自然コントロールマシーン テンカイ(天界)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 11:53 UTC 版)
「ウルトラマンガイアの登場怪獣」の記事における「自然コントロールマシーン テンカイ(天界)」の解説
第7話「地球の洗濯」に登場。 房総半島で風速80メートル以上の超大型台風を発生させていた巨大な銅鐸のようなメカニズム。台風によって地上にある建造物を一掃し、同時に大気を浄化している。このテンカイが生み出す台風は気象衛星から見ると悪魔の顔に見える。テンカイという名称は、表面に刻まれている篆書体で書かれた「天界」という文字に似た記号に由来する。梶尾の攻撃を受け台風の雲を吹き飛ばされ逆立ち状態で地上に落下、今度は地上を破壊し始める。クジラの鳴き声のような機械音を発しながらタービンのようなものを回転させ竜巻を発生、その下部から空気を吹き出し家屋を吹き飛ばすほどの暴風を巻き起こす。通過した後の大気から、有害物質を消失させる特性を持つが、地上にある建物は何も残らなくなる。ガイアも苦しめられるが、浮き上がったところをガイア突撃戦法で貫かれ、取り出されたコアを投げつけられ爆発する。 後の第46話において、このテンカイ、エンザン、シンリョクなどの自然コントロールマシーンは未来の人類が自身の存在に絶望して、人類を滅ぼした後に地球の環境をリセットするために作られたものを破滅招来体が呼び寄せたと語られる。ただし、それが事実であるかどうかは不明。 初稿に銅鑼の要素を加えたものが決定稿となった。本編との繋がりから破片も別に描かれた。 竜巻の描写をやりたいという特技監督の佐川和夫の希望を受けて脚本が執筆された。名称は「名前に凝るように」という小中千昭からの要望に基づいたもので、篆書体の表記は「名前が刻印されている」という武上純希の案を取り入れたものである。 第7話の脚本を担当した吉田伸によると、当初自然コントロールマシンはかつての古代人が破滅招来体と戦うために作った残存兵器という設定であり、藤宮がコントロール方法を発見し破滅招来体の中ボスと相打ちさせる構想があったという。第36話でのガイアとアグルを描いた壁画はその伏線と想定されていた。吉田は、自然コントロールマシーンの設定が掘り下げられたのがかなり後半になってからであったことに触れ、第7話という比較的早い段階で登場させたことに多少疑問があったことを明かしている。 第7話監督の児玉高志は脚本を読んで故宮博物院の青銅器を連想し、デザイナーの丸山浩に博物院の資料を渡している。造型はボンクラフトによる。
※この「自然コントロールマシーン テンカイ(天界)」の解説は、「ウルトラマンガイアの登場怪獣」の解説の一部です。
「自然コントロールマシーン テンカイ(天界)」を含む「ウルトラマンガイアの登場怪獣」の記事については、「ウルトラマンガイアの登場怪獣」の概要を参照ください。
- 自然コントロールマシーン テンカイのページへのリンク