司政官シリーズ
(長い暁 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/08 13:57 UTC 版)
『司政官シリーズ』(しせいかんシリーズ)は、眉村卓によるSF小説のシリーズで、眉村の代表作。最初の短編「炎と花びら」が1971年に発表されて以降、『引き潮のとき』まで、中短編7作、長編2作が書かれている。
- 1 司政官シリーズとは
- 2 司政官シリーズの概要
- 3 シミュレーションゲーム
長い暁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/20 13:47 UTC 版)
連邦軍による強引な惑星統治の弊害を改めるため、連邦経営機構は新たに司政官制度を発足させ、惑星ミローゼンには司政官1期生であるヤトウ・PPK・キーンが赴任した。しかし、制度発足直後の司政官は実績皆無な上、司政機構も弱体で、実質的には駐屯軍の食客にすぎなかった。ヤトウは漂流していたところを救助した原住者の送還を口実に、原住者社会の調査に向かう駐屯軍のメンバーに同行し、司政官直属のロボット官僚・SQと共にヤ・ゴ・デ島の集落の一つであるタガノヤの地を踏む。ヤトウは、あわよくばこの調査の中で自分たち司政官の存在意義を少しでも実証しようとの思いを胸に抱いていた。 連載:1980年2月号 - 9月号 舞台惑星:第二〇一番星系第二惑星ミローゼン。大海進の時期にある。高温多雨。大陸が一つもなく、様々な大きさの数万の島々が存在する。地軸は30度。 原住者:ミローゼア。身長は1m強ほど。顔をしかめた小鬼のような印象。島群域ごとに排他的・閉鎖的な生活圏を構成して暮らし、外来者との交流は好まない。本作の舞台であるタガノヤは、基地島の東北方のA海域Ⅱグループ4号島とされているヤ・ゴ・デという島の一集落である。同島には5つの集落が存在する。タガノヤでは行政を担当するのはクリブ、クリブヤ、リブヤと称される者たちで、それぞれ服装が異なる。集落の頂点には7つの家から選出され、ダ・ガと呼ばれる建物に住まうカルダガという存在がいるが、宗教的・象徴的存在であり、実権はクリブ以下の行政担当者たちが持っている。タガノヤでは青色をダガの色として神聖視しており、支配層の着ている服は青色であり、ダ・ガ始め公共建築物も青く塗られている。ヤ・ゴ・デ島の他の集落と戦争をする際には、様々な掟を守りながら戦う必要がある。 植民者:不在。人間60人、ロボット150体規模の連邦軍が駐屯中。 司政官制度発足からの経過年数:発足直後。
※この「長い暁」の解説は、「司政官シリーズ」の解説の一部です。
「長い暁」を含む「司政官シリーズ」の記事については、「司政官シリーズ」の概要を参照ください。
- 長い暁のページへのリンク