9月9日の誕生花
9月9日の誕生花一覧
9月9日の誕生花は、「キク」「シオン」「ヘクソカズラ」である。#キクキクは、日本では主に冠婚葬祭に使用される花である。秋に咲くのが基本だが、品種改良によって他の季節に咲くものも作られているため、1年中目にすることができる。耐久性が高く、茎を切ってからも長持ちするので、仏花として供えるために用いられることが多い。ただ、日本の皇族を象徴する花である上に、花の見た目が良いということから、縁起の良い花として使用されることも珍しくはない。●キクの花言葉 キクの代表的な花言葉は、「高貴」「高潔」とされている。これはキクを模した紋様を、日本の皇族が代々使用しているからである。高貴かつ高潔な存在である皇族が紋様として使用する花ということで、花言葉が「高貴」「高潔」となった。また、「高潔」という花言葉に関しては、キクが邪気払いとして使用されることも関係している。古くから邪気を払うには、香りのある花を用いると良いとされていたため、香りの強いキクが選ばれることが多かった。そして、9月9日には、「重陽の節句」といって、邪気を払うためにキクを用いた酒を飲んだり、キクの花を浮かべた風呂に入ったりする風習がある。そのような邪気払いができる高潔な花ということで、花言葉が「高潔」となったという説もある。#シオンシオンは、キク科に属する花である。主に淡い紫色の花が咲き、見た目が美しいということで、古い時代から観賞用として取り入れられてきた。また、漢方の素材としても使用したり、淡い紫色をシオン色と呼んだりするなど、身近な存在であった。ただ、現代では数を大きく減らし、絶滅危惧種に指定されている植物である。そのため、花自体が貴重であるので、贈り物として選ばれたり、切り花の素材になったりすることは少ない。●シオンの花言葉シオンの花言葉は、「追想」あるいは「君を忘れない」である。これは、平安時代の説話集である「今昔物語集」が関係している。「今昔物語集」の中には、父親を亡くした兄弟に関する物語がある。兄弟は毎日父親の墓参りを欠かさなかったが、兄は仕事が忙しくなったのを機に墓参りを止めたのに対して、弟は毎日墓参りを欠かさなかったという物語だ。その弟の姿に感銘を受けた墓守の鬼が、弟が幸せに暮らせるよう、未来予知の能力を授けたとされる。その物語で、弟が父親の墓前に植えたのがシオンであったため、毎日父親のことを忘れず追想した弟にちなんで、シオンの花言葉が「追想」「君を忘れない」となった。#ヘクソカズラヘクソカズラは、ツル性の植物であり、1年を通して目にすることができる。雑草に分類されるため、数が多く、道端や河川敷など幅広い場所で生息している植物である。大きな緑の葉の中に小さな花が咲くのが特徴であり、花は縁が白く、内側が赤い見た目をしている。ヘクソカズラ自体は1年中生息しているが、花が咲くのは夏の季節である。そして、葉を潰すと、強い悪臭を放つことでも知られている。そのため、忌避されることが多いが、熟した果実はあかぎれやひびに対する軟膏、美容目的での化粧水の素材になるという、実用的な植物である。●ヘクソカズラの花言葉ヘクソカズラの花言葉は、「人嫌い」「意外性のある」「誤解を解きたい」である。いずれも、一番の特徴である、葉を潰した時の臭いが由来となっている。悪臭によって人が避けるということから、そのまま「人嫌い」という花言葉が生まれた。そして、ヘクソカズラは葉の臭いこそ強烈であるが、花の見た目は非常に可愛らしい。そのことが由来となって、「意外性のある」という表現も花言葉となった。また、ヘクソカズラが、葉の悪臭だけでなく、可愛い花の見た目にも気付いてもらいたがっていると捉える形で、「誤解を解きたい」という花言葉も生まれた。- 9月9日の誕生花のページへのリンク