記録・競技とは? わかりやすく解説

記録・競技

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:52 UTC 版)

ファルマン III」の記事における「記録・競技」の解説

1909年アンリ・ファルマンによる記録) 同1909年中に機によりアンリ・ファルマン自身当時長距離飛行航続時間世界記録2度更新している。 8月27日ランス競技会で、記録:180km(3時間4分56秒) また11月3日にムルムロン(Mourmelon-le-Grand)飛行場で、記録:232km(4時1753秒) このうち前者ランスで夏に開催された初の国際飛行競技会には、前述通りエンジンノーム社製オメガ換装して臨み長距離種目優勝したほか、飛行高度種目でも高さ110mを記録して2位、さらに史上初め2人乗客載せての3人乗り飛行成功しこの種目でも1位を獲得した1910年ルイ・ポーラングラハム=ホワイト活躍1910年明治43年1月10日-20日ロサンゼルス国際飛行競技会(1910 Los Angeles International Air Meet at Dominguez Field)が開催され招待受けたフランス人飛行家ルイ・ポーランは2機のファルマンIII携えアメリカ西海岸渡った。この大会でポーランは高さ1,269mの高度飛行記録1時間49分の航続時間の記録塗り替え合計19,000ドル賞金獲得したまた、観客頭上ギリギリ低空飛行するなどアメリカ人観衆大い沸かせ、当機を駆る彼の名は当時 "King of the Air"(空の王者)などとも賛称され、広く知られるところとなった同年春の4月23日-28日イギリスロンドン-マンチェスター間で懸賞金飛行レース1910年のロンドン・マンチェスター間エアレースが行われた。このレースでは勝者を争う2機の機体両者ともファルマンIIIであった先立って1906年イギリス日刊大衆紙「デイリー・メール」は、ロンドン-マンチェスター間294kmを2回以下の着陸24時間以内渡航出来たら、当時値段10,000ポンド懸賞金を出すと公表していた。それまで非現実的思われていたこの条件1910年最初に挑戦したのはファルマンIII駆るイギリス人クロード・グラハム=ホワイトだった。だが、途中エンジン不調大風などに見舞われ実際に先に達成したのは前述フランス人ルイ・ポーランだった。彼は28日夕方午後5時32分にマンチェスター郊外のDidsburyに到着し賞金1万ポンド獲得した勝者となったポーランファルマンIIIはより新しく改良され機体で、特にそれまで等幅だった上下翼幅変更され、上翼を拡張、下翼を縮小されていた。エルロンは上翼の2枚のみとなった。この改良により飛行性能向上したとされ、以降この型が踏襲されている。 一方レースでは賞金獲得には至らなかったグラハムホワイトだが、最終日夜明け前後発リードしていたポーランに少しでも追い着こうと、午前2時50分に出発し未明暗闇のなかクルー運転する自動車ヘッドライト鉄道の駅灯りなどを頼りしながら飛行していた。これは歴史上初の夜間飛行とされている。また彼はその年の10月14日にはアメリカワシントンデモンストレーション飛行行いホワイトハウス近く通り着陸したが、逮捕されるともなく新聞各紙賞賛記事書かれた。 ルイ・ポーラン Didsburyに到着するポーラン(上翼が拡張・下翼が縮小されている) グラハム=ホワイト ワシントン市街を飛ぶグラハム=ホワイト

※この「記録・競技」の解説は、「ファルマン III」の解説の一部です。
「記録・競技」を含む「ファルマン III」の記事については、「ファルマン III」の概要を参照ください。

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