2016年民進党代表選
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任期満了に伴う2016年民進党代表選挙(9月2日告示、15日投開票)では、民共共闘の是非が争点の一つとなった。代表の岡田や幹事長の枝野幸男、他の野党幹部は後継の執行部でも野党共闘を継続することを希望したが、一方で保守系の民進党議員(平田健二、細野豪志、馬淵澄夫、長島昭久など)は代表選を通じての路線修正を訴えた。告示日の公開討論会での立候補者3名の主張は以下の通り。 蓮舫は共闘継続を方針としつつ「参院選での連携が絶対とは思わない」「枠組みがどうなるか、もう一度、党員・サポーターの声に真摯に耳を傾ける」と発言した。 前原誠司は「衆院選は政権選択の選挙だ。一度、岡田路線はリセットすべきだ」としつつ候補者棲み分けなど民進党への選挙協力は「他党が考えることだ」と発言した。 玉木雄一郎は「基本的考え方の違う政党(共産党)とは一線を画す。これが大原則だ」としつつ共闘については「選挙区事情で一つの結果になることはある」として候補者一本化の可能性に言及した。 選挙の結果、1回目の投票で503ポイントを獲得した蓮舫が、230ポイントの前原と116ポイントの玉木を下して新代表に選出された。共産・生活・社民の3党からは、いずれも共闘継続を求める声が相次いだ。これを受け、蓮舫新代表は10月の衆院補選について「これまでの基本的枠組みを維持しながらどういう形ができるのかこれから詰めたい」と野党共闘を続ける考えを示した。その一方、政権選択の選挙となる次期衆院選については「綱領の違う党とは連立しない」ことを強調した。 9月23日に民進党・共産党・生活の党・社民党・参議院会派「沖縄の風」の4野党1会派党首会談が行われ、以下の通り確認・合意された。 野党4党が安倍政権と対決する政治的内容として 安保法制を廃止し、立憲主義を回復する アベノミクスによる国民生活破壊、格差と貧困を是正する TPP(環太平洋連携協定)や沖縄問題など、国民の声に耳を傾けない強権政治を許さない 安倍政権のもとでの憲法改悪に反対する ―の4点を確認している 総選挙でも「できる限りの協力」を行うことは野党4党の党首会談、書記局長・幹事長会談で繰り返し確認されている 今後、4野党の書記局長・幹事長の間で、総選挙と衆院補選での選挙協力の具体化のための協議を開始することで合意する — 野党党首会談、しんぶん赤旗2016年9月24日付
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