1908年全米選手権 (テニス)
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1908年 全米選手権(1908ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。
大会の流れ
- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場、1914年まで)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場に戻る。1894年-1914年まで)
- 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:ペンシルベニア州、フィラデルフィア・クリケット・クラブ (女子部門競技はすべてこの会場、1887年-1920年まで)
- 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1889年-1920年まで)
- 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1892年-1920年まで)
- 男女シングルスでは、「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)で優勝を決定した。男子シングルスでは第4回大会の1884年から実施されてきたが、女子シングルスは第2回競技の1888年から行われた。
- 大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
大会前年度優勝者
- 男子シングルス:ウィリアム・ラーンド
- 女子シングルス:イブリン・シアーズ
- 男子ダブルス:フレッド・アレクサンダー&ハロルド・ハケット
- 女子ダブルス:キャリー・ニーリー&マリー・ワイマー
- 混合ダブルス:ウォレス・ジョンソン&メイ・セイヤーズ
男子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
- フレッド・アレクサンダー vs. フランク・サロウェイ 6-1, 6-3, 6-1
- ウィリアム・クローシャー vs. グスタブ・タッチャード 6-1, 8-6, 6-0
- ナット・エマーソン vs. ジェッド・ジョーンズ 6-8, 10-8, 6-1, 2-6, 9-7
- ビールズ・ライト vs. ヘンリー・トランス・ジュニア 6-3, 6-1, 6-3
準決勝
- フレッド・アレクサンダー vs. ウィリアム・クローシャー 7-5, 7-5, 6-3
- ビールズ・ライト vs. ナット・エマーソン 6-2, 6-4, 5-7, 6-3
決勝
- ビールズ・ライト vs. フレッド・アレクサンダー 6-3, 6-3, 6-3
オールカマーズ決勝
- ウィリアム・ラーンド vs. ビールズ・ライト 6-1, 6-2, 8-6 (ラーンドが本大会の優勝者になる。2年連続4度目)
女子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
- エディット・ロッチ vs. ヘレン・パウチ 2-6, 7-5, 6-1
- モード・バーガー=ウォラック vs. マチルダ・ボーダ 6-3, 6-2
- マーガレット・ジョンソン vs. エリナー・コーエン 8-6, 6-2
- マリー・ワーグナー vs. キャリー・ニーリー 6-4, 4-6, 7-5
準決勝
- モード・バーガー=ウォラック vs. エディット・ロッチ 6-2, 6-4
- マリー・ワーグナー vs. マーガレット・ジョンソン 7-5, 6-2
決勝
- モード・バーガー=ウォラック vs. マリー・ワーグナー 4-6, 6-1, 6-3
オールカマーズ決勝
- モード・バーガー=ウォラック vs. イブリン・シアーズ 6-3, 1-6, 6-3 (バーガー=ウォラックが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
- 男子シングルス:ウィリアム・ラーンド vs. ビールズ・ライト 6-1, 6-2, 8-6 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス:モード・バーガー=ウォラック vs. イブリン・シアーズ 6-3, 1-6, 6-3 [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス:フレッド・アレクサンダー&ハロルド・ハケット vs. ビールズ・ライト&レイモンド・リトル 6-1, 7-5, 6-2
- 女子ダブルス:イブリン・シアーズ&マーガレット・カーチス vs. キャリー・ニーリー&マリオン・スティーバー 6-3, 5-7, 9-7
- 混合ダブルス:ナサニエル・ナイルズ&エディット・ロッチ vs. レイモンド・リトル&ルイーズ・ハモンド 6-4, 4-6, 6-4
外部リンク
参考文献
- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
| 先代 1907年全米選手権 (テニス) |
全米オープン 1908年 |
次代 1909年全米選手権 (テニス) |
「1908 U.S. National Championships (tennis)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は出版屋としての人生を1908年に歩み始めた。
- 男子に善良な市民性を教えることを目的としてイングランドで1908年に始まった国際的な(しかし、分散されている)運動
- 米国の物理学者で、ノーベル物理学賞を2度受賞した(1908年−1991年)
- フランスのフェミニスト、実存主義者、小説家(1908年−1986年)
- フランス人の物理学者で、ウラン塩によって放たれた光線が写真乾板に影響することを発見した(1852年−1908年)
- 米国の第22代と第24代の大統領(1837年−1908年)
- 米国の女性コメデイアンで、初期のテレビ番組でシド・シーザーと主演した(1908年−2001年)
- 米国のジャーナリスト(1908年、イギリス生まれ)
- 米国の映画女優(1908年−1977年)
- 米国の映画女優(1908年−1989年)
- 米国の心臓外科医で、1966年に人間の患者に最初の人工心臓を移植した(1908年生まれ)
- 英国の作家で、諜報部員ジェームズ・ボンドについてのスパイ小説を書いたことで知られる(1908年−1964年)
- 米国の経済学者(カナダ生まれ)で、インドの駐在大使を務めた(1908年生まれ)
- フランスのジャズバイオリン奏者(1908年−1997年)
- 米国の作家で、アンクル・リーマスについての短編集を書いた(1848年−1908年)
- 英国の演劇と映画の俳優(1908年−1990年)
- ソ連の物理学者で、低温物理学に取り組んだ(1908年−1968年)
- フランス人の文化人類学者で、社会システムの構造的分析を推進した(1908年生まれ)
- 米国の化学者で、放射性炭素年代測定法を開発した(1908年−1980年)
- 米国の作曲家で、ピアノ曲の作曲家としてよく知られる(1860年−1908年)
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