自然コントロールマシーン シンリョク(深緑)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 11:53 UTC 版)
「ウルトラマンガイアの登場怪獣」の記事における「自然コントロールマシーン シンリョク(深緑)」の解説
第46話「襲撃の森」に登場。 近未来から根源的破滅招来体が呼び寄せたと思われ、近未来の人類を自称する矢吹栞に操られる、胸部に赤い篆書体で「深緑」と書かれた、異常に植物を活性化させて意のままに操る能力を持つ塔。その構造はアルケミー・スターズの開発した自然循環補助システム・エントに酷似している。人類の文明を樹で飲み込むことを目的とし、港北テクノパークを中心に樹木を増殖させる。この怪獣の操る植物はXIGファイターの冷却ミサイルでも防ぎ止めることが出来ないほど増殖スピードが速い。塔の状態では上部の飾りから緑色破壊光弾を放ち、内部に侵入した者を触手で出来た檻に閉じ込める。森のエネルギーを吸収することで移動時には巨大な足が生え、さらに戦闘時にはバトルモードに変型する。我夢と共に突入したキャスによってメインサーキットを攻撃されて一時停止に陥るも直後にバトルモードとなって再起動する。体中の穴から閃光、頂部の突起から緑色の光弾を放ち、周囲のツルを操り電撃でガイアを苦しめるが、チーム・ライトニングとハーキュリーズの援護で中心部の光球を破壊され怯んだところを、フォトンエッジを受けて倒される。 スーツアクター:森英二 割れた銅鑼がロボになるイメージで描かれた。 脚本では内部にアルケミー・スターズのキャサリンが制作したものであることを示すプレートがあり、破壊できず葛藤するという展開が用意されたが、監督の原田昌樹は根源的破滅招来体と関係のない未来人を描写することに反対し、MBSプロデューサーの丸谷嘉彦からの提案により根源的破滅招来体が未来人を利用したという展開になった。原田はストーリーが難解であることから脚本自体を没とすることも提案したものの、自然コントロールマシーンの決着編であることから制作されたが、原田は完成作品について「失敗であり、全体的な煮詰め不足であった」と述懐している。 造形物はスーツのほか、90センチメートル大の塔形態のミニチュアが用意された。 第46話の特技監督を担当した満留浩昌によると、倒される場面では中心部から火花が散る演出があり、その演出はドラゴン花火を使用することによって行われた。満留は、作中で怪獣が砕け散る展開が多く続いたことから、自身としてはその手法を使いたくなかったと証言している。 撮影に使用された着ぐるみは、ウルトラマンランドにて展示されていた。
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