2015年:悲願達成ならず
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「シカゴ・カブス」の記事における「2015年:悲願達成ならず」の解説
2015年、タンパベイ・レイズを2度の東地区優勝、1度のリーグ優勝に導き、地区優勝を果たした2008年と2011年にアメリカンリーグの最優秀監督に選ばれたジョー・マドンを招聘し、さらにボストン・レッドソックスで2007年と2013年にワールドシリーズ優勝の一員のジョン・レスターを球団史上最高額の6年1億5500万ドルで獲得するなどした。同監督の「若手の成長が必要だ、『頼りにされている』という自覚を選手達に持たせる」という方針のもと、リーグで2番目に若い平均26.9歳の打線が組まれ、就任1年目にして彼ら若手の能力が開花。若き主砲となったアンソニー・リゾ(31本塁打・101打点)、メジャー1年目のクリス・ブライアント(球団新人記録を更新する26本塁打を記録)をはじめ、アディソン・ラッセル、カイル・シュワーバーなどが活躍。投手でもボルチモア・オリオールズから移籍して3年目でエースとなったジェイク・アリエータが22勝6敗でナ・リーグ最多勝、8月30日のロサンゼルス・ドジャース戦ではノーヒットノーランを達成し、特に夏以降破竹の勢いで勝利を重ね97勝を挙げた。しかし、MLB史上に残る激戦の末、中地区3位という成績に終わった(これは通常なら優勝でもおかしくない成績だった。1位のセントルイス・カージナルスは100勝62敗、2位のピッツバーグ・パイレーツは98勝64敗)。とはいえ、7年ぶりにポストシーズンに進出した。 PNCパークで行われたワイルドカードゲーム(英語版)にて、同じ中地区に所属し98勝を挙げたピッツバーグ・パイレーツをアリエタの完封勝利で下して、NLDSに進出する。同シーズンMLB最多の100勝を挙げて地区3連覇を果たしたセントルイス・カージナルスを相手にNLDS(英語版)となり、初戦こそ落としたもののそのあとの第2戦、さらにリグレー・フィールドに移動して行われた第3戦・第4戦を制し、NLCS進出を果たした。同球場でポストシーズンシリーズを突破したのは、歴史上初めてだった。9年ぶりに東地区を制したニューヨーク・メッツとの対戦となったNLCSでは、これまでメッツには1勝もさせなかったものの、ダニエル・マーフィーに4試合全て本塁打を打たれ、最終的にはロサンゼルス・ドジャースとのNLDS第4戦から続く6試合連続ホームランというMLBのポストシーズン最長記録を達成させられる等、地元・リグレーフィールドでもニューヨークで行われた最初の2戦(実績十分のレスターと22勝で最多勝、1.77の防御率に236三振を記録したエース・アリエタが先発した試合)で勢いづいたメッツを止められず、またNLDSでは2割4分2厘とナショナルリーグのポストシーズン出場チームでは最も高かった打率が、NLCSでは1割6分4厘に抑えられ、結局1勝も出来ずにスウィープされ、またしてもワールドシリーズ出場は果たせなかった。オフに球団史上最高額の8年1億8400万ドルでジェイソン・ヘイワードを獲得した。
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