六番町 (千代田区)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/08 13:27 UTC 版)
六番町 | |
---|---|
町丁 | |
![]() SME六番町ビル | |
北緯35度41分15秒 東経139度44分01秒 / 北緯35.687575度 東経139.733489度 | |
国 |
![]() |
都道府県 |
![]() |
特別区 |
![]() |
地域 | 麹町地域 |
人口情報(2025年(令和7年)3月1日現在[1][2]) | |
人口 | 1,714 人 |
世帯数 | 711 世帯 |
面積([3]) | |
0.114665914 km² | |
人口密度 | 14947.77 人/km² |
郵便番号 | 102-0085[4] |
市外局番 | 03(東京MA)[5] |
ナンバープレート | 品川 |
![]() ![]() ![]() |
六番町(ろくばんちょう)は、東京都千代田区の町名。住居表示は未実施。「丁目」の設定のない単独町名である。「番町」地区の一つ。
地理
東京都千代田区の西部に位置する。北部は二七通りに接し、これを境に千代田区五番町に接する。東部は日本テレビ通りに接し、千代田区四番町に接する。南東部は千代田区二番町に接する。南西部は千代田区麹町に接している。西部はJR中央線の線路などに接し、これらを境に新宿区四谷本塩町に接する。町域内は高級マンション・住宅や学校が主体的になっている。ほかに商業地として通り沿いなどにオフィスビルも見られ、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の本社が所在している。
地価
住宅地の地価は、2025年(令和7年)1月1日の公示地価によれば、六番町6番1外の地点で483万円/m2となっている[6]。
歴史
現在の六番町は、旧「下六番町」の全域を、1938年8月1日に町名変更したもの。ちなみに「中六番町」は現在の四番町、「上六番町」は現在の三番町の西半分に当たる。四谷見附近くには犬山城主成瀬家の屋敷があった。同家は尾張徳川家の附家老でもあったため、成瀬家中の士分は、一般の直参旗本と違って明治維新による徳川宗家の静岡移住に連座せず当地に存続した。そのため江戸時代の武家の気風が残り、番町の中でも最も住民意識が高い地域を形成している。特に六番町の南半分(奇数番地)の住民は、バブル時代の地上げ攻勢に対抗するため、1994年に「街づくり憲章」を設定し、高層ビルの新築を抑制し、都心住宅街の風致を守る決意を表明している[7]。
世帯数と人口
2025年(令和7年)3月1日現在(千代田区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1][2]。
人口の変遷
国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[8] | 809
|
2000年(平成12年)[9] | 959
|
2005年(平成17年)[10] | 1,144
|
2010年(平成22年)[11] | 1,356
|
2015年(平成27年)[12] | 1,476
|
2020年(令和2年)[13] | 1,701
|
世帯数の変遷
国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[8] | 306
|
2000年(平成12年)[9] | 403
|
2005年(平成17年)[10] | 500
|
2010年(平成22年)[11] | 592
|
2015年(平成27年)[12] | 634
|
2020年(令和2年)[13] | 670
|
学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[14]。なお、千代田区の中学校では学校選択制度を導入しており、区内全域から選択することが可能[15]。
- 区域 : 全域
- 小学校 : 千代田区立番町小学校
- 中学校 : 千代田区立麹町中学校 または 千代田区立神田一橋中学校
交通
町域東側を南北に日本テレビ通りが、町域中央を東西に番町学園通りが通っている。町内に鉄道駅はないが、北部方面では市ケ谷駅が、南部方面では麹町駅が、西部方面では四ツ谷駅がそれぞれ利用可能である。
事業所
2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[16]。
- 事業所数 : 296事業所
- 従業員数 : 4,723人
事業者数の変遷
経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[17] | 245
|
2021年(令和3年)[16] | 296
|
従業員数の変遷
経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[17] | 4,448
|
2021年(令和3年)[16] | 4,723
|
施設
- 全日本自治団体労働組合本部
- ソニー・ミュージックエンタテインメント本社 - SME六番町ビル(アニプレックスなど)
- 河合塾麹町校
- 住友大阪セメント本社
- 日本アジアグループ本社
- 財団法人主婦会館・プラザエフ(主婦連合会)
- スペイン国営セルバンテス文化センター
- 番町スタジオ
教育機関
その他
日本郵便
関連項目
脚注
- ^ a b “町丁別年齢別人口(住民基本台帳) - 令和7年3月1日現在” (XLS). 千代田区 (2025年3月13日). 2025年3月31日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-2.1)
- ^ a b “町丁別世帯数および人口(住民基本台帳)”. 千代田区 (2025年3月13日). 2025年3月31日閲覧。
- ^ “『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2025年3月30日閲覧。(CC-BY-4.0)
- ^ a b “六番町の郵便番号”. 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2025年3月19日閲覧。
- ^ 六番町奇数番地街づくり憲章
六番町は、江戸時代から明治・大正・昭和にかけて、約400年の間 住宅地であり続けました。町内には、番町小学校と雙葉学園があり、文教地区として落ち着いた地域の環境を形成しています。
この六番町の歴史、文化、伝統は一朝一夕に出来たものではなく、多くの人々が永い年月をかけて、心をこめて築き上げてきたものです。
私たちはこの街を業務ビル街ではなく、多くの人が住む街として認識し、愛しています。人が安心して住むことができる環境は都心にとって有限で貴重な資源です。そして、安心して住み続けられる街であることは六番町に住む皆の願いです。
私たちはこれからも六番町の街を大切に想い、自分達の手で街づくりを進めてゆきます。何代にもわたり受け継がれてきた地域の文化を守り、良好な住環境に住み続けられる権利を守るために、私たちは『六番町奇数番地街づくり憲章』を宣言します。
一、安心して住み続けられる街にしましょう。
一、土地は投機の対象とはせず生活の基礎と考えましょう。
一、落ち着きのある住宅地として、この街の環境を守り、育ててゆきましょう。
一、住宅としての用途を引き続き維持することに努めましょう。
一、この街に誇りを持ち、この街にふさわしい美しい街並みをつくりましょう。
一、子供も、お年寄りも安心して歩ける安全な街にしましょう。
一、快適に暮らせる、ふれあいのある地域社会を築きましょう。
平成6年2月18日 六番町に住み続けたい人達の会 - ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “区立小学校の通学区域”. 千代田区 (2017年8月17日). 2018年1月2日閲覧。
- ^ “区立中学校の通学区域と学校選択”. 千代田区 (2017年10月26日). 2018年1月2日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿 2024年度版” (PDF). 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。
外部リンク
- 六番町_(千代田区)のページへのリンク