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アリオラジャパン

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 10:08 UTC 版)

アリオラジャパン
Ariola Japan
親会社 ソニー・ミュージックレーベルズ
設立 2009年6月1日
販売元 ソニー・ミュージックマーケティング
( - 2019年3月[1][2]
ソニー・ミュージックソリューションズ
(2019年4月 - [1][2]
ジャンル J-POP
日本
公式サイト https://www.ariola.jp/

アリオラジャパンAriola Japan)は、ソニー・ミュージックレーベルズ社内レコードレーベル

概要

2009年6月1日、BMG JAPANの国内制作部門のレーベルとして発足。2009年10月1日にアリオラジャパンが新設分割により設立され、BMG JAPANの事業を継承。規格品番が「BV」から始まる理由はその名残である(BV = BMG Victorの略)。

アリオラの名称は1958年にドイツに本社をおくベルテルスマン独BMG社の元親会社)が設立したアリオラ・レコードに由来する。日本では1975年に日本ビクター(現・JVCケンウッド)とビクター音楽産業(現・ビクターエンタテインメント〈二代目〉)、そして米国RCA社(現・仏ヴァンティヴァ社)の合弁で出資した米国RCAレコード(現・米国ソニー・ミュージックエンタテインメント)の日本法人『RVC株式会社』まで歴史を遡る。ベルテルスマンは1979年にアリスタ・レコード、1986年にRCAレコード/RVCを買収し、アリオラはBMG(Bertelsmann Music Group)内のレーベルになる。日本では子会社であるBMGジャパン(買収した当時はBMGビクター)が同レーベル音源を扱っていた。1998年夏にRCAアリオラジャパン[注釈 1]アリスタジャパン[注釈 2]という名の邦楽レーベルが存在していたことがある。

以上の経緯からSME傘下の会社であるが、かつてはBMG時代の流れでmora以外の音楽配信サービス(iTunes Store、MUSICOなど)にも参加している異色の会社となっていた(現在はSMEグループ全体が各音楽配信サービスでの配信を提供している)。SME傘下となったことで楽曲のタイアップの幅が広がり、SMEの関わるアニメ等に起用されている。

近藤真彦の大ヒットにより知名度を上げプロデューサーの小杉理宇造が活躍する。初期の山下達郎竹内まりやB'z大事MANブラザーズバンド福山雅治西城秀樹藤圭子EPO角松敏生、中期の稲垣潤一、後期のオフコース聖飢魔II平井堅、ソロ活動開始後の小田和正岡村孝子辛島美登里小林明子永井真理子松たか子MISIAザ・クロマニヨンズOKAMTO' Sアップフロントワークス移籍前のシャ乱Qブラックビスケッツキンモクセイ男闘呼組B.B.クィーンズおどるポンポコリン」、加山雄三谷村新司サライ」、内山田洋とクール・ファイブに代表される演歌・歌謡曲系統歌手、その他アイドル系統歌手[注釈 3]など、RVC[注釈 4]・BMG・ファンハウス・ゾンバの各時代等に在籍していたアーティストの楽曲原盤権を所持している。

沿革

  • 2008年10月 - BMG JAPANソニー・ミュージックエンタテインメントの傘下に入る[3]
  • 2009年
    • 6月 - BMG JAPANが国内制作部門と洋楽部門に分立[4]
    • 10月 - 株式会社アリオラジャパン(Ariola Japan Inc.)発足、洋楽部門(RCA/JIVEグループ)はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルへ営業譲渡され、BMG JAPANはソニー・ミュージックエンタテインメントに吸収合併され解散[5]
  • 2014年4月1日 - SMEJグループの再編によりソニー・ミュージックレコーズ存続会社とし、レーベルビジネスグループの7社を吸収合併、ソニー・ミュージックレーベルズ(以下SML)が発足[6]。法人としてのアリオラジャパンは解散し、以後はSMLのレーベルとして機能する事となった。

所属アーティスト/グループ

Ariola Japan

メインレーベル

iDEAK

角松敏生のプライベートレーベル。1996年発足。

  • 角松敏生(1981年 - )

Little Tokyo

小田和正のプライベートレーベル。1989年発足。規格品番はファンハウスFUN HOUSE)の「FH」。

  • 小田和正(1986年 - )

Rhythmedia Tribe

Rhythmedia Tribeは、Rhythmedia所属アーティスト専用レーベル。元々はMISIAエイベックス移籍時、エイベックス傘下のレーベルとして2002年に設立されたが2007年に古巣復帰によりBMG JAPAN(当時)へ移行された。

  • MISIA(1998年 - 2001年、2007年 - )

HAPPY SONG RECORDS

ザ・クロマニヨンズのプライベートレーベル(ザ・ハイロウズとして2004年6月発売のシングル『荒野はるかに/ズートロ』より所属)。

バイタリティレコード

原盤制作、マネージメントを担当。

旧所属アーティスト

2009年10月1日以降。それ以前はBMGジャパン参照。

オーガスタレコード

オフィスオーガスタ所属アーティスト専用レーベル。規格品番はオーガスタ(Augusta)の「AU」。2017年初頭にオフィスオーガスタがユニバーサルミュージックの傘下になったのに伴い、2017年3月を以てユニバーサルミュージック内にレーベルごと移管。[注釈 5]

