貴陽の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:14 UTC 版)
「彩雲国物語の登場人物」の記事における「貴陽の人々」の解説
胡蝶(こちょう) 声:山像かおり 花街一の妓楼「姮娥楼」一の名妓で、延いては貴陽でも一、二を争う絶世の美姫。妖艶さ極まる蘭花の如き美女であり、彼女の微笑みのためだけに財産を投げ打つ者も多い。紅を引かずとも赤い唇、豊かな胸、細い腰、白い脚線美の持ち主。劉輝は珠翠と張り合える美人と評した。秀麗とは10年以上の付き合いで、母親兼姉的存在である。 幼い頃、母親に春を売らされていた所を晏樹の気まぐれで拾われ姮娥楼に引き取られた。晏樹に恋情を持っており、秀麗の話を流していたが、『黒蝶』にて自分は用済みになったと悟る。『紫闇』では彼の火計に勘付いて阻止した。 楸瑛は仕事がてらよく通っていて、彼女の座敷を途中で抜け出した唯一の客でもある。碧歌梨と古なじみ。歌梨ほどではないが胡蝶も相当な目利き。しかし、歌梨とは長い付き合いだが、彼女が「碧幽谷」だとは知らなかった。 実は貴陽の下町を牛耳る組連の親分衆の一人。主に妓楼に関する権限を握っており、胡蝶が一言いうだけで親分衆すら妓楼遊びができなくなるため、組連での発言権は大きい。賭博も強い。 大旦那(おおだんな) 声:稲葉実 姮娥楼の大旦那で、本名未詳。美術品・骨董品集めが好きで、何日か一人で楽しんだ後は姮娥楼に飾る。その趣味の良さが姮娥楼が長年貴陽一の妓楼と讃えられる所以でもある。中でも一階の中央は名誉ある場所で、趣味人達にも注目される。 葉 棕庚(よう しゅこう) 声:田原アルノ/藤本譲、黄葉:河本邦弘 下町の医者。霄大師と親しい。実は伝説の医仙で、華娜を弟子にした。秀麗のかかりつけの医師(主治医)である。「茶州の禿鷹」が貴陽に来た夏、猛暑で倒れた曜春を診た。 茶州の奇病事件の際、医仙であることが判明。医師団の長となり、王宮の若い医師たちに人体切開を教えた。秀麗の体の秘密を知っている。実は彩八仙の1人、黄葉。 榛 淵西(しん えんさい) 声:松山鷹志 元翰林院図画局の官吏。榛蘇芳の父。短いくるんとした髭が自慢。位の高い人から蘇芳と秀麗の結婚と引き換えに金と爵位をやると言われ、それに目が眩んで蘇芳に「秀麗に求婚してこい」と命令した。蘇芳に金で官位を買ってやっていた。 別れた妻に見直してもらいたいが為に、金や出世を望み、まんまと騙される。贋作・贋金の事件に知らぬ間に利用されて、最後はトカゲの尻尾切りにされた。気が弱く、小さな悪事は「まあいいか」で行っていたが、牢獄に入れられてもなお息子は関係ないと訴え続ける息子思いの人。事件後、牢獄で口封じに毒殺されかけ命拾いするが、そうと知った蘇芳がすぐさま葵皇毅にかけあい、父の身の安全を願ったため、結果的に蘇芳(と秀麗)の弱味となる。 別れた妻を一途に想い続け、賃仕事をしていて路頭に迷っていた元妻を見かけて宥めて連れ帰った。後に蘇芳が旅に出た時には同行した。田舎で畑仕事をするつもりらしい。 王 慶張(おう けいちょう) 声:杉山紀彰 全商連認定酒問屋の三男。幼馴染の秀麗からは幼名の「三太」で呼ばれている。元々は典型的な金持ちのボンボンで、恋敵の静蘭を見返すために、青巾党の子分になったことがある。だが秀麗が官吏になってから家業を学ぶようになり、縁談がひきもきらないという一人前のまっとうな男に成長。叔父が贋作・贋金の被害にあった。秀麗が冗官降格して謹慎となったとき、秀麗に求婚。その後、秀麗と影月が設立した茶州の研究機関に行っている。 短編「深き眠りの水底で」によると、王位争いの際は貴陽から疎開していたために生き延びる。同年代の友人たちは秀麗以外、全員亡くなるか行方不明になったため、秀麗の幼少期の友人で存命なのは彼1人である。
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