implements IDeserializationCallback

解説

CultureInfo クラスには、このクラスのインスタンスである CompareInfo プロパティがあります。String.Compare は、CultureInfo.CompareInfo の情報を使用して、文字列を比較します。

ほとんどのクラスとは異なり、CompareInfo は、遅延バインディングでアクセスできるようにするため、パブリック コンストラクタではなく GetCompareInfo メソッドを用意しています。

あるカルチャの CompareInfo を作成するには、CultureInfo.CompareInfo プロパティを使用するか、GetCompareInfo メソッドを使用します。

無視される検索値

IndexOf メソッドや LastIndexOf メソッドなどの比較演算では、検索対象の値が無視された場合に予期しない結果となる場合があります。検索値は、空の文字列 ("") が指定された場合や、比較オプションによりまたはコード ポイントが言語上の意味を持たないためにコード ポイントが演算において考慮されない文字または文字列が指定された場合に無視されます。たとえば、IndexOf メソッドの検索値が空の文字列の場合、戻り値は 0 となります。

セキュリティについての考慮事項

セキュリティの決定が文字列の比較や大文字/小文字の変換操作に依存する場合は、システムのカルチャ設定にかかわらず一定の動作を保証するために InvariantCulture を使用してください。

使用例

CultureInfo オブジェクトに関連付けられている CompareInfo オブジェクトが文字列比較にどのような影響を与えるかを次のコード例に示します。

Visual Basic

Imports System
Imports System.Text
Imports System.Globalization

NotInheritable Public Class
 App
    Shared Sub Main(ByVal
 args() As String) 
        Dim sign() As String
 = {"<", "=", ">"}
        
        ' The code below demonstrates how strings compare 
        ' differently for different cultures.
        Dim s1 As String
 = "Coté"
        Dim s2 As String
 = "coté"
        Dim s3 As String
 = "côte"
        
        ' Set sort order of strings for French in France.
        Dim ci As CompareInfo = New
 CultureInfo("fr-FR").CompareInfo
        Console.WriteLine("The LCID for {0} is {1}.",
 ci.Name, ci.LCID)
        
        ' Display the result using fr-FR Compare of Coté = coté.
      
        Console.WriteLine("fr-FR Compare: {0} {2} {1}",
 _
                          s1, s2, sign((ci.Compare(s1, s2, CompareOptions.IgnoreCase)
 + 1)))
        
        ' Display the result using fr-FR Compare of coté > côte.
        Console.WriteLine("fr-FR Compare: {0} {2} {1}",
 _
                          s2, s3, sign((ci.Compare(s2, s3, CompareOptions.None) +
 1)))
        
        ' Set sort order of strings for Japanese as spoken in Japan.
        ci = New CultureInfo("ja-JP").CompareInfo
        Console.WriteLine("The LCID for {0} is {1}.",
 ci.Name, ci.LCID)
        
        ' Display the result using ja-JP Compare of coté < côte.
 
        Console.WriteLine("ja-JP Compare: {0} {2} {1}",
 _
                          s2, s3, sign((ci.Compare(s2, s3) + 1)))
    End Sub 'Main
End Class 'App

' This code produces the following output.
' 
' The LCID for fr-FR is 1036.
' fr-FR Compare: Coté = coté
' fr-FR Compare: coté > côte
' The LCID for ja-JP is 1041.
' ja-JP Compare: coté < côte

C#

using System;
using System.Text;
using System.Globalization;

public sealed class App
{
    static void Main(string[]
 args)
    {
        String[] sign = new String[] { "<", "=",
 ">" };

        // The code below demonstrates how strings compare 
        // differently for different cultures.
        String s1 = "Coté", s2 = "coté", s3 = "côte";

        // Set sort order of strings for French in France.
        CompareInfo ci = new CultureInfo("fr-FR").CompareInfo;
        Console.WriteLine("The LCID for {0} is {1}.",
 ci.Name, ci.LCID);
      
        // Display the result using fr-FR Compare of Coté = coté.
      
        Console.WriteLine("fr-FR Compare: {0} {2} {1}",
            s1, s2, sign[ci.Compare(s1, s2, CompareOptions.IgnoreCase) + 1]);

        // Display the result using fr-FR Compare of coté >
 côte.
        Console.WriteLine("fr-FR Compare: {0} {2} {1}",
            s2, s3, sign[ci.Compare(s2, s3, CompareOptions.None) + 1]);

        // Set sort order of strings for Japanese as spoken in Japan.
        ci = new CultureInfo("ja-JP").CompareInfo;
        Console.WriteLine("The LCID for {0} is {1}.",
 ci.Name, ci.LCID);

        // Display the result using ja-JP Compare of coté <
 côte. 
        Console.WriteLine("ja-JP Compare: {0} {2} {1}",
            s2, s3, sign[ci.Compare(s2, s3) + 1]);
    }
}

// This code produces the following output.
// 
// The LCID for fr-FR is 1036.
// fr-FR Compare: Coté = coté
// fr-FR Compare: coté > côte
// The LCID for ja-JP is 1041.
// ja-JP Compare: coté < côte

C++

using namespace System;
using namespace System::Text;
using namespace System::Globalization;

int main()
{
    array<String^>^ sign = gcnew array<String^> { "<", "=",
 ">" };

