ベイジョー
ベイジョー人
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 17:28 UTC 版)
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ベイジョー人(英語:Bajoran)はアメリカのSFテレビドラマ/映画『スタートレック』シリーズに登場する架空のヒューマノイド型異星人。
概略
劇中世界の舞台となる銀河系アルファ宇宙域の辺境にある、ベイジョー星系7号星に住む人々。星間国家の一つカーデシア連合に長らく強制的に統治されていた。身体的な外見は基本的に人間と同じように見えるが鼻に皺がある。文化的な外見として、右耳に信仰を表す装飾イヤリングを付けている。
劇中の設定
精神
聖なる神殿(ベイジョー・ワームホール)に住む預言者を信仰しており実際にも心が繋がっている。宗教組織として、最高指導者のカイ(Kai)を頂点に高級聖職者であるヴェデク(Vedek)が議会を構成している。強い信仰心に裏打ちされた精神的に強い民族であり、それぞれが預言者からもたらされた預言書や発光体からの啓示の解釈に努めている為、議論好きな種族でもある。
彼らにとって預言者は神であり、ワームホール異星人ということを強く否定しており、またそう表現されることを非常に嫌う。
まれに預言者の敵であるパー・レイスを信仰する者もいる[1]。
暮らし
農耕民族であり、主要な貿易品も農作物である。
ベイジョーの酒にスプリングワイン、お菓子にはジャムジャスティックがある。[2]
ベイジョー星は美しい自然が残されており、古代からの創造的文化と調和して発展してきたが、カーデシアの占領によって衰退し近代的な建物が少なくなり、農地も荒廃してしまった。
ベイジョーの1日は地球時間で言う26時間なので、「丸2日間」を表すために「52時間」という表現を使うことがある。[3]
妊娠期間は人間の半分ほどで、妊娠の際は地球人のつわりのような吐き気等ではなく代わりにくしゃみが頻発する</ref>DS9『Broken Link(可変種の脅威 第二幕(前編))』</ref>。
姓名の特徴
ベイジョー人の姓名は姓・名の順に表記する。 しかし、カーデシア占領時代には他の星に合わせて名・姓の順で名乗る者もいた。[4]
かつての文化
カーデシア占領前まではデジャーラと呼ばれる厳しいカースト制度が敷かれていた。 デジャーラは生まれた家によって就ける仕事が決められている制度である。 しかし、カーデシア占領時代には誰もが兵士として戦えるようにする必要があったので廃止された。 占領が終わっても(例外的な一時期を除いて)復活することはなかった。[5]
政治
解放後は臨時政府議会が統治している。惑星連邦への加盟を目指し連邦から支援を受ける。 しかし、政府・軍部・宗教界の中には連邦への加盟に反対する有力者も多く、政治はたびたび混乱した。 精神的指導者であるカイが首相に匹敵する権力を持つとされ、カイと首相を同一人物が兼任することもある。
劇中の歴史
年代は地球の西暦を基準とする。
- (24世紀から)1万年前、発光体(預言者の涙)がもたらされる。預言者に対する宗教が勃興する。
- 1571年、ソーラーセイル宇宙船でベイジョー星系内を航行する。
- 2328年、カーデシアの侵略を受け、統治される。
- 2369年、カーデシアの占領から脱する。惑星連邦に支援を受ける。
- 2371年、カーデシアと平和協定を結ぶ。
- 2373年、惑星連邦への加盟をベンジャミン・シスコの提言により延期する。ドミニオンと不可侵条約を締結。ドミニオン戦争に関して中立となる。
- 2374年、ディープ・スペース・ナインがドミニオン・カーデシア同盟による再占領を受けるが、ベイジョーは不可侵協定のお陰でカーデシアの侵略から免れる。惑星連邦の宇宙艦隊とクリンゴン帝国の艦隊がDS9をドミニオン・カーデシア同盟から奪回して、再び惑星連邦と協力関係に戻る。
- 2375年、ドミニオン戦争が終結し、惑星連邦への加盟を再申請する。
代表的なベイジョー人
- キラ・ネリス
- ロー・ラレン
- シトー・ジャクサ
- オパカ・スラン (カイ(~2369年)、ガンマ宇宙域に立ち去る)
- ウィン・アダミ (ヴェデク(~2371年)、カイ(2371年~))
- バライル・アントス (ヴェデク)
- シャカール・アドン (レジスタンスのリーダー、解放後は政府首相)
関連項目
外部リンク
- Bajor (Memory Alpha WIKI)
- Occupation of Bajor (Memory Alpha WIKI)
脚注
ベイジョー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 09:04 UTC 版)
「スタートレック:ディープ・スペース・ナインの登場人物」の記事における「ベイジョー」の解説
オパカ・スラン ベイジョーの宗教的指導者カイであるベイジョー人女性。聖職者として非常に高い能力を持つ上に人格者でもあり、カーデシア占領時代からカイとしてベイジョー人の精神的柱となって活躍した。DS9赴任当時に迷いがあったシスコを間接的に導く。ガンマ宇宙域の調査に同行した際にある星で事故に合い、そのままその星に留まることになる。 ウィン・アダミ(ルイーズ・フレッチャー / 沢田敏子) ヴェデク(司教)の1人であるベイジョー人女性。権力に異常に固執する性格で、その為なら手段を選ばない(聖職者でありながら暗殺なども平然と命じる)。バライルと争った末、遂にオパカの次の代の最高指導者カイの座を手に入れる。ただしカイでありながら、聖職者としての力はほとんど持ってはいなかった。その後もさらに大きな権力を得る為に、首相の座を狙ったり、選ばれし者として権威を持つシスコへ度重なる嫌がらせを行ったりと、シリーズを通して策略に奔走した。キラとも犬猿の仲。終盤にはパー・レイス信仰に手を出し、カイにしか封印が解けないとされるコスト・アモージャンの書の封印を解き、パー・レイスを解放させてしまうが、用済みとなったウィンは消滅させられてしまう。 バライル・アントス(フィリップ・アングリム / 速水奨・安井邦彦) ヴェデクのベイジョー人男性。聖職者として高い能力を持ち、何事にも動じない達観した性格。次代のカイになると目されていたが、ウィンの策略をきっかけに辞退した。その後ウィンの下でカーデシアとの和平協定を結ぶ為に尽力するものの、その最中シャトルの事故に遭う。なんとか一命を取り留めるものの、締結まであと一歩までこぎつけた協定交渉に参加する為に副作用のある薬を使用する。からくも協定調印には成功したが、それが元で命を落とし、キラとの交際も終わりを告げる。 シャカール・アドン ベイジョー人男性。カーデシア占領時代もっとも恐れられたシャカール・レジスタンスのリーダー。カーデシア撤退後は故郷で農業を営んでいたが、ウィンとの確執をきっかけに首相選に出馬し、ベイジョー首相となる。後にキラと交際するも破局する。 フレル(ファレル) 元シャカール・レジスタンスメンバーの隻腕のベイジョー人男性。カーデシア撤退後はルパザともどもシャカールの近所で農業を営む。 ルパザ 元シャカール・レジスタンスメンバーのベイジョー人女性。キラにとっては姉のような存在。レジスタンスに恨みを持っていたカーデシア人にフレルともに暗殺される。 モーラ・ポル ベイジョー人男性の科学者。発見されたばかりのオドーを調査研究し、覚醒のきっかけを作った。オドーは研究対象として扱われたことを恨んでおり、長年2人には確執があったが、流動体生物の子供を協力して育てたことで当時の博士の思いを知ることとなり、その後は父と認められるようになる。
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