茨木市長
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2012年1月、野村宣一茨木市長が高齢や健康問題を理由に、4月の茨木市長選に出馬しない意向を表明した。野村の不出馬表明に伴い、地元選出で大阪維新の会に所属する松本利明大阪府議会議員や市議会会派「維新の会・みんなの茨木」の議員、また連携するみんなの党大阪府第9区支部は公募による市長候補の選出を決定。しかし、立候補を希望した2名がいずれも選考の合格基準に達せず、公募選出を断念。最終的に「維新の会・みんなの茨木」所属の茨木市議である木本が擁立された。 一方、大阪維新の会の動きを警戒する勢力は、前市議会議員で新社会党府本部委員長の山下慶喜や、同じく前市議会議員で元虹と緑の500人リスト全国共同代表の桂睦子を擁立した。また、2009年の第45回衆議院議員総選挙に出馬した医師の吉野宏一も立候補した。次点の桂睦子は野村市長 や民主党、日本共産党の支援を受け、茨木市制初の女性市長誕生を目指して若さをアピールしたが、木本が7,500票以上の差をつけた。山下は社会民主党の推薦を受けたが、次点の桂の半分の得票に終わった。 なお、自由民主党茨木支部は事実上、木本保平支持にまわり、公明党茨木支部も支持をした。選挙の結果は以下のとおり。 ※当日有権者数:215,237人 最終投票率:36.45%(前回比:前回は無投票pts) 候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持木本保平 67 無所属 新 32,266票 42.24% (推薦)大阪維新の会 茨木支部・みんなの党大阪府第9区支部(支援)自由民主党茨木支部・公明党茨木支部 桂睦子 43 無所属 新 24,692票 32.32% (支援)民主党、日本共産党 山下慶喜 59 無所属 新 12,166票 15.92% (推薦)社会民主党 吉野宏一 44 無所属 新 7,260票 9.50% 2016年3月に、2012年に木本が金融機関から借りた5千万円を市条例に基づく資産報告書に記載しなかったことが発覚した。また、借り入れのための担保が市税約1千万円を滞納している親族の不動産であり、さらに、木本が滞納を把握していながら資産差し押さえなどの対応をせず、放置していたことが判明した。 これを受け、前回木本を推薦した大阪維新の会は同年の市長選で木本を推薦せず、自主投票とした。市長選では木本は一部市議の支援を受けるも、維新や自民党の地元議員らが擁立した福岡洋一に敗れ、落選した。選挙の結果は以下のとおり。 ※当日有権者数:217,951人 最終投票率:34.12%(前回比:-2.33pts) 候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持福岡洋一 40 無所属 新 36,865票 51.25% 木本保平 71 無所属 現 20,226票 28.12% 末武和美 69 無所属 新 14,842票 20.63% (推薦)日本共産党 その後百条委員会の調査で木本が特定の滞納者について差し押さえなどを「待ってほしい」と働きかけたことが発覚した。木本が11月9日の百条委で証言を拒否したため、市議会は翌月に地方自治法違反罪で告発する議案を提出、維新以外の会派が賛成したため大阪地検に告発状を提出した。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}2018年7月に大阪地検特捜部により不起訴処分となった[要出典]。
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