駅改修
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:31 UTC 版)
「ボルドー=サン=ジャン駅」の記事における「駅改修」の解説
駅の北側では、通過時速が30kmに制限されていた2線のエッフェル橋がボルドーにおいてガロンヌ川を渡ることの出来る唯一の鉄道橋であった。スノン (Cenon) 分岐点までの他の区間は平面交差を含む2線であった。このすべてがフランス北部を発着する列車による線路容量飽和状態をもたらすボトルネックであり、「ボルドーの鉄道渋滞」 (bouchon ferroviaire de Bordeaux) と呼ばれた。4線を備える新たな橋がRFFにより建設された。このうちの2線が最高時速を60kmに制限して、2008年5月11日日曜日に部分的に開通した。4線での最終的完成は2010年である。 所有者であるRFFによって検討された旧橋の取り壊しは、ユネスコによるボルドーの世界遺産登録を延期させる危険性を伴った。しかしながら、RFFは団体に譲渡する準備があると表明した。文化省は2008年6月に審議入りを1年間延期した。この年の間に、この建造物を維持するのにいくらかかるのか、そして歴史的記念物に指定されるべきか否かを評価する研究が本格化した。 いくつものプロジェクトがそのトラムや歩行者用の橋としての再利用や文化ギャラリーへの転換、ボルドーの入口の象徴として垂直に配置するなどの案を提案した。その数々の仮定におけるコストは公衆立入の許可の有無によって1620万から2230万ユーロと試算された。 2008年6月、橋の両端部を分解することになった。これは隣接する新橋を開業させるために必要な行程であった。その結果、水面は全て越えるが、両岸は結ばないという珍しい配置がもたらされた。 2009年6月、歴史的記念物リストへ登録する条例がジロンド県知事によって署名された。この条例により、以後の橋の解体は禁止された。 今では2013年のヨーロッパ文化首都へ向けたボルドーの計画の一環として改修される3つの歴史的景観の一角(占領期にドイツによって建設された潜水艦基地とともに)を成している。 鉄道の線路容量緩和を目指して行われる事業はまた、ボルドー=ブノージュ駅(gare Bordeaux-Benauge、ガロンヌ川右岸に位置していた)を、TER路線網とトラムA線(TBC路線網)の乗換を可能にするスノンの交通センターに移設した。この交通センターは2007年9月に運用を開始した。
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