立候補を取り消した都市
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「2024年 2028年の夏季オリンピックの開催地選考」の記事における「立候補を取り消した都市」の解説
UAE ドバイ アメリカ合衆国 サンフランシスコ アメリカ合衆国 ワシントンD.C. アメリカ合衆国 サンディエゴ/ メキシコ ティフアナ アメリカ合衆国 タルサ/ ニューヨーク/ ダラス/ フィラデルフィア アメリカ合衆国 ボストン - 2015年1月8日、米国オリンピック委員会 (USOC) はコロラド州デンバーで開かれた理事会で、15人の役員による投票の末、夏季五輪の候補都市をロサンゼルスやサンフランシスコ、ワシントンD.C.とともに候補となっていたマサチューセッツ州ボストンに決定したと発表した。2015年3月24日、ボストン五輪招致委員会のフィッシュ会長は招致の是非を問う住民投票を2016年11月に実施する意向を明らかにした。反対多数の場合は招致を取りやめる考えだった。投票の対象はボストン市と同市があるマサチューセッツ州で既に市長、州知事からの賛同を得ていたが一方で経費面などで反対意見があり、地元ラジオ局による世論調査で支持率は36%にとどまっていた。2015年7月27日、ボストンのウォルシュ市長が記者会見で大会運営で赤字が生じた場合、市が全額を補償することに難色を示したため立候補を取りやめた。 メキシコ グアダラハラ 韓国 釜山 台湾 台北 ロシア サンクトペテルブルク/カザン イタリア - 2020年夏季オリンピック開催地が東京に決定したことを受け、エンリコ・レッタ首相が2024年大会を同国の都市に招致する意向を示した。ローマ - 2020年大会にも立候補したが、緊縮財政により財政赤字からの脱却を進めるマリオ・モンティ政権からの支持を得られず断念を決意した。しかし、2013年8月にイタリアオリンピック委員会 (CONI) 会長が2024年大会にローマが立候補する可能性があることに言及し、さらにマリーノ市長が招致の準備ができていることを表明した。2014年12月15日、首都のローマが夏季五輪の開催都市として立候補することを発表。また、CONIは2015年2月10日、ローマの夏季五輪誘致は元フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長が指揮を執ると発表していたが2016年9月21日、ヴィルジニア・ラッジ市長が1960年五輪で発生した借金が完済していないこと、国民・市民の税負担、ローマ市の財政難を理由に開催招致レースからの撤退を表明した。 ドイツ ベルリン ドイツ ハンブルク - DOSBは2015年3月16日、立候補都市にハンブルクを推薦すると発表。1936年に夏季五輪を開催した首都ベルリンとの2都市から国内候補都市を絞り込んだ。DOSBによると、ハンブルクは住民支持率が64%でベルリンの55%を上回り、国内競技団体の投票でも過半数の支持を得ていたが、ハンブルクの夏季五輪招致委員会は2015年11月29日、招致の是非を問う住民投票の結果、巨額の開催費への懸念から反対51.6%、賛成48.4%となり、過半数を得られなかったため招致を断念すると発表した。ドイツは、2022年冬季五輪招致を検討したミュンヘンが巨額の開催費などの懸念から住民投票で賛同を得られず立候補を断念した経緯がある。 南アフリカ共和国 ダーバン/ヨハネスブルク ハンガリー ブダペスト - ハンガリーオリンピック委員会 (MOB) は2015年2月6日の総会で、2024年夏季五輪招致でブダペストを候補都市として実現可能性の調査に乗り出す方針を決めた。その後、2015年7月8日にMOBは開催都市に首都ブダペストが立候補したと発表。カヌー・スラロームなどの複数種目で他都市か国外での実施も検討していた。世論調査会社Ipsosの調べでは、ハンガリー国民の60%は2024年の夏季五輪の開催地としてブダペスト市が立候補することを支持した。開催の障害としては、73%がハンガリーの経済状況を挙げていたが大会の計画書提出後の2017年2月22日、開催費が巨額になったことを受けて国民の間で反対の声が広がり、「五輪招致反対派の動きが加速し、ブダペストは必要な結束が崩れ、大会の成功は望めない」ことを理由にハンガリー政府やブダペスト市長が招致を断念することを発表した。
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