1959年オランダグランプリとは? わかりやすく解説

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1959年オランダグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 09:50 UTC 版)

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 1959年オランダグランプリ
レース詳細
1959年F1世界選手権全9戦の第3戦
ザントフォールト・サーキット(1948-1989)
日程 1959年5月31日
正式名称 VII Grote Prijs van Nederland
開催地 ザントフォールト・サーキット
オランダ ザントフォールト
コース 恒久的レース施設
コース長 4.193 km (2.605 mi)
レース距離 75周 314.47 km (195.37 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー BRM
タイム 1:36.0
ファステストラップ
ドライバー スターリング・モス クーパー-クライマックス
タイム 1.36.7 (42周目)
決勝順位
優勝 BRM
2位 クーパー-クライマックス
3位
  • マステン・グレゴリー
クーパー-クライマックス

1959年オランダグランプリ (1959 Dutch Grand Prix) は、1959年のF1世界選手権第3戦として、1959年5月31日ザントフォールト・サーキットで開催された。

第9回のオランダグランプリは75周、314kmのレースで行われた。

レース概要

スウェーデン人ドライバーのヨアキム・ボニエがBRM・P25でクーパー勢(ジャック・ブラバム、マステン・グレゴリー、ロブ・ウォーカー・レーシングチームスターリング・モス)に競り勝ち、念願の初勝利を挙げた。BRM1947年の創設以来初の快挙で、ボニエにとっても1956年から1971年に渡る15年のキャリアで最初で最後の優勝だった[1]。ブラバムは14秒差で2位、初のラップリーダーを記録したグレゴリーが3位表彰台を獲得した。モスはファステストラップを記録したが、レース終盤にリタイアとなった。F1デビュー戦のイネス・アイルランド(ロータス)が4位で初入賞を果たした[2]

ドライバーズランキングの首位はブラバムで、当レースの勝者ボニエが2位、インディ500の勝者ロジャー・ワードが3位に続く。

当レースはアストンマーティンのF1デビュー戦でもあった。マシンはスポーツカーの成功作DBR1の流儀を踏襲しつつ仕上げたDBR4(自製直列6気筒エンジンをフロントに搭載)だったが、当初の目標としていた1957年のデビューから遅れてしまい、その間にクーパーによるミッドシップ化が急速に進んでしまった。タイヤはこの年からダンロップのワンメイク状態になっていた中、エイヴォンを履いた[3]

主催者は地元出身のドライバーを出場させたかったため、カレル・ゴダン・ド・ボーフォールのマシンはスポーツカー仕様のポルシェ・RSKだったが出場することができた[4]

エントリーリスト

No. ドライバー エントラント コンストラクター シャシー エンジン タイヤ
1 ジャン・ベーラ スクーデリア・フェラーリ フェラーリ 246 フェラーリ Tipo155 2.4L V6 D
2 トニー・ブルックス
3 フィル・ヒル
4 ロイ・サルヴァドーリ デヴィッド・ブラウン・コーポレーション アストンマーティン DBR4 アストンマーティン RB6 2.5L L6 A
5 キャロル・シェルビー
6 ハリー・シェル オーウェン・レーシング・オーガニゼーション BRM P25 BRM P25 2.5L L4 D
7 ヨアキム・ボニエ
8 ジャック・ブラバム クーパー・カー・カンパニー クーパー T51 クライマックス FPF 2.5L L4 D
9 マステン・グレゴリー
10 モーリス・トランティニアン RRC ウォーカー・レーシングチーム クーパー T51 クライマックス FPF 2.5L L4 D
11 スターリング・モス
12 イネス・アイルランド チーム・ロータス ロータス 16 クライマックス FPF 2.5L L4 D
14 グラハム・ヒル
15 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール エキュリー・マールスベルゲン ポルシェ RSK ポルシェ 547/3 1.5L F4 D
16 クリフ・アリソン スクーデリア・フェラーリ フェラーリ 246 フェラーリ Tipo155 2.4L V6 D
ソース:[5]

結果

予選

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 7 ヨアキム・ボニエ BRM 1:36.0
2 8 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 1:36.0 0.0
3 11 スターリング・モス クーパー-クライマックス 1:36.2 + 0.2
4 1 ジャン・ベーラ フェラーリ 1:36.6 + 0.6
5 14 グラハム・ヒル ロータス-クライマックス 1:36.7 + 0.7
6 6 ハリー・シェル BRM 1:37.3 + 1.3
7 9 マステン・グレゴリー クーパー-クライマックス 1:37.6 + 1.6
8 2 トニー・ブルックス フェラーリ 1:37.9 + 1.9
9 12 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 1:38.3 + 2.3
10 5 キャロル・シェルビー アストンマーティン 1:38.5 + 2.5
11 10 モーリス・トランティニアン クーパー-クライマックス 1:38.7 + 2.7
12 3 フィル・ヒル フェラーリ 1:39.2 + 3.2
13 4 ロイ・サルヴァドーリ アストンマーティン 1:39.7 + 3.7
14 15 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 1:44.5 + 8.5
15 16 クリフ・アリソン フェラーリ 1:45.0 + 9.0
ソース:[6]

決勝

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 7 ヨアキム・ボニエ BRM 75 2:05:26.8 1 8
2 8 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 75 + 14.2 2 6
3 9 マステン・グレゴリー クーパー-クライマックス 75 + 1:23.0 7 4
4 12 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 74 + 1 Lap 9 3
5 1 ジャン・ベーラ フェラーリ 74 + 1 Lap 4 2
6 3 フィル・ヒル フェラーリ 73 + 2 Laps 12
7 14 グラハム・ヒル ロータス-クライマックス 73 + 2 Laps 5
8 10 モーリス・トランティニアン クーパー-クライマックス 73 + 2 Laps 11
9 16 クリフ・アリソン フェラーリ 71 + 4 Laps 15
10 15 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 68 + 7 Laps 14
Ret 11 スターリング・モス クーパー-クライマックス 62 ギアボックス 3 1 1
Ret 6 ハリー・シェル BRM 46 ギアボックス 6
Ret 2 トニー・ブルックス フェラーリ 42 オイル漏れ 8
Ret 5 キャロル・シェルビー アストンマーティン 25 エンジン 10
Ret 4 ロイ・サルヴァドーリ アストンマーティン 3 エンジン 13
ソース:[7]
追記

第3戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ (林信次 1999, p. 81-83)
  2. ^ (林信次 1999, p. 76)
  3. ^ (林信次 1999, p. 83)
  4. ^ Long, Brian (2008). Porsche Racing Cars: 1953 to 1975. Dorchester, England: Veloce Publishing. pp. 75. ISBN 9781904788447 
  5. ^ Netherlands 1959 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年2月22日閲覧。
  6. ^ Netherlands 1959 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年2月21日閲覧。
  7. ^ 1959 Dutch Grand Prix”. formula1.com. 2014年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月16日閲覧。

参照文献

外部リンク


前戦
1959年インディ500
FIA F1世界選手権
1959年シーズン
次戦
1959年フランスグランプリ
前回開催
1958年オランダグランプリ
オランダグランプリ 次回開催
1960年オランダグランプリ



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