4月4日の誕生花
4月4日の誕生花一覧
4月4日の誕生花には、「アネモネ」「シロツメクサ」「カスミソウ」がある。#アネモネアネモネはキンポウゲ科に属する花であり、真っすぐ伸びた細い茎から、1枚1枚が大きな花が咲くのが特徴だ。花の色は赤や紫のように濃いものから、白やピンクのような淡いものまで幅広くある。ただ、アネモネには花弁は存在せず、花弁のように見えている部分は、厳密には萼片である。花は春ごろに咲き始め、ひとつの球根から数多くの花が咲くため、華やかな見た目になることが多い。そして、花は基本的に10枚から20枚程度の萼片で構成されているが、品種改良によって、それよりも多くの萼片が密集する、八重咲きになるものも存在する。また、アネモネは西洋の十字軍によって広められたとされていて、人の歴史との繋がりが深い。●アネモネの花言葉アネモネの花言葉は、「儚い恋」である。これはギリシャ神話に登場する、美の女神のアプロディーテが関係している。アプロディーテが息子のキューピッドと遊んでいた際、恋心を生むキューピッドの矢が、誤ってアプロディーテに当たってしまった。そして、アプロディーテは、近くにいた美少年アドニスに恋をしてしまう。そのことにアプロディーテの恋人である軍神アレスが腹を立て、アドニスを殺害してしまうという物語だ。アネモネはアドニスの死を悲しんだアプロディーテの涙から生まれたとされ、アプロディーテのアドニスに対する恋心にちなんで、アネモネの花言葉が「儚い恋」になった。また、「恋の苦しみ」や「見捨てられた」といった花言葉もあるが、これらは別のギリシャ神話が元になっている。花の女神フローラの夫である西風の神ゼピュロスは、フローラの侍女であったアネモネに恋をしてしまう。そのことに嫉妬をしたフローラは、アネモネを追放してしまう。ゼピュロスは追放されたことで弱っていくアネモネを哀れんだが、フローラの侍女に戻すことはできないため、アネモネを花の姿に変えたという物語だ。そして、ゼピュロスの恋心を元にした「恋の苦しみ」と、フローラに追放されたアネモネを例えた「見捨てられた」という花言葉が生まれた。#シロツメクサシロツメクサは、クローバーという名前で広く知られている植物である。春には球体上になった白い花が咲き、シロツメクサという名前だが、花の色には白以外の紫や黄色などもある。そして、花よりも、葉の方に着目されることが多い。同じ形の葉が3枚、均等に広がっているということで、何らかのシンボルになることも珍しくはない。また、通常は3枚の葉が、何らかの原因で4枚になったものは、4つ葉のクローバーと呼ばれ、縁起が良い象徴として扱われる。●シロツメクサの花言葉シロツメクサの花言葉は、「約束」である。これはアイルランドでキリスト教の布教を行った、聖パトリックに関する逸話が元になっている。聖パトリックは、キリスト教の教えである三位一体を説明する際に、シロツメクサの葉を用いたとされる。3枚の葉をそれぞれ、父と子と聖霊に見立てた形だ。そして、現代のアイルランドでは、聖パトリックの命日に、シロツメクサを模した飾りを身に付ける風習がある。それを、聖パトリックの教えを忘れないと解釈する形で、シロツメクサの花言葉が「約束」となった。また、シロツメクサには「幸運」という花言葉もあるが、これはシロツメクサの4枚の葉、いわゆる4つ葉のクローバーを指す花言葉だ。数が少ないため、見つけることができたら幸運ということで、そのまま「幸運」が花言葉となっている。#カスミソウカスミソウは、ナデシコ科に属する植物であり、1年で発芽から枯れてしまうまでの流れを終わらせる一年草と、枯れても同じ根から新たに花が咲く宿根草に分かれる。宿根草の方は、シュッコンカスミソウという名で区別される場合もあるが、まとめてカスミソウとして扱われることが多い。ひとつの茎に、白く小さい花をいくつも付けるのが特徴であり、主に観賞用として用いられる。花が小さく目立たないため、花束の脇役として添えられることも非常に多い。●カスミソウの花言葉カスミソウの花言葉としては、「幸福」「感謝」が挙げられ、いずれもカスミソウを使用する場面が由来となっている。カスミソウは結婚式のブーケに添えられることが多く、結婚が幸福を連想させるということで、「幸福」が花言葉となった。また、日ごろの感謝を込めて花束を贈る際に、カスミソウが使用されることが多いため、「感謝」が花言葉になっている。さらに、「清らかな心」という花言葉もある。これは、カスミソウの花が、純真を意味する白色であることが由来だ。- 4月4日の誕生花のページへのリンク