9月17日の誕生花

実用日本語表現辞典

9月17日の誕生花

9月17日の代表的な誕生花は、「フウセンカズラ」である。

9月17日の誕生花一覧

9月17日の誕生花には、「フウセンカズラ」「エリカ」「ミセバヤ」がある。

#フウセンカズラ
フウセンカズラは、ムクロジ科に属する植物で、ツタを支柱や他の植物に絡めながら成長していく。そして、名前の通り、風船のように丸く膨らんだ、緑色の果実が付くのが大きな特徴である。フウセンカズラは主に観賞用として使用され、6月から9月ごろに白く小さな花が咲くが、花よりも、特徴的な実を観賞するために育てられることが多い。また、果実が熟すと緑色から茶色へと変わり、中から種子を取り出すことができるが、その種子は茶色の上に、白くハート模様が描かれたような見た目になっている。その可愛らしい種子の見た目が可愛らしいということでも、有名な植物である。

●フウセンカズラの花言葉
フウセンカズラの代表的な花言葉は、「一緒に飛びたい」である。これは、名前の元にもなっているフウセンカズラの果実を、ヘリウムなどが注入され、空へと飛んでいく風船に見立ててある花言葉だ。また、フウセンカズラは、他の果実が熟するのを待つことなく、次から次へと新しい実ができていく。新しくできた果実の成長が、古い実に追いつく形で、複数の果実が接触するほど近くに並ぶこともよくある。その様子から、「多忙」という花言葉も付いている。そして、フウセンカズラはツタによって成長し、支柱や他の植物に強く絡みつく性質がある。その、ツタが支柱や他の植物を離さない様子から、「永遠にあなたと一緒」という花言葉も生まれた。


#エリカ
エリカは、ツツジ科に属する低木の植物である。ひとつの株から小さな花が数多く咲くのが特徴で、上手に育てられれば、表面を花で埋め尽くすことも可能だ。全体のサイズは比較的小さいが、あくまでも木であるため、しっかり手入れをすれば、毎年花を咲かせる。そして、花の色は白が基本であるが、品種改良によって、紫やピンクの花を咲かせる品種も作られている。さらに、改良された品種によって、開花する時期も異なる。春夏秋冬それぞれの季節で開花する品種があるため、1年を通して花を目にすることも不可能ではない植物である。
●エリカの花言葉
エリカの花言葉は、「孤独」と「寂しさ」である。イギリスの北部やアイルランドは、広い範囲が荒野であるが、そこにはエリカの一種であるヒースという名の植物が自生している。そして、荒野が何もない寂しい土地だということで、そこで育つヒースの花言葉が「孤独」「寂しさ」となった。それが、エリカ属全般の花言葉として浸透した形である。


#ミセバヤ
ミセバヤは、ベンケイソウ科に属する植物であり、厚みのある多肉の葉が特徴的だ。日本では古くから親しまれてきた植物で、高野山の僧が詠んだ和歌の中にある、見せたいという意味の「見せばや」が名前の由来になったとされている。花は、枝分かれした茎の先に咲くため、ひとつの茎に10以上の花が付くことは珍しくない。そして、星の形に広がった花弁に、長く伸びた雄しべと、花単体が複雑な見た目をしている。その花が集まることとなるため、輪郭の定まらない幻想的な見た目となる。さらに、葉も、緑の縁が赤く染まるという性質を持つため、花が咲いていない時期でも、観賞用として楽しめる植物である。

●ミセバヤの花言葉
ミセバヤの代表的な花言葉は、「つつましさ」であり、花の見た目が由来となっている。数多くの花が集まりながらも、決して派手な見た目になることはなく、控えめな見た目となっていることから、「つつましさ」と表現された。また、「大切なあなた」という花言葉もあるが、これはミセバヤの名前が元だと考えられている。ミセバヤの名前は、「見せたい」という意味の言葉が元である。そして、美しい花を見せたいと思う相手は、大抵の場合は大切な人であるということで、「大切なあなた」という花言葉が付けられた。

（2022年6月3日更新）