司政官シリーズ
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『司政官シリーズ』(しせいかんシリーズ)は、眉村卓によるSF小説のシリーズで、眉村の代表作。最初の短編「炎と花びら」が1971年に発表されて以降、『引き潮のとき』まで、中短編7作、長編2作が書かれている。
- 1 司政官シリーズとは
- 2 司政官シリーズの概要
- 3 シミュレーションゲーム
遥かなる真昼
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オキ・PPK・ナスカは連邦から原住者・ネネギアの文明化を指令されていた。しかし、彼は陰気な惑星であるネネギンも、そこに住むネネギアや植民者たちのことも憎んでいた。彼はネネギアの最大集落であるピジャジャスタを訪問し、筆頭行政官・グゲンゲと会見する。グゲンゲは改革者であった。 掲載:1973年2月号 舞台惑星:ネネギン。厚い雲に覆われ、常に雨が降りつづけ、闇に包まれている陰気な惑星。 原住者:ネネギア。泥の中を泳ぐほか、直立歩行も可能な両棲類が進化したような生物。身長は1m50cmほど。集落全体を柵や垣で囲い水門からしか集落に入れないようにしている。集落の中は水路が伸びており、付近に水門と柵で囲み、堆を有するネネギアたちの「家」があり家長が堆を占有している。集落には中央堆があり、それが行政機関が置かれている場所である。集落の構成員は筆頭行政官、上級行政官、中級行政官、一般行政官、大家長、中家長……最下層民、奴隷などの多くの身分に分かれ、身分によって役割が異なる。「ペダ」という長い布状のものを頭部に縫い付け、その数の多さで身分を示す。ネネギアは泥の中でも活動が可能な鋭敏な触覚や聴覚を持つ。他集落と生簀・漁場の魚やネネギアを巡って戦争になることがあるが、集落間が継続的な支配・被支配の関係になることはない。一部の先進的な集落ではネネギアが好むの魚の目玉が貨幣として使われている。最大集落は人口約7千人のピジャジャスタ。 植民者:司政庁非公認の植民者たちが存在。自分たちのことをネネギン王国の貴族、司政官のことを国王と称している。一方で、ネネギアたちのことをその形状から「ブタガエル」という蔑称で呼び、不公正な取引まで行っている。 統治方式:第三段階C型 - 原住者の文明化の達成。 司政官制度発足からの経過年数:40年前後。
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