上松町
(駒ヶ根村 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 05:32 UTC 版)
あげまつまち ![]() 上松町 |
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国 | ![]() |
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地方 | 中部地方(甲信越地方) | ||||
都道府県 | 長野県 | ||||
郡 | 木曽郡 | ||||
市町村コード | 20422-6 | ||||
法人番号 | 8000020204226 | ||||
面積 | 168.42km2 |
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総人口 | 3,720人 [編集] (推計人口、2025年5月1日) |
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人口密度 | 22.1人/km2 | ||||
隣接自治体 | 駒ヶ根市、上伊那郡宮田村、木曽郡木曽町、大桑村、王滝村 | ||||
町の木 | 木曽ヒノキ | ||||
町の花 | オオヤマレンゲ、ササユリ | ||||
町の鳥 | コマドリ | ||||
上松町役場 | |||||
町長 | 村田広司 | ||||
所在地 | 〒399-5601 長野県木曽郡上松町大字上松159-4 北緯35度46分57秒 東経137度41分36秒 / 北緯35.78261度 東経137.69339度座標: 北緯35度46分57秒 東経137度41分36秒 / 北緯35.78261度 東経137.69339度 |
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外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |

上松町(あげまつまち)は長野県の南西部に位置する木曽郡の町。本項では町制前の名称である駒ヶ根村(こまがねむら)についても述べる。
町の東端には中央アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳がそびえ、町のほぼ中央を木曽川が流れている。日本の森林浴
地理
長野県南西部に位置する町。隣接する木曽福島町(現・木曽町)に次ぐ木曽谷2番目の人口を擁す町である。町の東部には切り立った木曽山脈、西部は定高性のあるなだらかな阿寺山地が広がる。森林セラピー基地に認定されている。町の中央を木曽川が縦断しており、寝覚の床に代表される木曽谷有数の景勝美を作り出している。木曽川の河岸段丘が発達しており、複数の段丘面上に集落が形成されている。渓谷の他、日本三大美林の一つとされる赤沢自然休養林は樹齢3百年以上のヒノキ林が特徴[2]で、日本の森林浴発祥の地とされる。
山地
- 主な山
河川
- 主な川
人口
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上松町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 上松町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 上松町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
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上松町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
隣接している自治体
歴史

- 江戸時代に中山道が整備され、上松宿が設置される。
- 寛文4年(1664年) - 尾張藩が行った林政改革後に木曾材木奉行所が設置された。上松材木役所、上松御陣屋、原畑役所とも呼ばれた。
- 1950年(昭和25年)5月13日 - 町内で火災発生。焼失した約600戸は、当時の町内の約70%に相当する規模[3]。被害が甚大であったこともあり昭和天皇、香淳皇后から長野県に対して御救恤金が贈られた[4]。
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、西筑摩郡小川村、上松村及び荻原村の区域をもって、駒ヶ根村が発足する。
- 1922年(大正11年)9月1日 - 駒ヶ根村が町制施行及び名称を変更して、上松町となる。
- 1968年(昭和43年)5月1日 - 西筑摩郡が名称を変更して木曽郡となる。
- 2021年(令和3年)5月6日 - 役場新庁舎が開庁[5]。
変遷表
明治元年 | 明治7年 11月7日 |
明治9年 8月21日 |
明治12年 1月4日 郡区町村 編成法施行 |
明治14年 6月18日 |
明治22年 4月1日 町村制施行 |
大正11年 9月1日 |
昭和43年 5月1日 郡名変更 |
現在 |
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信濃国 筑摩郡 上松村 |
筑摩県 筑摩郡 駒ヶ根村 |
長野県 筑摩郡 駒ヶ根村 |
長野県 西筑摩郡 駒ヶ根村 |
長野県 西筑摩郡 上松村 |
長野県 西筑摩郡 駒ヶ根村 |
町制 長野県 西筑摩郡 上松町 |
長野県 木曽郡 上松町 |
長野県 木曽郡 上松町 |
長野県 西筑摩郡 小川村 |
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信濃国 筑摩郡 荻原村 |
長野県 西筑摩郡 荻原村 |
政治
行政
- 町長
- 町議会
- 議員定数:10人(任期:2027年4月30日まで)
- 議長:永井 嘉男(ながい よしお)
所轄広域連合
施設
- 中部森林管理局木曽森林管理署
- 駒ヶ岳森林事務所
- 神宮備林
警察
- 長野県木曽警察署
- 上松町交番
消防
- 本部
- 木曽広域消防本部が管轄している。
公民館
- 上松町公民館
姉妹都市・提携都市
国内
- 友好都市
経済
産業
主に林業が盛んである。
- 木曽官材市売協同組合
工業
- 上松電子 本社工場
- 西野機械工業株式会社
郵便

