調達状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 10:17 UTC 版)
航空自衛隊の車輌陸上自衛隊の車両とは異なり、オリーブドラブ一色で塗装されている(入間基地) 航空自衛隊の車輌 防衛庁(当時)の技術研究本部と小松製作所によって開発が行われ、小松製作所が生産している。 陸上自衛隊では、平成27年度(2015年)補正予算までに1,818両を調達しており、全国の普通科部隊と機甲科偵察部隊(偵察隊)への配備が進んでいる。調達ペースは数百両で生産を終了した60式装甲車や73式装甲車と比べて非常に早い。 航空自衛隊も基地警備隊向けに導入を行っており、平成27年度(2015年)予算までに119両を調達している。車体は陸上自衛隊のものと異なりオリーブドラブ一色で塗装されている。 平成17年度以降に調達されているタイプは、陸上自衛隊イラク派遣で使用された国際活動仕様(後述)と同型のワイヤーカッターの取付基部と予備タイヤ用ラック基部、燃料缶搭載用ラック取付基部が増設されている。装甲や側面および後面の防弾ガラスも7.62mm弾に耐えうるものに変更されている。車体後部にけん引フックも標準装備となったものの、トレ-ラをけん引した例は皆無である。しかし擱座した僚車を引き上げる等の使い途が可能となった。 陸自の装甲車両としては初めてクーラーが標準装備となった車両であり、イラク派遣時には大いに役立った。 調達価格は平成13年度約3,500万円、平成17年度約3,100万円、平成22年度約3,000万円。開発段階において、車両の構成品をユニット化したことによる部品点数と工数の削減および民生部品の活用により、1両当たり約630万円の調達価格の低減を実現している。 軽装甲機動車の調達数予算計上年度陸上自衛隊航空自衛隊合計調達数予算額括弧は初度費(外数) 調達数予算額括弧は初度費(外数) 調達数予算額括弧は初度費(外数) 平成13年度(2001年) 102両 36億円 - - 102両 36億円 平成14年度(2002年) 149両 49億円 - - 149両 49億円 平成15年度(2003年) 150両 48億円 4両 2億円 154両 50億円 平成16年度(2004年) 157両 50億円 8両 3億円 165両 53億円 平成17年度(2005年) 160両 50億円 8両 3億円 168両 53億円 平成18年度(2006年) 180両 55億円 8両 3億円 188両 58億円 平成19年度(2007年) 173両 52億円 8両 3億円 181両 55億円 平成20年度(2008年) 180両 56億円 21両 7億円 201両 63億円 平成21年度(2009年) 180両 55億円 23両 8億円 203両 63億円 平成22年度(2010年) 93両 28億円 26両 8億円 119両 36億円 平成23年度(2011年) 56両 17億円 9両 3億円 65両 20億円 平成24年度(2012年) 49両 15億円 2両 0.7億円 51両 15.7億円 平成25年度(2013年) 44両+34両 14億円 1両 0.4億円 79両 14.4億円 平成26年度(2014年) 30両+43両 10億円 1両 0.3億円 74両 10.3億円 平成27年度(2015年) 0両+38両 - - - 38両 - 平成28年度(2016年) 0両+8両 - - - 8両 - 平成29年度(2017年) 9両 不明 - - 9両 不明 平成30年度(2018年) - - - - - - 合計 1,835両 535億円 119両 41.4億円 1,954両 576.4億円
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