紙本著色花鳥人物図とは? わかりやすく解説

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紙本著色花鳥人物図〈等春筆/六曲屏風(十一図)〉

主名称: 紙本著色花鳥人物図〈等春筆/六曲屏風十一図)〉
指定番号 1878
枝番 00
指定年月日 1988.06.06(昭和63.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書 各扇に景徐周麟の賛を貼付する
員数 一双
時代区分 室町
年代
検索年代
解説文:  向かって右隻は虞舜図、陶淵明図、紅蓼白鷺図、林和靖図、芙蓉図、茶花双禽図、向かって左隻は榴花禽図、布袋図、桃花珍禽図、霊照女図、梅花図を各扇に一図ずつ貼り(一図欠けている)、各図の上方にそれぞれに対す七言絶句の賛を貼っている。図には「等春」白文方印があり、賛には「宜竹」、「景徐」、「周麟」などと署名し、「景徐」朱文鼎印(「梅花図」の賛のみは「周麟白文方印も)を押す。
 賛者景徐周麟一四四〇一五一八)は、五山文学代表する著名な臨済僧。その語録詩文集『翰林葫蘆集』は、これらの題詩十二首を収めて左京兆の求めに応じて作った記している。左京兆とは中国地方大名大内義興一四七七一五二八)を指す。また、翰林葫蘆集』の詩文は、およそ制作年代順配列されているので、本図の賛は、永正九年(一五一二)から十年ころに作られたと推定される
 等春の伝記詳らかでない。長谷川等伯一五三九一六一〇)の『等伯画説』によれば奈良大工の子で、出家して雪舟一四二〇一五〇六)に師事し讃岐阿波細川成之扶持受けたほか、加賀能登守護大名のもとに滞在したという。等伯実際師弟関係あったかどうかは疑問であるが、雪舟弟子として等伯出現準備する働きをしたことは事実であろう
 十一図のうち人物図には雪舟風はさほど顕著でないが、花鳥図雪舟画風学びながら、止まる激しく屈曲させて等春の特色出した構図作っている。雪舟花鳥図の展開を示して興味深い
 本図は、花鳥図人物図がまとまった等春の代表作であり、等春の活躍した地域年代、等春をめぐる人間関係示唆する資料でもある。また、屏風絵新しい形である中世の貼交屏風の例としても貴重である。



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