経営難問題
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B.LEAGUE発足の初年度の終盤、スポンサーや入場者数が少ないことを起因として経営難に陥ったことが分かり、B.LEAGUE主催者である公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグに対し、公式試合安定開催融資を申請、2017年3月1日、同リーグより最大1500万円を上限として融資枠が設定されるとともに、融資が実施された場合は同シーズンの順位決定に際して算定する勝率から5勝相当分を没収とする制裁を発表した クラブは、「選手・スタッフら社員に対して払われる給与の支払い、並びに取引をさせていただいている業者様にも支払いができておらず、その総額が3000万円である」「このような状況となったのは、2016年9月のB.LEAGUE開幕に合わせて、これまで9年間で積み上げてきた負債の解消や、資本の増強が必須だったにもかかわらずそれが達成できなかったことや、厳密な計算に基づいた事業・予算計画が立てられず、十分な収入が得られなかったこと、2015-16シーズンまでの赤字を補うため、支出があいまいになり、資金管理の徹底ができなかったこと」を挙げている。 クラブは、2017-18シーズン以後も存続できるようにするためのクラウドファンディング募金の募集を開始した。同クラブは2017年5月19日までに、B.LEAGUEからの融資金と同じ1500万円を目標に募金を募っており、「チームがなくなるようなくらいなら、クラウドファンディングでもなんでも、がむしゃらに泥臭く、最後まであがいてみようと決めました。シーズン終了までに1500万円が集まらなかった場合、このチームは消滅します。泣きたくなるほど、無謀なチャレンジかもしれません」と訴えている。 2017年4月5日、2017-18ライセンス第2回審査結果により、同シーズンのB2ライセンス不交付が発表。これによりリーグ規定で、レブナイズは2016-17シーズンの成績に関係なく2017-18シーズンからB3リーグ、またはそれ以下のクラスに降格することが決まった。大河正明チェアマンは「売上高1億円以上とするB2ライセンスの財務基準に到底届きそうになく、今まさに資金繰りがひっ迫している。それが解決していないためライセンス不交付となった」としており、B.LEAGUE準会員についても財務基盤やガバナンスが不透明であることから、クラブ存続のための道筋をつけないと準加盟はおろか、B.LEAGUEからの除名・退会(除名されるとB3への参加も認められない)の可能性も示唆されている。 2017年4月20日、2017-18年度以後の降格(予定)先となるB3リーグの主催者「ジャパン・バスケットボールリーグ」に、加盟申請書を提出した。 2017年5月18日、クラウドファンディング募金が目標の1500万円に達したことをクラブが正式に発表。同25日、運営会社を(株)スポーツフロンティア鹿児島から、新設会社の(株)鹿児島レブナイズに譲渡すると発表した。なお債務返済については、一部を新会社に移行するとともに、残りの債務も、旧会社による早期返済を目指して、新会社による返済計画の注視をしてもらうことになっている。クラウドファンディング等の募金活動や新運営体制による新たなスポンサー獲得により、融資枠申請以降の3月・4月・5月のは運転資金を確保できたため、リーグによる融資の実行は回避された。資金繰りの正常化はB3リーグ加盟のための条件でもあった。 2017年6月8日、B.LEAGUE理事会にて、正式に2017-18シーズンからのB3への降格(加盟)が承認された。ただし、B3主催者による新運営会社「(株)鹿児島レブナイズ」の毎月の経営状況の確認や財政基盤の対応などを受け入れることを求めた、条件付きのB3加盟となった 2017年10月4日には鹿児島レブナイズの準加盟の再申請を審査し、B.LEAGUE準加盟が承認された。
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