駅前再開発事業
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1997年8月、駅前の6階建の建物で営業していたジャスコ酒田駅前店が郊外に集積し始めたロードサイド店舗などによる攻勢によって売り上げ不振に陥り撤退した。2001年、地元の建設会社などの主導で設立された酒田駅前ビルがジャスコ酒田駅前店跡地に総工費42億円を投じ、12階建ての複合ビルを建設する構想を打ち出した。複合ビルには地元金融機関であった酒田信用金庫が本店と本部を入居させる方針も決定し、ジャスコ酒田駅前店の解体工事には国・山形県・酒田市による3億円超の公的資金も費やされた。しかし、酒田駅前ビルによる資金繰りの目処が立たず、また経営が悪化していた酒田信金が酒田駅前ビルへの支援を打ち切ったことから、2006年2月、同社は自己破産を申請し経営破綻した。 2007年、市がジャスコ酒田駅前店ビル跡地約6500m2を約4億円で購入し、翌年には民間団体によって新たな再開発構想が提案され、2010年9月、提案した地元企業7社によって事業主体となる酒田フロントスクエアが設立された。同社による再開発計画は跡地に10階建てのホテル棟と4階建ての商業棟さらに隣接地にマンション棟を設け、総事業費約49億円のうち約15億円を国などの補助である優良建築物等整備事業の適用を受け整備を進めるとし、まず、2013年12月までにホテルと商業棟を完成させるとしていた。また、再開発計画にあわせ市もJR東日本等と協調しながら駅を東西に縦断するアンダーパスのほか、バスターミナルや新駅舎の整備を進めるための協議を開始した。 しかし、東日本大震災からの影響で建築資材の価格が高騰。地元企業からなる3つのJVがホテルと商業棟の応札をしたが、約25億円としていた予定価格を30%程度上回ることとなったため、酒田フロントスクエアが設計を見直し、最低価格を示していたJVと調整を図った。だが、予定価格との隔たりが解消できず、2013年6月18日に酒田フロントスクエアが再開発計画の続行は困難と発表し、再開発計画は再び行き詰まった。 その後、再開発は市が主導して取り組むこととなり、全体構想の策定を東京のコンサルティング会社に依願した。2015年12月8日、市は図書館や観光情報センターなどの公共施設を軸とした整備計画案を公表。年明けの翌月18日には参加を希望する民間事業者の募集を開始され、同年5月12日、市は県内外から5事業者の応募があったと明らかにし、同年7月5日、市は「光の湊」をテーマとした西松建設による再開発案の選定を発表した。そして同年12月27日、事業主体を担う特別目的会社である「光の湊」が市と西松建設の折半出資によって設立された。 複合施設「酒田コミュニケーションポート(仮称)」は総事業費は102億円を投じ整備され、蔵書約30万冊の図書館「ライブラリーセンター」、飲食施設、観光情報センター等が設けられ、2018年度の着工、2021年4月の開業を予定していた。しかし、2018年7月に、市は市議会総務常任委員協議会で着工が半年遅れの2018年1月となり、それに伴い完成とグランドオープンは約1年遅れの2021年度末にずれ込むことを明らかにした。
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駅前再開発事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 04:20 UTC 版)
前後駅第一種市街地再開発事業によって商業・住宅ビルとしてパルネス1号館(1989年(平成元年)11月竣工)、多用途ビルとしてパルネス2号館(1988年(昭和63年)12月竣工)が建設された。「パルネス(PALNES)」とは「Pal(仲間が集う)」「Abundant(豊かな)」「Light(明るい)」「New(新しい)」「Entrance(まちの玄関)」「Sunflower(ヒマワリ(市の花))」の頭文字をとったものである。 ビル内に入居していたピアゴ前後駅前店(旧アピタ豊明店)は2010年(平成22年)7月19日をもって閉店し、代わって同年10月8日にコープあいち とよあけ店が沓掛町より移転開業した。
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