1959年ポルトガルグランプリとは? わかりやすく解説

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1959年ポルトガルグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 10:01 UTC 版)

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 1959年ポルトガルグランプリ
レース詳細
1959年F1世界選手権全9戦の第7戦
日程 1959年8月23日
正式名称 VIII Portuguese Grand Prix
開催地 モンサント・サーキット
ポルトガル リスボン
コース 公道コース
コース長 5.440 km (3.380 mi)
レース距離 62周 337.28 km (209.56 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー クーパー-クライマックス
タイム 2:02.89
ファステストラップ
ドライバー スターリング・モス クーパー-クライマックス
タイム 2:05.07 (28周目)
決勝順位
優勝 クーパー-クライマックス
2位
  • マステン・グレゴリー
クーパー-クライマックス
3位 フェラーリ

1959年ポルトガルグランプリ (1959 Portuguese Grand Prix) は、1959年のF1世界選手権第7戦として、1959年8月23日モンサント・サーキットで開催された。

8回目のポルトガルグランプリは62周、337kmで行われた。モンサント・サーキットでの開催は3回目で、F1世界選手権においては唯一の開催である。

レース概要

ロブ・ウォーカー・レーシングチームのクーパー・T51で当レースに臨んだスターリング・モスがテクニカルなコースのモンサント・サーキットで手腕を発揮し、2位以下を周回遅れにしてシーズン初勝利を挙げた[1]クーパーのワークスドライバーのマステン・グレゴリーが2位、フェラーリダン・ガーニーが3位となった。ドライバーズランキング首位のジャック・ブラバムはリタイア、同2位のトニー・ブルックスは入賞圏外の9位に終わりポイントを獲得できなかった。

当レースは猛暑の中行われたため、ある低速コーナーには走行中のドライバーに浴びせるための水を入れたバケツが置かれていた[1]

ドライバーズチャンピオン争いはブラバムとブルックスはともに無得点だったため変わらず、優勝したモスがフィル・ヒルを抜いて3位に上がった。首位ブラバムとは9.5点差、2位ブルックスとは5.5点差である。コンストラクターズチャンピオン争いはクーパーがフェラーリとの差を6点に広げた。

エントリーリスト

No. ドライバー エントラント コンストラクター シャシー エンジン タイヤ
1 ジャック・ブラバム クーパー・カー・カンパニー クーパー T51 クライマックス FPF 2.5L L4 D
2 マステン・グレゴリー
3 ブルース・マクラーレン
4 スターリング・モス RRC ウォーカー・レーシングチーム クーパー T51 クライマックス FPF 2.5L L4 D
5 モーリス・トランティニアン
6 ハリー・シェル オーウェン・レーシング・オーガニゼーション BRM P25 BRM P25 2.5L L4 D
7 ヨアキム・ボニエ
8 ロン・フロックハート
9 キャロル・シェルビー デヴィッド・ブラウン・コーポレーション アストンマーティン DBR4 アストンマーティン RB6 2.5L L6 A
10 ロイ・サルヴァドーリ
11 グラハム・ヒル チーム・ロータス ロータス 16 クライマックス FPF 2.5L L4 D
12 イネス・アイルランド
14 トニー・ブルックス スクーデリア・フェラーリ フェラーリ 246 フェラーリ Tipo155 2.4L V6 D
15 フィル・ヒル
16 ダン・ガーニー
17 イアン・バージェス 1 スクーデリア・セントロ・スッド クーパー T51 マセラティ 250S 2.5L L4 D
18 マリオ・カブラル
19 フリッツ・ドーリー 1 マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6
ソース:[2]
追記
  • ^1 - エントリーしたが出場せず

結果

予選

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 4 スターリング・モス クーパー-クライマックス 2:02.9
2 1 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 2:04.9 + 2.0
3 2 マステン・グレゴリー クーパー-クライマックス 2:06.3 + 3.4
4 5 モーリス・トランティニアン クーパー-クライマックス 2:07.4 + 4.5
5 7 ヨアキム・ボニエ BRM 2:07.9 + 5.0
6 16 ダン・ガーニー フェラーリ 2:08.0 + 5.1
7 15 フィル・ヒル フェラーリ 2:08.1 + 5.2
8 3 ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 2:08.2 + 5.3
9 6 ハリー・シェル BRM 2:09.1 + 6.2
10 14 トニー・ブルックス フェラーリ 2:11.0 + 8.1
11 8 ロン・フロックハート BRM 2:11.2 + 8.3
12 10 ロイ・サルヴァドーリ アストンマーティン 2:13.3 + 10.4
13 9 キャロル・シェルビー アストンマーティン 2:13.6 + 10.7
14 18 マリオ・カブラル クーパー-マセラティ 2:15.3 + 12.4
15 11 グラハム・ヒル ロータス-クライマックス 2:15.6 + 12.7
16 12 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 2:18.5 + 15.6
ソース:[3]

決勝

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 4 スターリング・モス クーパー-クライマックス 62 2:11:55.41 1 9 1
2 2 マステン・グレゴリー クーパー-クライマックス 61 + 1 Lap 3 6
3 16 ダン・ガーニー フェラーリ 61 + 1 Lap 6 4
4 5 モーリス・トランティニアン クーパー-クライマックス 60 + 2 Laps 4 3
5 6 ハリー・シェル BRM 59 + 3 Laps 9 2
6 10 ロイ・サルヴァドーリ アストンマーティン 59 + 3 Laps 12
7 8 ロン・フロックハート BRM 59 + 3 Laps 11
8 9 キャロル・シェルビー アストンマーティン 58 + 4 Laps 13
9 14 トニー・ブルックス フェラーリ 57 + 5 Laps 10
10 18 マリオ・カブラル クーパー-マセラティ 56 + 6 Laps 14
Ret 3 ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 38 トランスミッション 8
Ret 1 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 23 接触 2
Ret 7 ヨアキム・ボニエ BRM 10 エンジン 5
Ret 15 フィル・ヒル フェラーリ 5 アクシデント 7
Ret 11 グラハム・ヒル ロータス-クライマックス 5 アクシデント 15
Ret 12 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 3 ギアボックス 16
ソース:[4]
追記

第7戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。ポイントは有効ポイント、括弧内は総獲得ポイント。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b (林信次 1999, p. 78)
  2. ^ Portugal 1959 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年3月8日閲覧。
  3. ^ Portugal 1959 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年3月7日閲覧。
  4. ^ 1959 Portuguese Grand Prix”. formula1.com. 2014年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月16日閲覧。

参照文献

外部リンク


前戦
1959年ドイツグランプリ
FIA F1世界選手権
1959年シーズン
次戦
1959年イタリアグランプリ
前回開催
1958年ポルトガルグランプリ
ポルトガルグランプリ 次回開催
1960年ポルトガルグランプリ



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