2016年熊本地震での被災とは? わかりやすく解説

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2016年熊本地震での被災

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 04:12 UTC 版)

第一白川橋梁」の記事における「2016年熊本地震での被災」の解説

2016年平成28年4月14日夜に熊本地方最大震度7地震襲い多く被害もたらした。この時点では阿蘇地区被害比較少なく地震以来全線で運転を見合わせていた南阿蘇鉄道も、4月16日始発から運転を再開する予定となっていた。しかし4月16日未明にはさらに大きな地震発生し阿蘇地方にも多大な被害もたらした2016年熊本地震)。 地震以来国土交通省南阿蘇鉄道復旧についてほぼ1年をかけて調査実施し報告書発表した。それによれば第一白川橋梁立野側の橋台下流側404 mm中央337 mm移動して鉛直方向304 - 418 mm沈下し、また第1橋脚下流側258 mm中央307 mm移動して鉛直方向81 mm沈下していた。これらの橋台-橋脚間の部材には破断や座屈が発生し、第1橋台第3橋脚ローラー支承逸脱発生していた。中央部最大190 mm隆起生じていた。この結果上部構造部材大きな応力発生して広範囲耐力低下している恐れがあるとされた。 部材補強交換には、いったん応力解放してから残存耐力調べなければならず時間がかかるとされ、早期復旧のためには上部構造架け替え避けられない結論付けられた。一方下部構造については補強対応できるものとされた。このため総工費は約40億円と見積もられ工期は約5年とされた。 第一白川橋梁並んで大きな被害受けた犀角トンネルは、高森側の約40メートル区間最大490 mmのずれが生じ内壁コンクリート多く剥落浮き発生していた。このため横ずれ生じた高森側約40メートル区間については地山丸ごと撤去してトンネルの坑門を約40メートル後退させ、これによって生じたスペース第一白川橋梁架け替え工事ヤードとする構想示された。しかしその後検討結果斜面全体防護河川管理道路必要性から、犀角トンネルについては山全体除去してトンネル撤去する方向とされた。 2017年平成29年12月22日全線復旧費用一部盛り込んだ予算案閣議決定された。赤字鉄道事業者大規模な災害被災した場合に、実質的に国が復旧費のほとんどを負担して鉄道事業者負担をなくす新制度導入され南阿蘇鉄道がその適用第1号となった2018年平成30年3月3日復旧工事着手されている。 その後2019年平成31年2月1日独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構南阿蘇鉄道支援要請を受け、設計照査及び施工計画照査を行うことを発表した2020年令和2年6月10日には鉄道建設・運輸施設整備支援機構上部工の工場製作などに係る指導業務を行うことを発表したそのもの復旧工事本格化することに伴い2021年令和3年2月16日には工事関係者出席して安全祈願祭開かれるとともに旧橋撤去工事開始された。へは下からのアクセスが困難で、地震により部品負荷かかっていることも考慮し両岸に高さ35メートルの塔を建て、張り渡したケーブルから部品吊り上げるケーブルクレーン用いて解体するケーブルクレーン直吊工法)。また解体作業中の橋も、ワイヤ用いて支える。なお、本体撤去されたため、2021年土木学会選奨土木遺産指定解除された。 旧橋解体工事同年4月末に完了し2023年令和5年)夏の全線再開目指し2022年令和4年1月下旬以降新橋の建設工事着手する予定となっている。

※この「2016年熊本地震での被災」の解説は、「第一白川橋梁」の解説の一部です。
「2016年熊本地震での被災」を含む「第一白川橋梁」の記事については、「第一白川橋梁」の概要を参照ください。

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