- 日本郵便の主な郵便局
- 上松郵便局
- 荻原簡易郵便局
- 寝覚簡易郵便局
マスメディア
中継局
教育
中学校
- 町立
- 上松町立上松中学校
小学校
- 町立
- 上松町立上松小学校
保育園
- 上松保育園
職業能力開発校
- 県立
- 長野県上松技術専門校
研究施設
- 名古屋大学 太陽地球環境研究所 木曽観測所
- 東京大学木曽観測所(木曽町・王滝村にもまたがる)
交通
鉄道
中心となる駅:上松駅

- 東海旅客鉄道(JR東海)

かつて別に木曽森林鉄道があり、1975年その王滝線が廃止されたが、使われていたディーゼル機関車が残っていたが、現在、赤沢自然休養林を走り、観光客が乗ること自体を娯楽として楽しむ赤沢森林鉄道として運行されている[2]。
バス
- 路線バス
道路
- 国道
- 国道19号(上松バイパス)
- 県道
観光
名所・旧跡
- 宿場町
寺院
主な神社
- 熊野神社
- 駒ケ岳神社
- 諏訪神社
- 津島神社
- 中尾神社
- 姫宮神社
- 大宮神社
観光スポット
- 自然


- 奇美世滝
- 公園
- 天狗山公園
- 文化施設
- 木曽路美術館
- その他
- アルプス山荘
- 才児牧場
舞台にした作品
映画
- トラック野郎・熱風5000キロ(1979年、東映)
- 火天の城(2009年、東映) - 築城の主要柱を調達する舞台となった。
出身有名人
- 鷹龍 - 元大相撲力士(花籠部屋) = 平成18年夏場所を最後に引退。最高位三段目37枚目。
- 藤岡牧夫 - 絵本作家、イラストレーター=代表作品「笹舟のカヌー」野田知佑との絵本。
- 今井昌太 - 元プロサッカー選手。
- 三田尚希 - 現役プロサッカー選手。
- 佐藤弘 - 元日油工業社長 = JAXAの探査機はやぶさで火工技術開発に携わる。
- 星野雅良 - 作家 = (社)日本作家クラブ会員、元学習研究社常務取締役編集局長。既刊著書、「信州・木曽路へ-デジカメ紀行」、「秘境 奥木曽の秘仏と野の仏たち」「木曽 よみがえる水源郷」、「山人綺譚」他。
- 御嶽海久司 - 本名・大道久司。出羽海部屋。2014年、全国学生相撲選手権・ならびに全日本相撲選手権を連覇(現行制度で史上3人目)。2015年3月の大阪場所において幕下10枚目格付出で初土俵。2018年7月の名古屋場所で長野県出身力士としては初の幕内最高優勝。2019年9月の秋場所で2度目の幕内最高優勝。2022年1月の初場所で3度目の幕内最高優勝を果たすとともに、場所後、大関昇進が決まった。
- Eita - 本名・小林 瑛太。プロレスリング・ノア所属のプロレスラー
キャラクター
- 上松太郎 - 愛称は「太郎ちゃん」。寝覚の床に残される浦島伝説をモデルとして、住民公募によりデザインされたキャラクター。
- 赤沢美林 - 愛称は「美林ちゃん」。上松太郎の相方として、浦島伝説の乙姫様をモデルにデザインされたキャラクター。
- ほおちゃん - 木曽地域の初夏の名産「朴葉巻き」の精としてデザインされ、寝覚の床ほお葉祭りでデビュー。初夏の朴葉巻きのシーズンにしか現れないとされる。
脚注
- ^ 図典 日本の市町村章 p115
- ^ a b “赤沢森林鉄道 - 上松町観光サイト”. 上松町. 2025年5月17日閲覧。
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、77頁。ISBN 9784816922749。
- ^ 宮内庁『昭和天皇実録第十一』東京書籍、2017年3月30日、94頁。 ISBN 978-4-487-74411-4。
- ^ “広報あげまつ 2021年5月号”. 上松町. 2024年8月19日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- ひのきの里 上松町観光協会
- 上松太郎【上松町観光協会公式】 (@taroh_agematsu) - X(旧Twitter)
- 長野県木曽地域振興局 (@kisochi_official) - Instagram
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