節劇・映画のタナ読みとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 節劇・映画のタナ読みの意味・解説 

節劇・映画のタナ読み

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 22:47 UTC 版)

浪曲」の記事における「節劇・映画のタナ読み」の解説

一人ではなく二人上で一つ演目分担して語る「掛け合い浪曲」は今でも口演される。役柄割り振るなど、節劇前駆形態とも目される。 節と語り物語を回す浪花節形式は、現在の歌舞伎文楽における義太夫の形の代替のように使われ剣劇と共に現在の大衆演劇ルーツ一つ浪花節劇=「節劇」が、長らく演じられていた。大舞台での名手としてコメディアン堺駿二玉川良一芦屋雁之助がいる。特に盛んだったのは九州で、大歌舞伎の役者でも義太夫替わり浪花節を使わなければ、客が納得しなかったという。地方回り一座に、売れない浪曲師帯同上演された。最盛期敗戦直前である。大衆演劇俳優沢竜二の父は「桃中富士」という名で、浪曲師から大衆演劇流れたのもその一例である。 派生して浪花節無声映画活弁代わりに使う連鎖劇生まれた吉本興業一時期推進した映画興行路線の中、「浪曲トーキー」を打ち出したアメリカで有名になり、後に帰国した桃中軒浪右衛門とうちゅうけん なみえもん)は、同様な弁士として活躍しアメリカ市民取得し活動していた。映画カポネ大いに泣く」の主人公は彼がモデルである。 これらは1957年昭和32年異色作の舞台きりしとほろ上人伝」につながっていく。武智鉄二演出浪曲木村若衛国友忠が幕毎に分担)が物語の進行操り人形役者共演する舞台であった。同様の浪曲ミュージカル民音制作いくつか作られている。 日本映画繰り返し映画化されやまない素材が「忠臣蔵」と「清水次郎長であったように、興行の点で共通する部分持っていた浪花節は、トーキー初期から「節劇」のタナ読み立場で「浪曲映画」も盛んで、「佐渡情話」(1934年公開)、「石松道中」(1940年公開)、虎造出演させた「次郎長三国志シリーズ東宝版1952年 - 公開)、「浪曲子守唄」(1966年公開)などがある。中で役者として活躍した虎造は、浪曲をも超えた最大級スターだったのである浪曲映画はこれ以外にもプログラムピクチャーとして数多く制作され一例として、1960-1961年、自社製作時代劇黄金期東映第二番線として公開され第二東映ラインナップにも多く浪曲馴染み主題見られる)、寿々木米若二代目月(伊丹秀子)などが複数映画出演している。節劇近年日本浪曲協会イベント東家一太郎がかけている。

※この「節劇・映画のタナ読み」の解説は、「浪曲」の解説の一部です。
「節劇・映画のタナ読み」を含む「浪曲」の記事については、「浪曲」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「節劇・映画のタナ読み」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「節劇・映画のタナ読み」の関連用語

1
2% |||||

節劇・映画のタナ読みのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



節劇・映画のタナ読みのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの浪曲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS