野党共闘4党(民進・共産・社民・生活)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:59 UTC 版)
「第24回参議院議員通常選挙」の記事における「野党共闘4党(民進・共産・社民・生活)」の解説
野党統一候補(無所属含む) 1人区32選挙区のうち、民進・共産・社民・生活の野党4党統一候補(無所属含む)は11勝21敗となった。1人区に擁立した民進・共産・社民・生活の野党4党の選挙協力による無所属候補16人のうち、岩手・山形・新潟・沖縄の4選挙区で勝利。また、民進党公認の野党統一候補15人のうち、青森・宮城・福島・長野・山梨・三重・大分の7選挙区で勝利。唯一、共産党公認の野党統一候補が出馬した香川は、与党候補に敗戦。野党統一候補は、当選者数では与党候補を上回ることはできなかったものの、沖縄・福島で現職大臣を下すなど一定の結果も得た。一方で自民の勝利した一人区である栃木・群馬・富山・石川・福井・和歌山・岡山・山口・佐賀・熊本・宮崎・鹿児島では統一候補の獲得票数が今選挙の改選分であった2010年の参院選における民進党の前身民主党候補及び次点候補の獲得票数を大きく下回っており保守王国の基盤をより強固にした。選挙後、共闘4党のうち社民・生活の両党が参議院統一会派「希望の会(生活・社民)」を結成した。 民進党 選挙区で21、比例で11、合わせて32議席を獲得した。前回の参院選で民主党(当時)が獲得した17議席を上回ったが、改選数の45を大幅に下回る結果となった。与党時代の前々回の獲得議席が改選となっていたため「現状維持」のハードルがもともと高く、結果的に主要政党では民進党の一人負けとなった。また前回と同様に近畿においては維新の台頭を許す結果となり京都を除いて複数区の大阪・兵庫でも敗北した。この結果について岡田克也代表は、9月までの任期満了までは代表を務めるとしながらも、9月15日に開かれた民進党代表選挙への出馬については「白紙である」と述べ、7月30日、岡田代表は同代表選挙への不出馬を正式に表明した。 日本共産党 東京選挙区で1議席を獲得し、比例の5議席と合わせて6議席を獲得。改選数の3から倍増させる結果となった。また、比例では601万票、10.7%(前回参院選の3年前は515万票、9.7%)と僅かながら票数の上乗せにも成功。参院選としては、1998年の第18回通常選挙以来、18年ぶりの比例得票10%越えを達成した。この結果について、志位和夫委員長は「野党共闘に一定の成果が出た。」と述べ、次期衆院選でも4党の共闘に期待を寄せた。 社会民主党 選挙区(東京・神奈川・愛知・福岡)は全敗、比例では1議席を獲得した。この結果、福島瑞穂副党首が当選し、吉田忠智党首は落選。吉田党首は7月14日、党常任幹事会で議席を減らした責任を取って辞任表明をしたが、9月1日に行われた常任幹事会で吉田党首の続投が決まった。なお、社民党は衆参合わせて所属議員が4名となったが、今回の比例得票が2%を超えたことにより政党要件は2022年まで維持されることとなった。 生活の党と山本太郎となかまたち 比例で1議席を獲得し、得票率は1.91%。但し、野党4党統一として党籍を持つ候補者が無所属で出馬し、岩手・新潟で当選した。このうち岩手選挙区の候補が生活の党に復帰した結果、衆議院議員を含めた国会議員が5人以上という政党要件は満たしている。
※この「野党共闘4党(民進・共産・社民・生活)」の解説は、「第24回参議院議員通常選挙」の解説の一部です。
「野党共闘4党(民進・共産・社民・生活)」を含む「第24回参議院議員通常選挙」の記事については、「第24回参議院議員通常選挙」の概要を参照ください。
- 野党共闘4党のページへのリンク