雌とは? わかりやすく解説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 05:31 UTC 版)

ヒレナガチョウチンアンコウ科」の記事における「雌」の解説

ヒレナガチョウチンアンコウ科の雌は短い球状体型をもち、体長最大で約18cmにまで成長する背鰭臀鰭鰭条著しく細長く伸びることが、本科魚類最大特徴である。また、誘引突起発光器を欠くこと、胸鰭橈骨が2本のみ(他のグループでは3-5本)であることも、本科を他のチョウチンアンコウ類と区別する重要な形質となっている。 皮膚滑らかで、側線沿って細長い皮弁有する。口は非常に大きく平あるいはやや斜め上向きに開く。ヒレナガチョウチンアンコウ属の誘引突起には多数糸状皮弁存在し体表皮弁とともに側線系の感丘が分布している。 背鰭および臀鰭鰭条はすべて軟条で、Robia 属ではそれぞれ6本・5本である。ヒレナガチョウチンアンコウ属は背鰭14-22本、臀鰭に12-19本の鰭条備え一般的なチョウチンアンコウ類の臀鰭鰭条数13本以下)と比べ多くなっている。細長い鰭条は非常に繊細採集時に損傷しやすく、実際長さ推定することは難しい。膜を持たないが、それぞれの鰭条筋肉付属構造によって強固に支持されており、1本ずつ独立に動かすことが可能になっている。尾鰭鰭条は8本で、チョウチンアンコウ類としては少ない。 主上顎骨鰓蓋骨・下鰓蓋骨後側頭骨、および擬鎖骨腹側部は著しく退縮する。下顎蝶形骨トゲを持つが、方形骨および関節骨トゲ退化的で、前鰓蓋骨には欠く。上顎下顎鋤骨の歯はそれぞれ20-45本・12-34本・1-5本。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/28 06:05 UTC 版)

ミツクリエナガチョウチンアンコウ科」の記事における「雌」の解説

ミツクリエナガチョウチンアンコウ科仲間左右に平たく側扁した細長い体型をもつ。一般にチョウチンアンコウ上科には体長10cm未満小型が多いが、本科魚類はほとんどが全長数十cm程度にまで成長しビワアンコウは1.2mに達する。口は斜め上向きでほとんど垂直につくこと、前上顎骨によく発達した突起をもつことが他科との容易な鑑別となっている。 ケントロプリュネー科(1属1種)と多く形態学共通点有し両者は近い関係にあると考えられている。全身皮膚変形した突起によって覆われること、誘引突起前頭骨から起始し吻の前に突き出ること、蝶形骨方形骨・角関節骨および前鰓蓋骨のトゲを欠くことは2科に共通する特徴である。 本科魚類重要な特徴として、背鰭2-3鰭条変形し肉質突起caruncle)として存在することが挙げられる背鰭第1棘条卵形擬餌状体を備えた誘引突起として成長し誘引突起支え担鰭骨は非常に細長く頭蓋骨背部のほぼ全長に及ぶ。背鰭第2棘条仔魚および稚魚時点では発光器官有しているが、成長とともに退縮し、成魚では皮膚埋もれてしまう。 背鰭および臀鰭軟条4-5本で、多く場合4本である。胸鰭15-19軟条構成される尾鰭鰭条8-9本でそのうち4本は分枝し下位の第9鰭条痕跡的となる。頭頂骨大きい。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 14:39 UTC 版)

オニアンコウ科」の記事における「雌」の解説

オニアンコウ科仲間一般に短く卵型から球状体型をもつ。最大全長27.5cmの個体L. lucifer)が知られる一方多く体長10cm未満小型魚類である。吻(口先)は短いが頭部大きく、吻端から胸鰭基部までの長さ体長半分超える体表全体的に滑らかで、いぼ状の構造など認められない体色暗褐色から黒色だが、Haplophryne 属など例外的に色素もたないものもいる。 口の大きさチョウチンアンコウ類の中でも際立っており、一部種類口の占め割合脊椎動物全体中でも最大級である。両顎の長さはほぼ同じだが、下顎がやや突き出る種類もいる。オニアンコウ属・Acentrophryne 属・Borophryne 属の顎には鋭い牙状の歯が少数並ぶ一方、残る2属の歯は比較細かく、数も多い。 本科魚類を他のチョウチンアンコウ類から区別する重要な形態学的特徴として、肛門が体の左側寄り位置することが挙げられるカレイ目仲間肛門正中線からずれることで知られているが、これは眼球含めた全体左右非対称性関連するものであり、他の魚類あるいはすべての脊椎動物含めても本科以外に同様の非対称性認められない肛門が左にずれる原因機能については、ほとんど何もわかっていない。 誘引突起支え担鰭骨は非常に短く前端皮膚埋もれる誘引突起長さは種によってさまざまで、擬餌状体にほとんど飲み込まれた形になっているものから、体長70%に達す長いものもある。擬餌体の構造多様で、属以下の分類形質として利用される発光バクテリアによる共生発光を行う擬餌状体に加えオニアンコウ属の仲間顎ヒゲ類似した独特な構造をもち、第2の生物発光器官として機能している。顎ヒゲ比較単純な構造のものから、複雑な分岐有するフィラメント状のものまでさまざまで、多数発光器をその中に備えている。チョウチンアンコウ類の中では他にケントロプリュネー科の仔稚魚顎ヒゲをもつが、その構造は単純で発光器欠き成長とともに消失する背鰭臀鰭軟条数は通常3本で、他のチョウチンアンコウ類と比較して顕著に少なく重要な鑑別点の一つとなっている。ごく稀に背鰭軟条が4本、臀鰭は2あるいは4本の場合がある。胸鰭は13-19軟条尾鰭は9本の鰭条構成される条骨の本数も非常に少なく通常4-5本である。蝶形骨によく発達した突起をもつ一方で方形骨関節骨突起を欠く。鰓蓋骨は二股分かれ下鰓蓋骨は非常に細長く前縁いかなる突起もたない。Acentrophryne 属以外は前鰓蓋骨に1本以上の突起をもち、これは他のチョウチンアンコウ類には見られない特徴である。

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