2018年1月3日に一部シングルとアルバムの旧譜51タイトルがユニバーサルミュージックから再発売されたが、映像作品は含まれておらず入手困難となっている。なおオーガスタレコードから発売されたkōkuaの「Progress」は、原盤権がオフィスオーガスタからアリオラジャパンへ移管された為、現在もアリオラジャパンのカタログとして残されている。

以下特記のない限り、ユニバーサルミュージックへ移籍。

  • 杏子(2003年 - )
  • さかいゆう(2009年 - )
  • スガシカオ(2003年 - 2011年) - ビクターエンタテインメント内SPEEDSTAR RECORDSへ移籍
    • kōkua(2006年) - 2016年にビクターエンタテインメント内SPEEDSTAR RECORDSへ移籍
  • スキマスイッチ(2003年 - )
  • 秦基博(2006年 - )
  • 元ちとせ(2011年 - ) - エピックレコードに所属していたが、オーガスタレコードがソニー系レーベルになった後の2011年に移動。
  • BARBEE BOYS(2009年 - ) - ライブDVD2作品のみ発売されているが、オーガスタのレーベルロゴはついていない。

サウンドトラック

発売日 タイトル 規格品番
2009年10月07日 ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜 オリジナル・サウンドトラック BVCL-29
2009年12月16日 NHK教育テレビ アニメ「獣の奏者 エリン」オリジナル・サウンドトラック 2 BVCL-52
2009年12月09日 大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」Original Sound Track BVCL-59
2010年03月03日 映画「スイートリトルライズ」オリジナル・サウンドトラック BVCL-86
2010年09月15日 BECK THE MOVIE Soundtrack BVCL-133
2010年12月22日 ドラマ「もやしもん」オリジナル・サウンドトラック BVCL-162
2011年09月28日 はやぶさ/HAYABUSA ORIGINAL SOUNDTRACK BVCL-260
2011年12月14日 friends もののけ島のナキ オリジナル・サウンドトラック BVCL-291
2014年11月26日 NHKドラマ10「さよなら私」 オリジナル・サウンドトラック BVCL-622
2015年12月09日 さらば あぶない刑事 オリジナル・サウンドトラック BVCL-689

コンピレーション・アルバム

発売日 タイトル 規格品番
2009年09月30日 モンハン音楽部 〜MONSTER HUNTER 5th Anniversary〜 BVCL-26
2009年12月09日 THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM BVCL-50
2009年12月16日 冬ノうた AUCL-20007
2010年02月10日 RESPECT!!! THE BLUE HEARTS -A Reggae Tribute to THE BLUE HEARTS- BVCL-53
2010年03月03日 ありがとうのうた BVCL-78
2010年04月07日 Re:MUSIC!! -JAPANESE SAMPLING CLASSICS- BVCL-82
2010年05月26日 SPIRITS 30 ビッグコミックスピリッツ創刊30周年記念 TV & Movie テーマソング集 BVCL-97
2010年07月28日 熱闘甲子園のうた 〜夏の高校野球応援ソング BVCL-115
2010年12月01日 ロマンチスト〜THE STALIN・遠藤ミチロウTribute Album〜 BVCL-148
2011年01月26日 ぜんぶ恋がかなう歌 〜歌詞伝説〜 BVCL-170
2011年07月27日 情熱大陸 LIVE BEST BVCL-231
2011年12月21日 言葉にできない〜小田和正ベストカバーズ〜 BVCL-297
2012年02月22日 カノジョは嘘を愛しすぎてる MIX TAPE VOL,1 BVCL-214
2012年03月07日 KOBE COLLECTION×TOKYO RUNWAY The BEST BVCL-314
BVCL-316
2012年08月22日 Some Love 愛の唄 BVCL-417
2014年04月16日 島田印 -島田昌典ワークス・ヒットコレクション- BVCL-588
2014年04月23日 MOTHER 〜感謝〜 BVCL-589
2015年03月04日 龍が如く0 〜80's Hits!Collection〜 BVCL-632
BVCL-633

脚注

注釈

  1. ^ 規格品番がBV*Rに該当。尚、ファンハウスも同グループ。角松敏生・福山雅治・シャ乱Q・DEENらが所属。
  2. ^ 規格品番がBV*Sに該当。MISIA松たか子が所属。
  3. ^ 一例として浅野ゆう子石川秀美佐野量子などがこれに該当。
  4. ^ その前身となる旧日本ビクター音楽レコード事業部 → ビクター音楽産業(現:ビクターエンタテインメント〈二代目〉)時代のRCAレーベルを含む。
  5. ^ オーガスタレコードから発売されている作品の原盤権は、オフィスオーガスタが保有している。

出典

関連項目

外部リンク


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