誕生と家系とは? わかりやすく解説

誕生と家系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 21:51 UTC 版)

小林一茶」の記事における「誕生と家系」の解説

小林一茶宝暦13年5月5日1763年6月15日)、現在の長野県信濃町柏原生まれた本名弥太郎一茶5月5日生まれであることは、自著である寛政三年紀行中に明記されており定説となっている。しかし一茶所有していた年代記宝暦13年部分には、9月4日1793年10月10日)に一茶生まれたとの書き込みなされている。この年代記には一茶以外の人物による書き込みもあり、問題9月4日生まれとの記述一茶本人のものであるかはっきりとしないため、定説とされていない平成16年2004年)には、一茶生年月日を「宝暦13年5月5日」と自書した新資料発見されており、一茶宝暦13年5月5日生まれたことはほぼ確実視されている。 一茶誕生時父親の弥五兵衛31歳、母のくには生年を示す資料無く一茶誕生時年齢不明である。一茶両親第一子長男家族としては他に父方の祖母かながいた。一茶家族暮らし向きは、誕生当時柏原では中の上クラスであった考えられている。 一茶先祖については、柏原村名主務めた中村左衛門家に伝えられ文禄元年1592年)に近隣芋川(現・長野県飯綱町)から柏原移住してきたという系図と、やはり柏原村本陣であった中村左衛門家に伝えられ元和2年1616年)に越後長森(現・新潟県南魚沼市)から移住してきたとの系図2つ伝承があるが、いずれにしても安土桃山時代ないし江戸時代初頭柏原の地へ移住してきた農民であった考えられている。一茶一族である小林家は、戦国時代混乱期終わった直後柏原へやってきた柏原でも有数旧家であり、名主務めた中村左衛門家、本陣であった中村左衛門家に代表される中村一族に次ぐクラス家柄目されていた。事実一茶同時代小林家本家筋の家長であった小林弥市は、要職中村一族にほぼ独占されていた柏原において組頭務めていた。なお、一茶一族小林という姓を名乗っているが、近世多く庶民苗字持っていたのが実態であり、特に小林姓を名乗っていたことと身分との関連性は無い。 先祖についての確実な記録は、明和8年1771年)に一茶大叔父にあたる弥五右衛門建立した小林家一族の墓に刻まれ延宝9年1681年)没の善右衛門まで遡れる。善右衛門一茶高祖父にあたる。一茶曾祖父弥兵衛分家であった考えられ、また祖父である弥五兵衛享保18年1733年)に、兄であり小林一族の墓を建立した五右衛門から分家したことが伝えられている。当時北信濃山間部兄弟同士遺産均分して相続する均分相続習慣があり、一茶祖父である弥五兵衛は兄の弥五右衛門耕地をほぼ均等に分割している。 祖父の弥五兵衛分家数年亡くなり一茶の父である弥五兵衛幼くして家を継いだ。まだ幼かった一茶の父、弥五兵衛は、当初本家にあたる叔父の弥五右衛門後見受けていたと考えられるが、母のかなとともに努力重ね宝暦10年1760年)には伝馬屋敷内の一軒家購入し、同じ頃に柏原新田である仁之倉で村役人務めた有力者である宮沢氏の娘、くにと結婚する小林家柏原では有力な家系であるとはいえ一茶の父の弥五兵衛分家筋にすぎず、そこに有力者の娘が嫁いできたのは弥五兵衛人物見込んでのこととも考えられる。なお、一茶曾祖父にあたる弥兵衛はもともと分家であった考えられるが、本家であった兄の家系絶家となったため、弥兵衛長男である弥五右衛門家系本家となった前述のように一茶時代小林家本家弥市家長であり、弥市一茶腹違いの弟との遺産相続問題解決などに関与することになる。 また、一茶の母の出身地である仁之倉は柏原新田であったが、新田開墾主導した中村左衛門家は仁之倉の人々家来のように扱っていたこともあって、柏原との関係はぎくしゃくとしていた。このことは一茶後半生少なからぬ影響を及ぼすことになる。

※この「誕生と家系」の解説は、「小林一茶」の解説の一部です。
「誕生と家系」を含む「小林一茶」の記事については、「小林一茶」の概要を参照ください。

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