    // The code below demonstrates how strings compare
    // differently for different cultures.
    String^ s1 = "Coté"; 
    String^ s2 = "coté";
    String^ s3 = "côte";

    // Set sort order of strings for French in France.
    CompareInfo^ ci = (gcnew CultureInfo("fr-FR"))->CompareInfo;
    Console::WriteLine(L"The LCID for {0} is {1}.",
 ci->Name, ci->LCID);

    // Display the result using fr-FR Compare of Coté = coté.
    Console::WriteLine(L"fr-FR Compare: {0} {2} {1}",
        s1, s2, sign[ci->Compare(s1, s2, CompareOptions::IgnoreCase) + 1]);

    // Display the result using fr-FR Compare of coté > côte.
    Console::WriteLine(L"fr-FR Compare: {0} {2} {1}",
        s2, s3, sign[ci->Compare(s2, s3, CompareOptions::None) + 1]);

    // Set sort order of strings for Japanese as spoken in Japan.
    ci = (gcnew CultureInfo("ja-JP"))->CompareInfo;
    Console::WriteLine(L"The LCID for {0} is {1}.",
 ci->Name, ci->LCID);

    // Display the result using ja-JP Compare of coté < côte.
    Console::WriteLine("ja-JP Compare: {0} {2} {1}",
        s2, s3, sign[ci->Compare(s2, s3) + 1]);
}

// This code produces the following output.
//
// The LCID for fr-FR is 1036.
// fr-FR Compare: Coté = coté
// fr-FR Compare: coté > côte
// The LCID for ja-JP is 1041.
// ja-JP Compare: coté < côte

継承階層

System.Object
  System.Globalization.CompareInfo

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
CompareInfo メンバ
System.Globalization 名前空間

CompareInfo プロパティ

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Name	この CompareInfo による並べ替え操作に使用されるカルチャの名前を取得します。

参照

関連項目

CompareInfo クラス
System.Globalization 名前空間

CompareInfo メソッド

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Compare	オーバーロードされます。 2 つの文字列を比較します。
	Equals	オーバーロードされます。 オーバーライドされます。 指定のオブジェクトが、現在のCompareInfo オブジェクトと等しいかどうかを判断します。
	GetCompareInfo	オーバーロードされます。 CompareInfo クラスの新しいインスタンスを初期化します。
	GetHashCode	オーバーライドされます。 現在の CompareInfo のハッシュ関数として機能し、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造に使用されます。
	GetSortKey	オーバーロードされます。 文字列の SortKey オブジェクトを取得します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	IndexOf	オーバーロードされます。 文字列または部分文字列内にある値のうち、最初に出現する値の、0 から始まるインデックス番号を返します。
	IsPrefix	オーバーロードされます。 文字列が特定のプリフィックスで始まるかどうかを判断します。
	IsSortable	オーバーロードされます。 指定した Unicode 文字または文字列の並べ替えが可能かどうかを示します。
	IsSuffix	オーバーロードされます。 文字列が特定のサフィックスで終わるかどうかを判断します。
	LastIndexOf	オーバーロードされます。 文字列または部分文字列内にある値のうち、最後に出現する値の、0 から始まるインデックス番号を返します。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	ToString	オーバーライドされます。 現在の CompareInfo を表す文字列を返します。

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)

明示的インターフェイスの実装

	名前	説明
	System.Runtime.Serialization.IDeserializationCallback.OnDeserialization	オブジェクト グラフ全体が逆シリアル化された時点で実行します。

参照

関連項目

CompareInfo クラス
System.Globalization 名前空間

CompareInfo メンバ

カルチャごとに異なる文字列比較行うための一連のメソッドを実装します。

CompareInfo データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Name	この CompareInfo による並べ替え操作に使用されるカルチャの名前を取得します。

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Compare	オーバーロードされます。 2 つの文字列を比較します。
	Equals	オーバーロードされます。 オーバーライドされます。 指定のオブジェクトが、現在のCompareInfo オブジェクトと等しいかどうかを判断します。
	GetCompareInfo	オーバーロードされます。 CompareInfo クラスの新しいインスタンスを初期化します。
	GetHashCode	オーバーライドされます。 現在の CompareInfo のハッシュ関数として機能し、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造に使用されます。
	GetSortKey	オーバーロードされます。 文字列の SortKey オブジェクトを取得します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	IndexOf	オーバーロードされます。 文字列または部分文字列内にある値のうち、最初に出現する値の、0 から始まるインデックス番号を返します。
	IsPrefix	オーバーロードされます。 文字列が特定のプリフィックスで始まるかどうかを判断します。
	IsSortable	オーバーロードされます。 指定した Unicode 文字または文字列の並べ替えが可能かどうかを示します。
	IsSuffix	オーバーロードされます。 文字列が特定のサフィックスで終わるかどうかを判断します。
	LastIndexOf	オーバーロードされます。 文字列または部分文字列内にある値のうち、最後に出現する値の、0 から始まるインデックス番号を返します。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	ToString	オーバーライドされます。 現在の CompareInfo を表す文字列を返します。

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)

明示的インターフェイスの実装

	名前	説明
	System.Runtime.Serialization.IDeserializationCallback.OnDeserialization	オブジェクト グラフ全体が逆シリアル化された時点で実行します。

参照

関連項目

CompareInfo クラス
System.Globalization 名前空間