青鬼(白馬村)
出展:日本の棚田百選 |
基 礎 諸 元 | 平均勾配 | 団地面積 |
1/15 | 4.2 ha |
維持・保全・利活用状況 |
本棚田は、青鬼集落の農家が稲作をしている。8年前から村の特産品開発の 一事業として、紫米を作付けするようになり耕作放棄に歯止めがかかった。紫米は、白馬村で買い上げし、「夢白馬」で提供したり、おみやげ品として販売しているが、品不足となり今後作付け面 積を拡大する計画を練っている。維持管理については、青鬼地区で区民総出で水路や農道を管理しており紫米の導入により生産意欲が向上して、今後も耕作が続けられる見込みである。本年、文化庁へ青鬼地区を重要伝統的建造物群に指定するよう申請し、集落全体を保存していくことなりました。NHKの小さな旅で紹介されたこともあり、訪れる人が増加してきている。今後、都市と農村の交流を深めることにより、活性化が期待されている。 |
推薦項目 | 景観 伝統文化の維持保全 |
推薦理由 | 景観:重要伝統的建造物群に指定される予定で、集落とその周辺農地の保全が望まれており、農村風景の美しさを残している。 伝統文化の維持保全:この棚田への用水は、青鬼堰により灌水しているが、青鬼堰開設については万延元年に着工し4年間の歳月を掛けた山腹水路であり、今でも岩盤をノミで刻んだ跡がある。青鬼地区では、着工日の旧暦10月19日にはせぎ祭りを行い後世に偉業を伝えている。また、近くの青鬼神社では、神に捧げるために汚れのない火を作り、灯明や灯籠、打ち上げ花火に使う。この火切り行事は、白馬村の無形文化財となっている。 |
棚 田 の 概 況 | 枚 数 | 80 枚 | 水 源 | 河川(渓流含む)[青鬼沢] |
事業導入 | 無 | 法面構造 | 記入なし。 | |
開発起源 | 近世(江戸時代) |
営 農 の 状 況 | 対象農家数 | 12 戸 | 10a当収量 | 480 kg/10a |
戸当り営農規模 | 0.25 ha/戸 6 枚/戸 | |||
高付加価値農業 | 紫米栽培。 観光・市民農園の開設。 有機野菜や山菜を販売し、「夢白馬」での直売。 |
特記事項の有無 | なし。 |
(注:この情報は平成11年のものです)
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