自社レーベル設立と円熟期Captain Funkの活動
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「オオエタツヤ」の記事における「自社レーベル設立と円熟期Captain Funkの活動」の解説
2006年、オオエは自社レーベル「Model Electronic (モデル・エレクトロニック)」を設立する。OE名義での一連の活動、他アーティストのプロデュースワーク、Space Cowboy (musician)(スペース・カウボーイ)などとのツアーを経て、リスナーのみならず、広告、テレビ、映画、ゲーム業界などに国際的に音楽を提供するための音楽制作や音楽出版を促進することが目的であった。翌年2007年、レーベル第一弾リリースとして、CAPTAIN FUNK名義での7年ぶりのアルバム『Heavy Metal』『Heavy Mellow』を2枚同時に発表、した。この2枚のアルバムで彼は、初期のCaptain Funkの躍動感と、OE名義での活動を通して得られたソングライティングのスキルを融合させ披露している。『Heavy Mellow』に収録されている『Hey Boy, Hey Girl』はクリス・ヴァン・アッシュ(ディオール・オム)などファッションピープルの集まるパリのパーティー「Club Sandwich」でヘビー・ローテーションされ、"Hey Boy, Hey Girl" がCaptain Funk myspaceページで1万回を試聴達成。レーベル設立後の活動は、音楽制作・出版のみにとどまらない。同2007年、デンマークのバンドDúné(デュネ)、2008年にはドイツの人気バンドRadiopilotからのリミックスオファーも受けた。同年鈴木亜美のアルバム『Dolce』に楽曲提供も行っている。2007年、3度目のフジロックフェスティバル出演、Atomic Hooliganとのツアーなど、ライブ、DJなどの現場活動も積極的にこなしている。 2008年秋、レーベル音源配信サイトとして「Club Model Electronic」を開始、完全二ヶ国語による世界に向けたMP3・WAV媒体での配信サービスを行っている。オオエは自身のレーベルウェブページにおいて「(我々のレーベルにおいては)ただ音楽を売るだけではなく、独自のストーリーやまるでクラブにいるかのような音楽の体験を届けたい。」と述べている。またこのサービスでは、容易に彼の音楽を購入したり、パーティに行けないようなリスナーとの関わりを持つことを強く意識していることが知られ、米国音楽サイトJ-Pop World やスウェーデンのアート系ウェブサイトDavid Reportとのインタビューの中で、「リスナー、特に我々の商品を購入することが難しい地域に住むリスナーに対して、我々のサウンドとこのサービス限定の情報を届ける、会員制に基づいたリスナーとのコミュニケーションができる「ダイレクト」なショップ」と説明している。 2009年 8月には、Captain Funk名義でのアルバム『Sunshine』リリースし、収録曲『Weekend (kissing, touching, tasting, loving)』がFM COCOLOの「Hits40」で5位を記録するなど、各FMラジオ局のチャートにランクインした。 また、このアルバムは雑誌「STUDIO VOICE」2009年9月号の「ゼロ年代の100枚」に選出されている。 2010年秋、同アルバムの収録曲『Piece of You (feat. Meri Neeser)』は、米国アパレルメーカー FOREVER 21の現地ウェブサイト『FOREVER 21 TV』の映像で使用、米西海岸の映画館や全米400以上の店舗でも上映され、自社レーベル設立後のオオエの知名度をさらに引き上げることとなる。 2010年5月、韓国で『Heavy Metal』『Heavy Mellow』『Sunshine』からの楽曲を抜粋・収録したアルバム『Captain Funk Korea Platinum Edition』がリリースされ、先行シングルとして配信された『Weekend (kissing, touching, tasting, loving)』は、韓国最大のSNSであるサイワールドの「Shibuya Chart」で1位となった。同年、ソウルにてリリースイベントを行った。 2011年7月には『Versions 2011』をリリース、国内AmazonのMP3アルバムチャートでは「ダンス・エレクトロニカ」部門で1位、「ポップス」部門で2位を獲得。 2013年7月に、2007年以降のCaptain Funk名義での作品98トラックを収録した集大成的なアルバム『Chronicles 2007-2013, Vol. 1 & 2』をリリースした。
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