司政官とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 労働 > 役職 > 政官 > 司政官の意味・解説 

しせい‐かん〔‐クワン〕【司政官】


司政官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 04:42 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

司政官(しせいかん)とは、太平洋戦争中に旧日本軍が占領した南方地域における軍政下の地方行政のため現地に置いた臨時の文官である。

概要

太平洋戦争中、南方地域の占領地軍政に従事した海軍の臨時職員の官名である[1]。陸海軍ともに奏任官(内若干名は勅任官)であった[2]。司政官の中でも親任待遇とみなされる司政官や勅任の司政官を指して司政長官と称した[2]

海軍では1941年昭和16年)12月27日公布・施行の勅令一二〇四号『特設海軍部隊臨時職員設置制』により任命され[3]、陸軍では翌年の1942年(昭和17年)3月7日公布・施行の勅令一三三号『陸軍特設部隊等臨時職員設置制』によって任命された[4]。同日公布・施行の勅令一三四号『陸軍司政官及海軍司政官特別任用令』では高等文官試験の合格者でない民間専門家も特別任用制度で高等試験委員の詮衡を経て任用される旨が定められた[4]

以降、勅令改正により陸軍は2回、海軍は3回の増員があり、最終的な定員は陸軍合計18465人、海軍合計7689人の総計26154人に上った[2]

脚注

[脚注の使い方]

参考文献

  • 国史大辞典編集委員会 編 『国史大辞典』 第6巻 吉川弘文館、1985年。ISBN 4642005064 
  • 岩武照彦 『南方軍政論集』 巌南堂書店、1989年。 

「司政官」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



司政官と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「司政官」の関連用語

司政官のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



司政官のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの司政官 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS