経営難と破綻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 21:56 UTC 版)
世界金融危機 (2007年-)、リーマン・ショック等をきっかけに、2000年代後半に生じた景気後退の波は、欧州で拡大を続けていた太陽電池の市場を直撃、需要が激減した。サンテック・パワーも例外ではなく、次第に業績が悪化。2012年の第1四半期では、資産に占める負債の割合が82%に達した。加えて2012年7月には詐欺被害に遭い、巨額債務を負担する可能性が高くなった。このため同年8月には最高経営責任者の交代が行われるとともに、無錫市への事業継続に必要な協力依頼が行われている。 2013年3月19日、転換社債の債務不履行を起こし、これに伴い国際協調融資等がクロスデフォルト、つまり債務不履行と見なされた。翌日サンテックパワーの子会社のひとつ無錫サンテックパワーの破産申立を無錫市中級人民法院が受理した。日本法人の説明によると、これは会社更生法相当の手続きであり、生産を継続するほか、サンテックパワーグループはこの他に無錫地方政府出資の製造子会社を含む複数の子会社を持っていて、日本法人への製品供給は継続し、販売済の製品の製品保証も継続されると言う。 再建の過程で、無錫サンテックパワーは江蘇順風光電科技に買収されそちらに日本法人やシンガポール法人は移管され、サンテックパワーホールディングスは清算される方向となった。
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