西之島(東京都)
25m 北緯27度14分49秒 東経140度52分27秒 (世界測地系)
概 要
安山岩(SiO2 58~60%)の火山島。基底の直径約30kmの大きな海底火山の頂部に位置する。島は長径(南西-北東)約650m、幅約200m、面積約77000㎡、標高25mで、その北東側に数個の岩礁があった。1973年5月に同島南端の東方約400mの海底で有史以降初めて噴火し、9月に新島(SiO2 58%)誕生。新島は海中からのマグマ水蒸気爆発に始まり、海面上では半円形弧上に噴出口を移動させ、5個の火口から噴石・溶岩を噴出した。強い侵食のため各火山体は山体の大半を失ったが、それらの再堆積によって旧島と新島は連なり、そのため生じた湾も堆積物の移動によって、1982年には湾口が閉じられた。
火山活動の記録
5月30日白煙。
6月27日噴煙,噴石,水柱。
7月11日直径30~50mの新島発見。
9月14日新島の位置・本島南端から東南東に600m。径約150m,高さ40m。噴石,水柱200m。 9月29日新島主火口より溶岩流出,その西約40mに第2新島発見。
10月 9日第2新島の西に第3新島出没。
10月10日第1~3新島陸続き。
12月21日海上保安庁は西之島新島と命名。
1975年(昭和50年)新島の一部から水蒸気,島の周囲海水変色。
1976年(昭和51年)から2004年(平成16年)のうち,1979年(昭和54年)及び1984年(昭和59年)の観測では島の周囲の海水変色はなかったが,これ以外の毎年,海水変色が認められている。
(日本活火山総覧(第3版)(気象庁編,2005)およびその後の火山観測成果による。)
火山活動解説資料
固有名詞の分類
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