第1次チントカ星系攻防戦
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「ドミニオン戦争」の記事における「第1次チントカ星系攻防戦」の解説
惑星連邦は戦局を打開するため、守勢一辺倒の方針を転換し、カーデシア領チントカ星系への侵攻作戦を計画する。ドミニオン側は、ロミュラン前線に戦力を割いたため、チントカ星系の防御がジェムハダー5編隊のみと手薄になっていたのである。宇宙艦隊のウィリアム・ロス提督により作戦の指揮官に選ばれたシスコが、侵攻は時期尚早と難色を示していたロミュラン側を説得し、クリンゴンを含む同盟軍の侵攻作戦が正式に決定する。一方、ドミニオン側もチントカ星系の防御強化のため、ダマールの指令の下、同星系に多数の無人軌道武器ステーションの配備を始める。このステーションは、本体が再生フォースフィールドで保護され、武器庫にはプラズマ魚雷1000個を搭載する強力なものである。同盟軍は、チントカ星系に未だ起動していないとはいえ武器ステーションが配備されたことを察知し、さらにシスコが預言者からカーデシアへ行くなとの警告のビジョンを受けたものの、計画通り侵攻作戦を開始する。シスコ指揮下のディファイアントをはじめ同盟軍の艦隊は、チントカ星系に到着後、未起動の武器ステーションを破壊するなど、当初は戦況を有利に進めていた。しかし、ジェムハダー編隊がクリンゴン編隊に捨て身の特攻をかけるなど時間稼ぎをされている間に、武器ステーションが起動。武器ステーションのフォースフィールドに攻撃を阻まれ破壊できない同盟軍は、激しい攻撃を受け、数隻の艦を大破させられるなど、たちまち苦戦する。しかし、ディファイントにクルーとして乗艦していたガラックが、武器ステーションにエネルギー発生機が搭載されていないことに気づく。シスコは、直ちに、エネルギーの発生源を探査するよう命令する。一方、かつて軍事裁判を受けるため地球に向かう途中で逃亡したデュカットが、DS9の聖堂に侵入する。デュカットは、DS9を奪還された際に娘が死亡した原因はシスコにあると恨んでおり、惑星連邦ならびに預言者への復讐を誓っていたのである。そして、ベイジョー占領時に奪った遺物を使って預言者と敵対するパー・レイスを自らに憑依させていたのである。パー・レイスを憑依させたデュカットは、DS9の聖堂内に偶然居合わせたジャッジア・ダックスを殺害(ただし、ジャッジア体内の共生体の「ダックス」は一命をとりとめる)したうえで、聖堂内に安置されていた発光体に自己に憑依していたパー・レイスを赤いエネルギー体として送り込む。すると、発光体が黒く変色するとともに、開口したワームホールに赤い光が走り去り、ワームホールは消失してしまう。時を同じくして、ディファイアント内のシスコが激しいめまいに襲われ、指揮を取れない状態に陥る。しかし、付近の月に武器ステーションのエネルギー発生機が設置されていたことを突き止めたディファイアントは、キラ・ネリス少佐指揮の下、他の宇宙艦隊・クリンゴンの艦と編隊を組み発生機の破壊に向かう。月に設置された強力な防御グリットに攻撃が阻まれ、逆に武器ステーション等から攻撃を受け、数隻の艦が破壊されるものの、マイルズ・オブライエン・チーフの提案で、発生機のエネルギーマトリックスに惑星連邦のワープサインを付けたうえで、武器ステーションの標的システムを狂わせ、発生機を攻撃、月ごと破壊させることに成功する。エネルギーの発生源を失った武器ステーションは、起動を停止。同盟軍は、武器ステーションを破壊しつつ、チントカ星系への侵攻を成功させ、地上軍の投入を準備する。しかし、侵攻作戦は成功したものの、ディファイアントの帰還したDS9では、ワームホールの消失及び他の全ての発光体の変色により預言者に見放されたのではないか、との動揺がベイジョー人の間に広がっていた。また、シスコは、艦隊士官として初めて職責を果たせなかっただけでなく、預言者の警告を無視してカーデシアに赴いたためにデュカットを阻止できず、部下で友人でもあったジャッジアを失い、ワームホールを消失させてしまったのではないか、との自責の念を感じていた。シスコはワームホールを元に戻すための方法や自己の行く末について考えを整理するため、息子ジェイクと共にDS9を後にし地球の実家に帰省するのであった。
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