1938年(イギリス)〜
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「黒 -ニグレード-」の記事における「1938年(イギリス)〜」の解説
アプリル 1924年ベルリン生まれ。4月に生まれたのでアプリルと名付けられる。通称“4月生まれのアプリル”。父親はユダヤ人。母親はポーランド人。神はアプリルが生まれる準備をずっと前からしており、魂は神の一部で出来ていた。神の手の中の最後の銀として生を受ける。 赤ん坊の時、聖ガブリエル神学校の東門に捨てられていた。1938年、聖ガブリエル神学校に編入した。ブロンツィーノの絵画『時と愛の寓話』の天使のように美しい少年。アーロンと親友となる。 トリスタンに惹かれ、誘いに乗って東門の向う側にある礼拝堂跡へ向かったが、襲われそうになり、思わず銀製のナイフでトリスタンの心臓を刺して殺した。人を殺したことでアプリルの魂は永遠に汚され、諸悪の根源となる。トリスタンを殺してしまってから、髪の色が黒色からトリスタンと同じ銀色に変わった。不老ではないが不死となる。 アーロンの息子・キリエがを見つけ、救いを求めて長い間キリエの頭の中に名前を呼び続けた。 アーロン・マクダウェル アプリルの親友。アプリルにお守りとして銀製のナイフを渡した。サーハン・レザックから聖なる力をわけられ、アプリルを守る番人になろうとする。アプリルに「君の魂を救う」と約束する。バトル・オブ・ブリテンで死亡。享年16才。アプリルを追ってロンドンにいた。 トリスタン・ベントレイ 聖ガブリエル神学校の最上級生。カリスマ性があり崇拝者がいる。銀髪。病気で後一年の命だと診断され、絶望し旧礼拝堂で悪魔崇拝の儀式を行いルシファーに接触した。ルシファーに、アプリルの魂を汚させられれば永久に生き続けられると約束され、アプリルを襲おうとして銀製のナイフで心臓を刺されて死んだ。アプリルの魂を汚すことに成功した。 キリエ・マクダウェル アーロンとダイアナとの子供。アーロンのアプリルを救いたいという気持ちとサーハン・レザックの聖なる力を受けつでいる。幼少の時から誰かが自分の名前を呼ぶ声を聞いていた。アプリルが救われたいと願うとき、キリエには自分を呼ぶ声として聞こえていたのだった。9才の頃からアプリルとウィルヘルムの姿を何度も見るようになる。ダイアナ・グレザー アーロンの恋人。キリエの母親。 ヒュー・マクダウェル アーロンの叔父。元神父の刑事。国土防衛軍に参加。アーロンの日記帳を受け継ぎ、アプリルが殺人を犯していたことを知る。アーロンの息子・キリエに懐かれ、アプリルがかなり以前からキリエの前に姿を現していたと知る。アプリルがキリエを連れて行こうとするのを阻止したが、キリエ本人がアプリルについて行った。 ウィルヘルム・フォン・シュワイラー 親衛隊上級将校。右目にアイパッチをしている。1941年、ベルリンの私邸に来たアプリルを受け入れる。アプリルのせいで年をとることも死ぬことも出来なくなった。第二次世界大戦が終結し、ナチスとして追われる身となり死にたがるが、アプリルは許さなかった。 ガイ・クリスティ アプリルの同級生。アプリルをからかう。アプリルやアーロンと過ごした聖ガブリエル神学校時代から二十年くらい経ち、神父として18才くらいのキリエと面会する。 アンディ・クレマー トリスタンの崇拝者の一人。他二人の崇拝者と共にアプリルを殺そうとしたが堀に落ちて死ぬ。アプリルによる殺人である。 ヘンリー・ディーゼル 英国科学技術センターの天才科学者。サーハン・レザックを捕まえるよう要請する。アプリルの訪問を受ける。(『銀』の登場人物) トリア・ベントレイ・レスター トリスタン・ベントレイの年の離れた妹。アルバート・レスターと結婚しているがトリスタンに似てきた“4月生まれのアプリル”と不倫し彼との間に子供を身籠もる。子供のことをアプリルに拒絶されたため、アルバート・レスターとの子供だとする。難産で亡くなる。子供に“アプリル”と名付けた。
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