赤口
赤口とは(定義)
赤口とは、「六曜」のひとつで、陰陽道の赤舌日(しゃくぜつにち)と赤口日がまざったとされている日のこと。「赤口日」は陰陽道において八嶽卒神が支配する日とされており、公事、訴訟、契約の凶日という。赤口は基本的に凶日だが、正午の前後のみはいい日とされている。読み方は「しゃっこう」もしくは「しゃっく」である。赤口はお祝いに関しては凶日だが、葬式は特に問題ないとされる。赤口の吉凶(入籍、挙式、引越し、納車)
赤口は「赤」という字からも連想される通り、火や刃物に用心するべき日とされている。赤口の日に入籍することは、特に忌まれているわけではないが、縁起を気にして赤口を避け他の吉日を選んだ方が無難と考える人もいる。結婚式の場合、キャンドルサービスやケーキの入刀のように火と刃物を扱う機会があるため、赤口の日の挙式はよくないとも言われることもある。それだけに赤口の日は式場の予約が他日に比べて取りやすくなる傾向にあり、六曜をさえ気にしなければ混雑に悩まされずに挙式できる可能性もある。
引っ越しに関しては、やはり「火を連想させる」という理由でよくないとされている。引っ越しについて凶日を避ける方法としては、先に大安の日を選んで身の回りの道具を新居に運んでおくという手もある。そのように取り計らうことで、赤口の日に家財道具を運んだとしても「大安に引っ越しを行った」と見なすわけである。
納車に関して赤口は特に影響ないとされる。吉凶を気にする場合、吉とされる正午前後に納車したり、あるいは神社で交通安全祈願のお祓いを受けたりして縁起を担ぐ人もいる。
赤口
暦の上で不吉とされる、縁起の悪い日。凶日。厄日。あらゆる物事について不向きなお日柄であり、ことに祝い事や事始め(新しい取り組みの開始)については、とにかく赤口は避けるに越したことはないとされる。刃物や火の元にも特に要注意。ただし、午の刻(正午前後)に限って吉。
赤口は「暦注」における「六曜」の要素である。六曜は日ごとの吉凶を「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6項目の巡りによって示す体系である。赤口は六曜の巡り順において第6番目に位置する。
六曜における縁起の悪さ度合いでは、赤口は仏滅と相並ぶ凶日と位置づけられている。ことに祝い事や事始めは凶とされているだけに結婚式の日取りとしては最悪といえる。
六曜は、もともと占術的な体系であり、科学的根拠・裏付けがあるわけでもない、いってしまえば俗信・迷信に類する情報である。現代においては暦上の吉凶を気にかける場面はほぼないといえる。とはいえ、冠婚葬祭や棟上げなどの機会には、古来より続いてきた習俗を踏まえる意味も含めて、暦上の吉凶を気にかける場合はある。
赤口(しゃっく=又は、しゃっこう、じゃっく、じゃっこう、せきぐち、とも言う)
赤口
赤口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 11:48 UTC 版)
江戸時代の妖怪絵巻『百怪図巻』(佐脇嵩之、1737年)、『化物づくし』(画家・制作年不明、加賀谷れい所蔵)、『化物絵巻』(画家・制作年不明、川崎市市民ミュージアム所蔵)には、石燕の描いた「赤舌」のモデルと見られる「赤口」(あかくち、あか口)という妖怪が描かれている。大きくひらかれた赤い口(舌も含まれる)、爪のある手と毛深い顔、黒雲に覆われた獣のような姿が描かれており『十界双六』や石燕の「赤舌」とほぼ共通している。水門は描かれていない。江戸時代の随筆『嬉遊笑覧』に引かれている古法眼元信が描いた「化物絵」に描かれていたとされる妖怪の中には「赤口」という名称が確認できる。 「赤口」について、多田克己は六曜の赤口が由来ではないかとの説を唱えている。
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赤口(あかぐち)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:16 UTC 版)
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赤口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 17:11 UTC 版)
赤口(しゃっこう/しゃっく)は、正午の前後を除いて凶日とされる日。午の刻(午前11時ごろから午後1時ごろまで)のみ吉で、それ以外は凶とされる。 陰陽道の赤舌日(しゃくぜつにち)と赤口日あるいは大赤(たいしゃく)が混じって凶日として六曜の一つになったといわれている。赤舌日は木星の西門を支配する赤舌神が司る日とされ、門を交代で守る配下の六鬼のうち特に3番目の羅刹神は人々を威嚇する存在であり、この日は訴訟や契約は避けるべきとされた。また、赤口日は木星の東門を支配する赤口神が司る日とされ、配下の八大鬼のうち特に4番目の八嶽卒神は人々の弁舌を妨害する存在であり、この日も訴訟や契約は避けるべきとされた。赤舌日は6日周期、赤口日は8日周期で異なる周期であるが、これらが六曜の一つに「赤口」としてまとめられ取り込まれたと考えられている。 この日は「赤」という字が付くため、火の元、刃物に気をつける。つまり「死」を連想されるものに注意する日とされる。
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