祠草家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 01:15 UTC 版)
雛神家と共に人形集落を支配する祭祀を司る家柄。代々祠草神社の宮司を務める。神社は集落の規模に比してかなり立派な造りであるが山の上にあり、集落から境内へはかなりきつい石段を登らなければならず、普段は人気が無い。神社では毎年3月3日に祭が催され舞が奉納されるが、「天子」が存在する期間の祭のみが「正式な祭」とされる。なお集落の住民の中にも誤解している者が多いが、祠草神社が祀っているのは雛神家と祠草家の氏神であり、「ヒンナサマ」ではない。
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祠草家
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祠草 賢静(しぐさ けんせい) 声 - 馬並硬太 未夜の夫(入り婿)で、夜宵の父。祠草神社の宮司を務める。昭和30年に知命(50歳)を迎えた。穏やかで優しい性質の持ち主で、実母・小夜から道具としてしか見てもらえなかった理子(砂月/冬見)に対して暖かく接し慈しんでいた。十数年前に殺人を犯してしまった理子(砂月/冬見)を集落から逃がしたが、その後消息不明になった彼女のことを心配している。また、集落の若い世代が「ヒンナサマ」に纏わる因習を受け継ぐことに否定的である。祠草 未夜(しぐさ みや) 声 - 井村屋ほのか 賢静の妻で、夜宵の母。由光と理緒子の長女。賢静よりも2歳年下。夫とは似た者夫婦であり、実母・小夜から道具としてしか見てもらえなかった理子(砂月/冬見)に対して暖かく接し慈しんでいた。少女の頃には、妹の小夜と交替で天子の代理として祭で舞を奉納していたことがある。 祠草 小夜(しぐさ さや) 声 - 小倉結衣 故人、由光と理緒子の次女。姉・未夜とは対照的に冷然とした女性で、独身。少女の頃から未夜と交替で天子の代理として祭で舞を奉納しており、「砂月」の先代の天子が亡くなった後にも「砂月」が現れるまで代理を務め、以降は「砂月」の世話役となった。戦後は年齢的な理由から代理を退き、花恋を後継者として教育していた。理人(智之)・花恋の母である理花とはとても仲が良く、彼女が女たらしの秋弦に嫁ぐことをよく思っていなかった。 理子(砂月/冬見)の実母。少女の頃に祠草家の蔵で暮らしていた天子・理花の世話役を務め、彼女に対して歪んだ愛情を抱いていた。理花が殺人という天子の役目に耐えられなかったことから、代わりに殺人を実行する影武者を作ろうという母・理緒子の案を容れ、次代の天子となる理花の娘を守るためだけに伯父に当たる秀臣を篭絡して娘を産み、理花から一字取って理子(砂月/冬見)と名付けた。養育を任された皐月には理花の子であることから過度の愛情を注ぐ一方、実子の理子(砂月/冬見)を皐月を守る道具としてしか見ず、母親らしいことは何一つしなかった。異常な性癖の持ち主であり、理花の死後その墓を暴いて遺体から四肢を切断して保存、また皐月の遺体を発見した際にも彼女の四肢を切断して保存し、これらを玩びながら自慰にふけっていた。戦後集落に戻り「砂月」殺害事件の調査を始めた理人(智之)に隠していた四肢を発見され詰問された際、自身のその異常な性癖を語り、恋人(砂月)のみならず母親の遺体まで玩ばれた事に激怒した理人(智之)によって絞殺された。雛神家の後継者が殺人を犯したことを隠蔽するため、病死として処理されている。 祠草 夜宵(しぐさ やよい) 声 - 御子神猫 第二次大戦中に生まれた、賢静と未夜の長女。秀臣の危篤を理人(智之)に知らせるため、東京を訪れた。時折方言が出る純朴な田舎娘で、都会の喧騒に恐れおののく。遠方の学校に通うため下宿しており、普段は人形集落には住んでおらず、集落の因習についてもほとんど知識が無い。冬見(砂月/理子)は従姉に当たる。 祠草 由光(しぐさ よしみつ) 声:鎌倉大樹 故人。未夜・小夜の父で、生前は宮司を務め秀臣と共に恐れられる存在だった。義兄弟である秀臣とは互いにライバル心を燃やし合っており、よく妻たちに宥められていた。「過去編」にのみ登場。祠草 理緒子(しぐさ りおこ) 声 - 草村ケイ 故人。由光の妻で、真理子の妹。雛神家から祠草家に嫁いだ。かつては天子だった姉の影武者を務めていたこともあり、実兄・秀臣と実子・小夜との間に生まれた理子(冬見)を、天子・皐月の影武者として育てることを発案した。「過去編」にのみ登場。 祠草 美智男(しぐさ みちお) 故人、由光の長男。大正の頃に集落から姿を消し、東京で故郷の信仰をアレンジした宗教団体「天恵ノ会」を設立した。当初は真面目に宗教活動を行っていたが、やがて堕落して金と女に溺れるようになり、愛人の一人である織部静に産ませた娘が雪子である。終戦直後、有島一磨と上月由良に教団を乗っ取られ、殺害されている。
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